【修正がもしかして苦手なのか?】Premier League 37節 クリスタル・パレス vs アーセナル

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老将ホジソンの退任。帰ってきた観客。ロンドンダービー。滾る理由は多くある。このような状況下、行われた試合。前半はアーセナルがしっかりと支配したのだが、後半からは押し込まれ、そして失点。アーセナルからすると何とか勝ち点3をもぎ取った。

では今回はなぜアーセナルは前半支配でき、後半になってパレスに押し込まれたのか。これについて触れていこう。

 

 

 

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前半にペースを掴めた理由

まずは前半にアーセナルがペースを掴めていた理由から触れていこう。

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いつもの可変システム

アーセナルはこの試合でもいつもの可変システムを行う。それが3バックの形になり、SH(サカ)を中に押し込み、SBティアニーを高い位置に押し上げて幅を作らせる形だ。このように設定することでOMFスミスロウはぺぺサイドでプレーすることが多くなっている。だからこそ、ぺぺと入れ替わりながらプレーすることを多く見受けられた。

このようにすることで以下のように前進していく。

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SHを動かすこととCFの脇

このようにパレスは4-5-1のブロックを作り出すことで守備を行っていた。だからアーセナルは何不自由なくバックラインでボールを回すことが出来ていた。そしてこのパス回しの間に、パレスSHを釣り出すか、SHが降りてくることでパレスSHを外に広げる。このSHを動かすことが割とスイッチになっていた印象だ。

そしてSHが動くとCFの脇をとっているCHのエルネニーとトーマスに縦パスを打ち込む。

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サイドを変える方法

このようにCHに縦パスを打ち込むとほとんどの場合、パレスIHが牽制に出てきていた。そしてこの牽制の距離が遠く、そこまで勢いを持って牽制をかけてこなかったので、CHはその分時間を得ることが可能になり、前を簡単に向いていた。

パレスはIHが前に出るので、中盤の選手はスライドを強要される。これでアーセナルはCHから逆SB(幅を作る選手)に対角のパスを簡単に打ち込むことができるようになっていた。

さらに、縦パスも打ち込めるようになっていた。

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縦パスを打ち込める理由

このようにIHを釣り出すことができるのでパレス2ndラインに段差を作り出せる。これでIHの背後でOMFや中に入るSHがボールをピックアップすることで前進していた。

 

このようにしてアーセナルはパレスの1stプレスラインと2ndプレスラインを簡単に越えて攻撃を組み立てることが出来ていた。

とりわけサイド奥深くを取れることが出来ていたので、そこからのクロスの選択がいつもと違う印象を受け、ニアへの早いロークロスを供給していたように感じた。だからこそ、いつもよりもクロス攻撃の停滞感がなかったのではないだろうか。

 

後半は上手くいかなかった理由は?

後半に入り、アーセナルはクロスどころか、プレスラインも越えることが出来なくなっていた。これにはパレスの修正が加わったことで、前進が出来なくなっていた。

その修正が4-4-2への変更だ。ではなぜこれを行われたことで前進が難しくなっていたのだろうか。

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パレスの修正

パレスが行った主な修正は『人を捕まえること』だ。特にアーセナルCHを2トップで潰すことでサイドを変えるボールを封じた。こうすることでアーセナルはバックラインでボールを持てるようになるのだが、そこから「前のパス」をつけることが難しくなっていた。これは4-4のブロックの選手も人を意識しながらプレーをしているので、「ボールを付ける側」はDFが視野に入っているので、出し難い状況になってしまう。これでサイドにパスが出ると、そこへSHとCBが対応にいくことでボールを回収する場面が多く見受けられた。これでアーセナルは前に出ることが難しくなり、さらには前に出るために難しいパスをつけるようになったので、ボールを失う機会が多くなっていった。

 

さらにパレスは攻撃の方法をよりシンプルにしたことも大きく関係している。パレスはベンテケとザハにアバウトでもいいからなるべく早くボールを届けるように軌道修正。これでベンテケの空中戦とザハの地上戦でパレスは攻撃を仕掛けていっていた。

このシンプルな攻撃に苦しめられたアーセナルは徐々にラインが低くなって、より前に出れなくなっていたのは否めない。

 

課題はフィニッシュの一手前

僕が感じるのアーセナルの課題はフィニッシュの一手前だろう。この試合でもプレスライン突破は出来ていた。だがその先の手詰まり感がある。だからこそシュートまで持ち込むことが出来ないことが多い。またそれが関係して横から入り込もうとしているのかもしれない。

クロスに合わせる選手が明確にいない状態での横から入り込むという選択は、果たして適切なのだろうか。今季、低迷してしまった理由はここにありそうだ。と勝手に感じている。

 

修正が苦手なアルテタ

この試合でもアルテタの修正は見受けることが出来なかった印象だ。1stプランはとても秀逸だと思うが、それが潰された時の2ndプランというものがないのではないだろうか。はたまたその軌道修正を苦手としているのかもしれない。だからこそ、1stプランがガッチリ嵌り切った試合には物凄い試合で勝つことができる。

アルテタがこれから先、どのようにここの修正力を身に付けていくのかには注目していきたい。

 

 

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