【戦術狂とカリスマ】UCL チャンピオンズリーグ レアル・マドリー vs チェルシー

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僕は、僕らはただ『最高のサッカー』を見たい。ただそれだけだ。だからこそ、最高峰のクラブが鎬を削るこのコンペティションが大好きだ。

そしてこの試合もまたとてもレベルが高く、そして面白い試合だった。では今回はこのビッグクラブ同士の試合のレビューを行っていこう。

 

 

 

はじめに

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スターティングメンバー

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チェルシーが攻撃に出れた理由

まずはここから触れていこう。これについてはYouTubeでも解説しているので、ここでは軽く解説を行っていく。(以下がYouTubeでの解説)

 

YouTube解説

www.youtube.com

 

モドリッチの背後

まずチェルシーが取れた場所。それがモドリッチの背後のスペースだ。

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フリーになれるマウント

まずこのように、レアルはチェルシーの3バックに対してモドリッチを一列前に出すことで人数を合わせることが多くなっていた。これは直近のクラシコでも行っていた方法だ。

これを受けたチェルシーはモドリッチの背後でマウントがフリーになることが多くなっていた。だからこそ、この試合では左にマウントが入ったのではないだろうか。(同じメンバーだったウェストハムとの一戦は左がプリシッチ、右がマウントだった)

これで外(WB)からマウント、またはミドルパス(CBから)でマウントがライン間で前を向ける回数が多くなっていた。

 

アスピリクエタとカンテ

次に右サイド。この試合のマンオブザマッチにも選出されたカンテ。この試合を見た方はカンテのドリブルでの持ち上がりと攻撃参加が多いなと感じたのではないだろうか。これは確実にジダンとレアルの出鼻を折ることに成功した。

ではなぜこれを行うことができたのか。

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低い位置での展開

まずは低い位置での展開を考えていこう。上の図のようにカンテがクリステンセンからボールを引き出すことで、IHクロースのプレスを呼び込む。ここでカンテはワンタッチでアスピリクエタへ逃げる。この時にWBマルセロとの距離の分だけアスピリクエタはフリーになることが可能に。

このカンテへの縦パスを打ち込むために、より縦パスが上手なクリステンセンが右CBに入ったのではないだろうか。

そしてこのような展開に持ち込むと以下のようにアクションを起こしていく。

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カンテのためのスペースメイク

まず行うのがプリシッチの抜け出しのアクション。(ここはヴェルナーもあり)これを行うことでCBナチョを押し下げる。さらにカンテはアスピリクエタとのワンツーでクロスより前に出る。これができるのはクロースが一瞬ボールに視線が移るため、カンテのマークを外してしまうから。この動きは確実にサッリ監督が教え込み、ランパード監督がその機会を多く与え、そしてトゥヘル監督が細部を落とし込んだことで、ここまでカンテが進化した。

これでスペースを得たカンテがドリブルで持ち運ぶことができていた。だからこそ、カンテがドリブルで持ち運ぶシーンを多く見受けることができていた。

 

アスピリクエタの引っ張り

これもチェルシーがボールを保持できるようになっていた。

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アスピリクエタの引っ張り

上の図のようにマウントやプリシッチが3列目付近に降りることで、3バックのヘルプを行う。こうすることでレアルIHをピン止めし、3バックの誰かをフリーに。このSTが降りる動きと連動してWBが高い位置を取るようになる。(主にアスピリクエタ)

そしてそこから一気に背後を取る動きを加えることでマルセロを押し下げる。これがかなり効いており、手前が開くこと、さらにマルセロの攻撃参加を抑え込んだ。そしてCH経由でカンテがフリーなることも多くなっていた。

 

もちろん、フリーになっている3バックからヴェルナーやプリシッチを走らせる背後のパスも供給することも多くなっていた。

 

このようにしてチェルシーはボールを動かしながら試合をコントロールし、攻撃を仕掛けていた。早く攻める際のスイッチも明確になっていた。だからこそチェルシーは1ゴールだけでは満足のいかない内容だったのではないだろうか。

 

守備から試合を作るレアル

カリスマ監督が率いる常勝スター集団のレアル。彼らはチェルシーの攻撃を真正面から受けたが、それほど焦らずしっかりと受け止めた。この強靭的なメンタルがあるからこそ、レアルは強い。そしてチャンスを作れない中でCKからベンゼマの同点ゴール。ゴールの匂いどころか、攻撃の糸口も見つかっていなかった中からのゴール。この「何もないところから」というのがまさにレアルらしい。

そしてこのゴールの直後からジダンは守備ブロックを形成することを指示する。(後半から明確に守備を固める)

これを行うことで、まずはチェルシーの背後に走るスペースを消した。さらに、守備ブロックを低く設定したことで、チェルシーのWBの攻撃参加を促す。実はチェルシーの失点に繋がるCKは『WBの攻め終わりの背後』を使われて展開されたものになっていた。だからこそジダンは「WBに攻撃参加させる」をことを狙ったのではないだろうか。ここは彼自身、現場の人間しかわからないことなので分からないが、僕はこのように感じた。

これでレアルはWBの背後をベンゼマやヴィニシウスが流れることでカウンターの起点となっていた。

 

期待が募る2nd Leg

後半はお互いにスローペースに持ち込んだことでより堅い試合になった。だからこそ、2nd legに期待がかかる。お互いにこのままで終わるはずがない。レアルはラモスやバルデルデが復帰するだろう。そうなるとより攻撃的に出てくるはずだ。何よりも攻撃に出なければファイナルへの切符は掴めない。チェルシーもこのまま守り切って突破ということがないだろう。多少は守備的に入るかもしれないが、「試合をコントロールする」という信念があるだけに、守備一辺倒になることはないだろう。だからこそ、より戦術的な、より激しい一戦になる。1−1というこの結果がどう転ぶのか。2nd legまでにもう一度見直し、次の対戦をより一層楽しもうと思う。

 

 

 

 

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