Football Base 〜サッカー戦術分析〜

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PL バーンリー vs マンC 〜起点、ライン突破、クロス、回収〜

 

はじめに

CBにけが人が多く、ミスもいつもより多い今シーズンのシティ。故に取りこぼしがあり、リーグ戦3位、ライバルのリバプールとは勝ち点差8(1試合消化が多い)と話されている。だがこの試合のシティはいつも通りの強いシティだった。起点となるスペースをしっかりと見つけ、そしてラインをいとも簡単に突破。そこからフィニッシュ、またはセカンド回収と攻撃を仕掛け続けた。ではなぜこの試合、攻撃を仕掛け続けれたのか。これを解説していこう。

 

シティが攻撃を仕掛け続けれた理由

CBの起点の作り方と縦パス

このCBの起点の作り方。この方法は先日のアトレティコvsバルセロナで見られたバルセロナの起点の作り方に似ていた。バルセロナはIH、この試合のマンCはCBが起点になっていた。ではどうやってCBが起点になっていたのか。

(黒⇨バーンリー 白⇨マンC )

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このようにSBがバックラインに入ることで3バックの形を形成。(3バックに入るのは主にウォーカー)これでバーンリーの前線2枚に対してSB、CB、DMFで数的優位を形成し簡単にボール回し、相手を動かす。バーンリーのCFとST、主にSTがDNFを背後で消し、中央のパスを封じる。これは様々なチームがよくやるマンC封じの守備戦術。だがこの試合は敢えて中央のCBを使うことでCFを誘き出し、逆のCBをフリーな状態にしていた。上の図の四角のところでボールを受けることで、ドリブルで持ち運ぶ。そうするとバーンリーのSHかCHがプレスにくるので、空いたギャップを突き、内に入ったWG、IH、幅をとったSBで簡単にセカンドラインを突破していた。

 

ちなみに先日のアトレティコvsバルセロナバルサはここにIHが降りることで相手をずらすことに成功していた。その方法が気になる方はこちらをご覧になってもらいたい。

www.soccer-bunseki.com

 

左右非対称の攻撃

次に紹介したいのが左右非対称になっていた攻撃。ではそれを紹介していこう。

 

左サイド

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このように左サイドはWGがハーフスペース兼ライン間にポジションを取ることがとても多く、SBが幅をとっていた。これは狙いがあり、SBがボールを受けた時にWGがハーフスペースにいることで、CBとSBの間から抜け出すことができ、ラインを下げさせる、CBを釣り出すことができる。さらに突破力のあるWGスターリングに仕掛けさせるスペースを与えることができる。これでチャンスを作り出す。またWGがシンプルにCBから縦パスをもらうとIHに落とすことでIHがライン間で前向きにプレーすることができる。主にこの二つの方法でシティは左サイドを制圧していった。

右サイド

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右サイドの攻撃はSBのポジションの関係により(後に解説)このようなポジショニングを取ることが多かった。SBが3バックの一角になっているので、幅をとる選手はWG。ハーフスペースにポジションをとる選手はIH。これで一度WGに預けて広げる。WGは基本的に中を向くことで、IHが抜け出すスペースを作る。これで抜け出したIHのスペースにSBがインナーラップ。(時と場合による)WGのベルナルド・シウバは自分で仕掛ける、IHにスルーパス、SBを使ってサイドを変える、CFへの楔のパスのいずれかを選択。このようにローリングする事でバーンリーを混乱に陥れた。

 

クロスからの攻撃

今シーズンのマンCは「クロスからの攻撃」というものが多いのではないだろか。完璧に崩しきる攻撃ももちろんあるのだが、その比率が5:5になったように感じる。ではどこからクロスを上げているのか。

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上の図の赤の部分がシティのクロスを供給するエリア。ここからクロスを供給するこで、DFの身体の向きを変え、目線を集め、マーカーから視線を外させる。特に右サイドからクロスの供給が多いシティ。この理由がIHのデ・ブライネ、WGのベルナルド・シウバやマフレズといった選手のキック精度が高いから。この試合の50分の2点目はまさにデザインしてきたことが出た良いゴールだった。

 

被カウンター対策とセカンド回収

これがマンCがこの試合を支配していた大きな要因だ。そしてこれにはSBのポジショニングが大きな役割を果たしている。

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このようにボールと逆サイドのSBがDMFの位置まで上がることでセカンドボールの回収とCFが降りてきた時にプレスに行けるので被カウンターの対策が取れる。ここで降りてきたCFを孤立させるようにDMF、CB、SBで囲い込むことでボールを奪いきり、虹攻撃を仕掛ける。これがこの試合のシティの被カウンターとセカンド回収の構造。ここのポジションをとることが多いのが右SBのウォーカーだったので、バランスを取るために先述した右WGのベルナルド・シウバが幅を作ることが多かった。

 

まとめ

このようにしてこの試合、マンCはポゼッション76%、トータルパス773本、パス成功率89%、キーパス14本、シュート17本という圧倒的な数字を残して勝利を収めた。もちろん、バーンリーの戦い方がいつもと違ったことも関係しているだろうが、難なくこの結果を残すのだからさすがだ。マンCのプレーを見ていると一つ一つにしっかりと意味を持っているので、っても面白い。ぜひマンCの試合を見ることがあるのならば、プレーの意味を考えながら試合を見てもらいた。

終わりに

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