オランダを司る青年

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皆さん、どうも。

代表ウィークでリーグ戦がない中、僕はオランダ代表を追って観ています。

とは言っても、緩く観てキャッキャ言いながら見ているだけなので、皆さんも緩く読んで頂けると幸いです。

 

 

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では早速、この試合についてを考えていきましょう。

 

ノルウェー戦のスタメン

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モンテネグロ戦のスタメン

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Chapter1:ビルドアップの形は?

まず触れていくのはビルドアップの形について。ここの段階でフレンキー・デヨングの立ち位置でビルドアップの形を決定している印象だ。

ではそのパターンについて紹介していこう。

1−1:デヨングがCBの間に降りる

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デヨングがCBの間に降りるパターン

特に見られたのがノルウェー戦。この場合は形としては3−4−2ー1になる。クラーセンとワイナルドゥムがCHの立ち位置をとることで、中央のパスコースを創出していた。

さらにSBが幅を作り出してWGが中に入る。僕の印象だと、この方法は少し窮屈に見えた。

逃げ道、もしくは出口が用意されてないように感じ、結局デヨングが持ち出して1枚剥がしてなんとかすることが多かった。

 

1−2:デヨングが左に降りる

ここに降りることがデヨングからするとプレーしやすく、さらに出口を用意でき、さらに可変による混乱を相手に押し付けることが可能になっていた印象だ。

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デヨングの左降りと可変

これがデヨングが左に降りた時の可変になる。一気にボールサイドによるポジションをとることが多かった。この左というのが重要で、CFに入るデパイも左に流れてプレーすることが得意なのだろう。

だから、彼が縦パスを引き取るような動きを加えることで、デヨングに対して出口を提供。さらにWGガクポが幅を作り出すので、縦パスを引き取ったデパイもガクポとコンビネーションを作り出しやすい状態だった。もちろん、ここから一気に背後にパスを出すパターンも持ち合わせていた。

 

そしてサイドを奥深くを取った時に、逆からIHワイナルドゥムがクロスに対して入ってきて、さらにニアにはクラーセンが遅れて入ってくるように設定されていた。

 

仮にボールを失ったとしても、ボールサイドに人を集めているので、すぐにボールを圧縮することが可能になっていた。

 

この形はとても良かったのではないだろうか。

 

1−3:デヨングの中央残り

そしてもう1つ。それがデヨングが中央に残る場合だ。このパターンがよく見られたのが主にモンテネグロ戦。

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デヨングが中央に残る時

この場合はSBとWGが縦関係で幅を作ることが多くなる。ここのユニットと関係性がかなりよく、特に右サイドのダンフリースとベルハイスのユニットはかなり良かった。縦に突破することで、そこからクロス、もしくはもう一工夫加えて攻撃を仕掛けることができていた。

 

もちろんここのパターンでも左サイドでプレーすることが好きなデパイは、左サイドのユニットに加わることが多く、だから左から右のサイドチェンジが多い印象で、そこから幅を作る選手(主にダンフリース)が縦突破でチャンスを作り出していた。

 

ここまで3つの方法を紹介したが、これにはやはり決まりがあり、その決まりというのが+1を作ることだ。そこで加わるのがデヨングで、彼の「降りる場所」と「立ち位置」によって周りの選手の立ち位置が大きく変わっていた。

さらに、彼はそこから持ち出して1枚剥がして半ば強引に優位性を作ること。局面を打開することができる。

この若さで、オランダという強豪国を司るフレンキ・デヨング。彼のプレーを見るためにオランダの試合を観戦するだけの価値があるのではないだろか。

 

Chapter2:フィニッシュはIHかも?

ビルドアップの関係上、CFデパイが中央から離れることが多々ある。そうすると中央に人がいなくなるのは至極当然の結果だ。さらにWGは幅を作り出してSBとユニットを組む。

こうなると『クロスに対して誰が入ってくるのか』という問題が浮上するのだが、オランダはそこの問題を解決している。

 

その解決方法が『IHが入ってくる』という答えだ。そしてオランダのIHはクラーセンとワイナルドゥムだ。彼らはクロスに入ってくる感覚を持っている選手だ。さらに、ビルドアップに絡み、ゴール前まで入ってくる走力も兼ね備えている。だからこそ、IHがフィニッシュ役になるという設定があるっぽい。

だからこそ、WGとSBが幅を作ってディフェンスラインを広げて「間」にIHが飛び込めるように、スペースを作り出している。

 

(もちろん、これはクロスからの攻撃に関してで、中央からもしくは外から中に入ってきた時はデパイがフィニッシュ役になることがある)

 

この攻撃がオランダの最大の攻撃になっているような印象だ。

 

まとめ

本当に緩いものになったが、ここまで読み進めてもらえていたら幸いだ。個人的にオランダは思い入れのあるチームで、かつての強さを取り戻しつつあるのが嬉しい限りだ。

もちろん、ベルカンプやファンニステルローイ、ロッベン、スナイデル、ファンデルファールト、フンテラール、ファン・ペルシーのインパクトには欠けるかもしれない。だが曲者が揃い、バックラインには強靭な選手がいる。これから険しい道が待っているかもしれないが、オランダには最強の青年がいる。フレンキー・デヨングのプレーにキャッキャ言いながら、オランダの試合をこれからも見ていこうと思う。

 

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