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【見て進む強さ】Premier League 24節 マンチェスター・シティ vs トッテナム

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どのチームがマンチェスター・シティを止めるのか。ディフェンディング・チャンピオン、シティの天敵、リバプールでも彼らを止めることはできなかった。ならば、ペップと幾度となく闘ってきた、モウリーニョ。前回対戦は徹底されたゲームプランで、見事に勝利を収めていた。だが、その『モウ・トッテナム』でも止めることができなかった。これで『ペップ・シティ』は破竹の16連勝。今回は「見て進む」強さを示したこの試合のレビューを行っていこう。

 

 

 

スターティングメンバー

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序盤の進み方

『SBが中に入ること』

今、特にカンセロが中盤化することがとても注目されている。だが、この試合の序盤は『SBが中に入ること』が少ないように感じた。

これはシティの選手が相手を見てサッカーをしてるという裏付けにもなるのではないだろうか。では序盤はどのように、前進をしていたのだろうか。

まずは1つ目のパターン。

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このように、トッテナムは4-4-2のミドルブロックで守備を開始するように設定されていた。だから、ケインとモウラでロドリ消しを行い、外周りにさせようと試みる。

これに対して、シティSBは中に入らずに幅を作ることを選択。こうすることで、WGがポケットにポジションを取ることが多くなっていた。そしてWGが中→外に抜け出すことで、手前のスペースを空ける。

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WGが引っ張って手前のスペースを空けるので、そこへIHが入る。この時にSBでSHを釣り出すことで、さらにそのスペースを広くする。これで、IH縦パスを受けるエリアが広くなり、ベルナルドやギュンドアンがボールを受けることが容易になっていた。

これで前進すると、逆SBが中に入り、逆IHも割とボールサイドに寄ってサポートすることが多く見受けることができた。

これが1つ目の前進の方法だ。

では2つ目のパターンはどうなっていたのだろうか。

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2つ目のパターンはこのように、SBもWGも幅を作り出す。

これを行うことで、IHがレイオフでボールを受けることが可能に。

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このように前進すると、パターン①と同様、逆SBが中に入る。さらにDMFロドリがサポートを行うことも多くなっていた。

どちらかというと、パターン②がより多く見られ、IH→DMF→逆SBの順でサイドチェンジを行い、攻撃を仕掛けることが多かった印象だ。

 

このようにして、シティはトッテナムの守備網を掻い潜っていく。

 

スターリングとフォーデンの入れ替え

前半の途中から、左右のWGを入れ替えることで、攻撃の方法を明確に変えていく。

この変更の意図としてあったのが、『ハーフスペース中心の攻撃』へ、明確にシフトしていくことだ。

前回対戦時、トッテナムは『CHがハーフスペースをケアする』ことでシティの攻撃を食い止めた。だからこそ、中央を消し、幅を作るWGへボールが出た時に、SBが自信を持ってWGへ対応にいくことができていた。

気になる方は、前回対戦のこの記事をご覧いただきたい。

 

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だが、今回の対戦。モウ・トッテナムはなぜか『CHがハーフスペースをケア』することを捨てる。これを見たペップ・シティは左右のWGを入れ替えることで、「SBとCBのギャップ」を広げた。

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 このように、利き足のサイドにWGが配置された。このメリットは大きく2つある。利き足がタッチライン側になるので、ボールを置いた際に、プレッシャーにくるSBから遠い足にボールを置くことが可能になる。この『一足分』の距離で体感の時間が大きく異なる。さらに、利き足なので、SBを釣り出した際に、ハーフスペースへ流し込むことも、縦突破することもより簡単になる。

これでシティはIH(主にギュンドアン)がハーフスペースを突きまくることで、先制点に繋がるPKとギュンドアンの追加点を奪うことができていた。

また先ほど少し触れたように、同サイドが詰まるとこのように逆サイドへ逃げることも可能になっていた。

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このように、前進したタイミングでSBが中に入っているので、DMFからすぐにボールを受けることが可能になっていた。これで逆サイドに展開し、再びハーフスペースを使って攻撃を仕掛けていく。さらに、SBがこの位置を取っていることで、下がって起点を作るケインの邪魔をすることも可能に。

これでシティはパーフェクト・ゲームという形で前回対戦のリベンジを果たした。

 

『CHがハーフスペースをケア』から考える

これは、この試合で僕自信が感じたこと。これを少しシェアしていきたい。

まだきちんとまとまっていないので、しっかり伝えることができないかもしれないが、読んでもらいたい。

この試合で感じたこと。それは『CHがハーフスペースをケアする』ことは少し古くなってきているのではないかということだ。

ではなぜそう感じたのか。まずはこれを見てもらいたい。

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このように、WGに対してSBが対応に行くと、必然的にSBとCBのギャップが広がる。ここをCHやIHが下がって埋めることで、対応を行うことが主流になっているように感じることがあった。

だがこれだと、一瞬でもCHのケアが遅れると、マーカーに対して背走している状況に陥ることになるので、かなり不利な状況での対応になってしまう。

さらに、「背走しながらも人がいる」ので、一瞬CBのカバーも遅れてしまう。現に、この試合も、リバプールでさえ、ここの遅れでPKをシティに与えてしまっている。(トッテナムは背走したホイビュア。リバプールは一瞬カバーの遅れたファビーニョ)

だからこそ、「ハーフスペースの埋め方」や「ケアの仕方」の見直しが必要になってくるのではないだろうか。

そこで、お手本となり得るのが、マンチェスターUの守り方。

以下の図を見てもらいたい。

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彼らはSBが対応に行くと、CBがスライドしてハーフスペースをケア。そして逆CHが中央に降りることで、スライドして空いたスペースをケアする。

こうすることで、背走のリスクを無くし、さらにCHも前向きに対応することが可能になる。後ろに重たくなってしまうというデメリットがあるが、失点しにくいという点では、確実にCHが下がってケアするという点において軍配が上がる。

 

ハーフスペースの攻防が激しくなっていく中、必ずまた新しい守備戦術が生まれる。その瞬間を見逃さずに、しっかりと見ていきたい。

個人的にはその方法がそろそろ出てくるように感じている。

 

 

 

 

最後までご朗読ありがとうございました。

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