はじめに
今週末に控えたプレミアリーグ開幕。その最後のテストマッチとしてバルセロナは純分と言っていいほどの相手ではないだろうか。様々な若手を試したなかで、誰が通用し、誰がまだそのレベルに無いという判断基準にもなっただろう。そしてこの試合の1番の収穫が個人的にはしっかりと後ろから繋いでゴールを奪えたこと。昨シーズンはオーバメヤン、ラカゼット、エジル(ラムジー)でショートカウンター、カウンターを仕掛けることが多かった。後ろから繋いでゴールを奪うことができたこと、プレマッチとはいえ、バルセロナ相手にできたことは大きな自信に繋がっただろう。ではそのゴールを参考にしつつ、ビルドアップ時の決まりについて紹介していこう。
アーセナルの得点シーンについて
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ゴールシーン(動画)
アーセナルのビルドアップからのゴール。19-20シーズンはこの様な形からのゴールが増えるのかな?にしてもエジルのポジ取りは相変わらずセンスいいな。バランス悪くなるけど、何とかしてエジルがとセバージョス共存できんのんかな。この共存がハマったらやばそう。#アーセナル #arsenal pic.twitter.com/nUMciCioyX
— サッカー戦術分析 ~Football LAB~ (@jHgW2UrDVwTxdFs) August 5, 2019
では後ろから丁寧に繋いでいくための決まりを解説していこう。
基本の並び
これが基本的な並びになる。スタートと同じポジションをとる。ポイントとしてはOMFの脇にスペースを作っておく。この決まり事は縦パスを通す上で絶対条件だ。これが決まり事としてあるだろう。
SHとOMFの動き
これがこのビルドアップからの攻撃に必要で最も重要になる。
ボールサイドのSHが背後に引っ張ることでファーストプレスを越すためのスペースを作る。
このようにSHが引っ張ったことでできたスペースにOMFが流れることで、CHの前、OMFの背後にスペースができる。これで相手の陣形を崩す。ちなみにこの方法でSBが中に入り込むパターンを生み出したのがグアルディオラ監督。
SBが入り込むパターン
では話を戻そう。このようにすることで、SBが幅を取る。そうすると、サイドで数的優位を作りやすくなる。
OMFが作ったスペースにCHが入り込み、そこでボールを受けることでプレスを突破。さらにここでSHが中に蚊入り込むことでサイドにスペースを作り、SBを押し上げる。このようにOMFがボールを受けることができるスペースを作るためにSHの動きと、CHが受けるためにOMFがスペースを作る動き、そしてSBを押し上げるためにSHが中に絞り込む動きが重要になる。
SHが縦パスを受ける動き
さらにもう一つ大事なことがSHが縦パスを受けること。これがこの攻撃の生命線では無いだろうか。
中に入り込んできたSHがボールを受けることでCBを釣り出し、さらには相手の意識を中央に集めることができる。このゴールはここでボールを受け、奪われなかったことで生まれたゴールだ。
SHが受ける意味
ここでSHが中央で受ける意味かこのような理由によるもの。
SHが中央でボールを受ける事で、この場合だと4人引きつけることに成功。そうすると空いてくるのがサイド。だからこそSBはビルドアップ時に中に絞らず、外に張っている。そしてボールを前向きで受けたCHがサイドに展開することで、中央の選手を無力化できる。
これが無力化されている状態。局面ではOMF・SH・CF vs DF3枚の状況。
あとはもうエジルの技術の高さ。まさにワールドクラス。
この中央に人を集めてCBを釣り出すことと中央の選手をひっくり返すことを目的としている。
まとめ
このようにSHの役割とOMFの役割、CHの球出しの能力が必要になるがカウンターが中心だった昨季と比べ、このような攻撃ができると取りこぼしも少なくなるのでは無いだろうか。もちろん、SHがボールを失えばこの攻撃ができないので、そこのリスク管理も必要だ。そしてムヒタリアンのプレーレベルも気になるところでもある。果たして去就はどうなるのか、そしてエジルとセバージョスの共存は可能なのか。どのようなメンバーになるのかとても楽しみだ。
終わりに
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これからもなるべくわかりやすく伝えていくので引き続きよろしくお願いします。
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