FAカップ ポーツマス vs アーセナル 〜先手を握り動かすアーセナル〜

 

 

FAカップ5回戦 ポーツマスvsアーセナル 
スタジアム:フラットン・パーク
過去5試合対戦成績
ポーツマス⇨0勝 アーセナル⇨4勝 1分
試合結果結果:0-2
得点者
ポーツマス:なし
アーセナル:45+5’ ソクラテス 51’ ヌケティア

前置き

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前置きはこのぐらいにして、では早速、この試合について解説をしていきましょう!最後までお付き合い、宜しくお願いします!

はじめに

由緒ある、世界最古の大会。そして最も『ジャイアントキリング』が起こり得る大会。それがFAカップだ。ベスト8を進出を賭け、3部のポーツマス対1部のアーセナルが激突。もちろん、下馬評で圧倒的に優位とされているのはアーセナル。結論から述べると、もちろんアーセナルの勝利に終わった。だが、ホームチームポーツマスはサポーターに「いけるかもしれない」という期待を抱かせる戦いを披露。では今回はポーツマスがいかにして戦ったのか、そしてアーセナルはどのようにしてポーツマスを打ち破り、ベスト81番乗りを決めたのか。今回はこの試合について紹介していこう。

スターティングメンバーとスタッツ

・スターティングメンバー

画像1

・チーム別スタッツ

画像2

(Goal.com参照)

仕掛けたポーツマス

驚くことに、この試合の立ち上がり、もっと言うならば前半はポーツマスが仕掛け、アーセナルを押し込んだ。もちろん、パス精度、ポゼッションなどのスタッツは劣るが、インターセプトに関してはアーセナルを大きく上回る。これはポーツマスが『前から嵌めにいく』事で狙いを定め、そしてボールを奪っていたから。とりわけ、前半はこのハイプレスが効いていた。ではポーツマスはどのようにハイプレスを仕掛けていたのか。

画像3

このようにCBがボールを持つと、プレスを開始。その時にボールサイドとは逆のWGが中に入る事でCBを捕まえる。さらにボールサイドのWGは同サイドのSBを当たり前のように捕まえる。そして2CHに対してはIHがそれぞれ捕まえ、OMFはDMFが捕まえる。そしてバックラインの選手もそれぞれ選手を捕まえる事でCBのどちらかがフリーマンになりCBとDMFのカバーポジションを取る。そしてこのようにセットする事でここでボールを奪いに行く。

画像4

このように奪い所と設定していたのは、赤丸のOMFへのパスと降りるCFへのパス。ここを狙い所とし、DMFとCBでインターセプトを連発した事でこのようなスタッツになった。そしてこれは諸刃の剣で、逆のSBを完全に捨てる事で行っていたハイプレス。だから後半になり、体力の消耗が激しくなるにつれ、プレスが出来なくなっていった。だが明かにこのハイプレスをアーセナルは嫌い、「負けパターン」のロングパス一辺倒になりかけていた。これでポーツマスアーセナルのゴール前に迫っていく。

チャンスを作れるのは斜めのロングパス

アーセナルはプレスに苦しみ、そして「負けパターン」のロングパスが多くなっていく。だが一筋の光明として残っていたのが『斜めのロングパス』。これにより、後に解説しるセバージョスが入ってからのサッカーに変化が起き、そして徐々に流れを引き寄せて行く。この斜めのロングパスの何が良かったのか。

画像5

先程解説したように、ポーツマスのハイプレスにより、中央への縦パスを打ち込む事ができなくなっていた。そこで、CB(ダビド・ルイスとマリ)は逆サイドのSBに斜めのボールを打ち込む。ここの精度が高いのもポーツマスを苦しめた。
ここにボールを送る事で、チャンスを作られるのでh、失点をしたくないポーツマスはWGをこのようなポジションに変更する。

画像6

このようにSBへ何度か逃げる事ができた事でポーツマスのWGのポジションを変えることに成功する。これでCBに時間ができ、ポーツマスを「一旦、後退」させる事ができるように。そして追い討ちをかけるように、幸か不幸か、負傷交代で入ったセバージョスが流れを叙々に変えていく。

セバージョスの優位性の作り方

幸か不幸か。トレイラの負傷交代で手に入れたのはこの試合の流れと勝利。そして失ったものは「ルーカス・トレイラ」。大怪我は回避したとの報道は流れているが、次節のリーグ戦には間に合わないだろう。だがトレイラの負傷交代により、急遽投入されたセバージョスにより、徐々に流れを引き寄せていく。ではセバージョスが入り、何がどのように変わり、そしてどう動かしていったのか。

画像7

このように相手を1度後退させるので、先程も少し触れたがCBで時間を作ることができる。そしてここでトレイラに変わって入ったセバージョスが生きてくる。CHのセバージョスが上の図のように流れる事でマンマークを行っているIHを動かす事ができる。もしもCHについてくるならば、黒線のパスコースを創出でき、ついてこないのであれば、白線のパスコースを創出できる。このように相手を『ポジショニング』で動かすことのできるセバージョスが入ったので、徐々に流れを掴んでいく。

・トレイラとの違い
ではトレイラの場合はどのように動くことが多かったのか。

画像8

トレイラの場合はこのようにIHの背後に動き出す事が多い。だがこの試合に於いては効果が薄い動きだった。縦の動きをする事でCBに時間を作ろうとする意図は見えたのだが、CHをマークしていたIHがCBにプレス、それに連動してしてDMFがCHのトレイラ、浮いていたCBがOMFを捕まえるようにズレる事でポーツマスはハイプレスを敢行していく。故に、この試合では『縦の動き』を加え、相手を動かすことのできるトレイラではなく、『横の動き』で相手を動かすことのできるセバージョスの方がポーツマスに打撃を与えれる存在だったのではないだろうか。

創り出した優位性

セバージョスが入った事により。『横』に相手を動かすことに成功する。これによりできた優位性を生かし、アーセナルは攻撃を仕掛け、2-0という完勝に持っていく。ではアーセナルはどこで優位性を作り出すことができていたのか。

画像9

ここでもビルドアップの局面と同様にセバージョスが横にズレる事でこのように白の四角のエリアで数的優位を作り出す事ができる。ここで数的優位を作れるのは、SBが高い位置を取っているのでできること。先述したようにWGがSBをマークするので、ポーツマスは5バックのような形になる。だからこそ四角のエリアで数的優位に立つ事がきる。そしてIHの立ち位置でボールホルダーはパスコースを選択。このように先手を打ちながら攻撃することができる。そしてこのようにポーツマスがスライドを行うとアーセナルはこのように攻撃を繰り出す。

画像10

このようにポーツマスがスライドを行うと、一気にサイドチェンジを入れる。この試合、先発に抜擢されたネルソンは圧倒的な突破力で優位に立っていた。だからこそここでサイドチェンジを加える事で1 vs 1 に持っていく。これで優位に立ち、サイドを圧倒した。

このようにしてセバージョスの投入により徐々に流れを掴み、そして先手を打ち続ける事で試合に勝利した。

まとめ

前半、特に立ち上がりから前に出て行くことで「先制点を奪うぞ」という意気込みを感じる事ができたポーツマスアーセナルをしっかりとスカウティングした結果が、弱点であった『人を捕まえるハイプレス』を採用した形になったのだろう。だがアーセナルもこの弱点をしっかりと克服していて、このハイプレスを落ち着いて回避し、そして徐々の流れを掴み、最終的には内容も伴い、圧勝を収めベスト8を最初に決める事ができた。失意のEL敗退もあったため、良いリアクションが求められたが、若手主体のこのメンバーでしっかりとやり切って見せた。このままこの若手が成長を続ければ、アーセナルの未来は明るいのではないだろうか。週末のビッグゲームの延期により、主力はしっかりと休養をとる事ができる。次節のウェストハム戦も勝利することができるのか。とても楽しみだ。

終わりに

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