【分析レビュー】Premier League第6節 アーセナル vs レスター・シティ

(分析レビューはスターティングメンバーから始まります。目次をクリックして頂くとそこまで飛べます。)

 

 

はじめに(自己紹介とサロンについて)

皆さん、ご機嫌よう。

一番初めに自己紹介から。

noteにまとめたので、読んでいただくと嬉しいです!

 

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 ここまで目を通していただき、ありがとうございます。

 

では早速、分析レビューを行っていきましょう!

 

スターティングメンバー

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アーセナルの攻撃について

まずこの試合で触れていきたいのは4-3-3で臨むアーセナルのビルドアップだ。アルテタ監督が熱望したと言われるトーマス・パーティを添えるこの布陣ではどのようにビルドアップを行い、そして攻撃をしかけていこうとしていたのか。

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この図がアーセナルの攻撃時の配置になる。表記するのならば、2-3-5の形になる。IHが斜めに降りることでSBを押し上げ、SBに幅を作らせる。こうすることで両WGが中に入れるので、近くでプレーを行うことが可能になる。ここで斜めに降りる役割をになったのがセバージョスとジャカだ。そして新加入のトーマスは中央で縦パスこコースを作り出す。

このように配置したことでアーセナルは2つのパターンで局面を打開していく。

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これがまず1つ目のパターンだ。IHセバージョス、またはトーマスとCBがパス交換をすることで、レスターのSTまたはCHを釣り出すことで、レスター中盤のラインに段差を作り出す。こうすることで、アーセナルは中盤を飛ばして一気に最前線のSTまたはCFへの縦パスを打ち込むことができる。ここでライン間に立つことが上手いサカやポストプレーの上手いラカゼットがボールを引き出すことで、攻撃のスイッチが入っていた。

 

ではもう1つのパターンはどのようなものになっていたのか。

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レスターはCBから一気に最前線に縦パスを入れられたくないので、中盤のラインがまずギャップを締めることで、そこへのパスを消しにいく。これを見てCBルイスはある程度運び出すスペースを持てるのでボールを運ぶ。この時に逆のSTサカがWBとCBの間、とりわけWBの視界に入るように動き出す。こうすることで次のような展開を促す。

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このようにSTサカがWBの前に入ることで視界に入り込み、WBをピン留めする。これで一気にCBルイスから大外で幅を作り出しているSBへの大きなサイドチェンジでダイナミックにボールを動かす。このようにすることでクロスを供給し、ゴールに迫ろうと試みていた。

この展開を見込んだからこそ、アルテタ監督はいつも左に置くオーバメヤンを右に置くことで、左からのクロスを合わせる役割を担わせた。

だがそのクロスはラカゼット、またはその前で跳ね返されることが多くなってしまっていた。

 

  • この攻撃の懸念点

この攻撃の懸念点が1つある。それがセバージョスの良さが生きないことだ。ボールに触れ、パスのリズムを作り出すことでセバージョスは生きてくる。だがこの攻撃だと、中盤を飛ばしての最前線へのパスとサイドチェンジが中心になるので、セバージョスがボールを触る回数が減ってくる。まだ中央のトーマスとポジションを変えていれば、また厳しいところでボールを引き出して、プレス回避とスペースメイキングができていたのだろうが、この試合の位置だと、元々スペースが大きくあるのでセバージョスの良さは半減してしまう。それほどドリブルで剥がしていく選手でもないので、このタスクで起用するのは少し疑問が残った。

頭が良い選手だけに、新たな境地を開拓するかもしれないが、その場合はもう少し時間がかかりそうだ。個人的にはセバージョスは中央で生きる選手だと感じている。

 

アーセナルの守備とその弱点

では次にアーセナルの守備とその弱点を解説していこう。

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アーセナルはこの試合だと、CHジャカがバックラインに入り、CB化することで5-2-3のような形で守備を行う。これにはレスターWBへの対応と、仮に外を使われた時にカバーにCBが行けるようにするためだろう。こうすることで中に人数を残すことができる。そして3トップでボールホルダーにプレスをかけながら、CHがCHを捕まえる形をとる。

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そして外のCBにボールが入ると、STがプレスをかけて圧力を強める。この時に連動してSBがWB、ボールサイドCHがレスターCHを、逆サイドCHは中央を埋めながら、降りるSTへのパスをCBが狙う、またはCBとCHで潰すことでボールを回収していた。

この守備である程度守れていたのだが、2つの弱点が存在した。そしてその1つを突かれたことでこの試合に敗戦してしまう。

 

  • 守備の弱点とは?

まず1つ目の弱点がこちら。

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結論からいうと、その弱点とはSBの背後のスペースだ。5バック化することでレスターの配置的な優位性を消そうとしたが、STに立つマディソンの動きにより、その優位性を消すことができなくなる。それが上の図のようにSTがサイドに流れることだ。こうなると困るのがマークの担当をしているCBルイス。サイドまでついていくのか、ステイするのか、この判断に迷う事になる。この判断に遅れていると、マディソンがボールを持つので、そこへSBベジェリンが対応を行いに前へ出る。そしてその背後をマークするはずのWBに使われることでCBがサイドに釣り出せれることになっていた。特に前半はここからクロスを上げられることが多くなっていた。

 

そして2つ目がこれだ。

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このようにプレスをかけた際、体力的な遅れが出ることで、サイドを変えられてしまう。こうなるとバックラインに入ってCB化するCHジャカは前に立つSTが気になるので、そこへ出て行ってしまう。これはほとんどの選手が前にいる選手にどうしても食いついてしまうので仕方のないことだ。

こうなるとその背後、図でいくとその背後に大きなスペースができる。

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そこへスルーパスを送られることで、CHジャカがひっくり返され、もちろんここにCBがカバーにいくので、中央が空いてしまい、CFヴァーディーに決められてしまう。このようにCHジャカが釣り出される瞬間、またはバックラインに降りることが遅れた瞬間にピンチに陥ることが多くなっていた。

だからレスターは特にヴァーディーが入ってから、縦に早い展開が多くなったし、彼が背後に引っ張ることでSTマディソンやバーンズ、ウンデルがドリブルで時間を持つことができていた。

 

このようにアーセナルは守備の弱点を突かれたことで失点し、敗戦を喫してしまった。

 

まとめ

アーセナルは4-3-3に移行して2試合目ということもあり、少しまだぎこちない感触があることは否めない。だが、それと同時に、ダイナミックな展開やバックスから一気に最前線まで差し込める展開はとても魅力的だ。あとは中盤でクリエイティブな選手がいればもっと良いチーム、魅力的なチームになるのではないだろうか。そしてこの最後のピースは干されている天才、エジルなのではないだろうか。セバージョスはクリエイティブな選手ではなく、どちらかというと、作っていく選手。エジルのような役割を担わすのは無理ではないかもしれないが、もうひとつ上のレベルにはいけないのではないだろうか。だからこそ、ここにエジルが入れば、もっと魅力的なチームになると感じている。願望も入ってしまうが、今のチームでエジルのプレーを見てみたいと思うフットボールファンは多いのではないだろうか。これからどうなるか、そしてアルテタ監督が4-3-3をどのように仕上げていくのか楽しみだ。

是非皆さんもこの試合を見返してみて欲しい。

 

終わりに

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