はじめに
この大会、いや世界的に見ても屈指の好カード。この試合をライブで観れるのだから見ないという選択肢はない。この試合でブラジルがいかに強いかが再認識できた。攻撃力はもちろんのことながら、特出すべき点は確実に守備だろう。メッシ、アグエロ、ラウタロマルティネスの連携が深まり、攻撃と守備のバランスを見つけたアルゼンチンを無失点に抑えた。そしてここまで大会無失点。今までのブラジルとはまた違った強さを持っている現在のセレソン。この試合に触れながら、ブラジルの強さについても紹介していこう。
ブラジルの強さ
ゴールシーン
🇧🇷の2ゴール。うまさ、強さ、速さを見せつけた🇧🇷。過去のセレソンとは違った強さがありますね。ここまで大会通して無失点。コパアメリカ優勝はブラジルかもしれません。#コパアメリカ #ブラジル #アルゼンチン #ブラジル代表 #アルゼンチン代表 #サッカー pic.twitter.com/eogjDCrzjB
— サッカー解説と分析 (@jHgW2UrDVwTxdFs) July 3, 2019
前線3枚とコウチーニョ
右サイドにジェズスが加わることで、より動きが加わった。もともとCFのジェズスがサイドにいることで、外側から泣きに入る動きがより多くなった。フィルミーノは味方にスペースと時間を作る動きが得意な気の利く選手。実際に1点目もフィルミーノがサイドに流れ、ジェズスが中央に位置する形でポジションを入れ替えていた。その前の動きでフィルミーノがサイドに流れていたのをジェズスが見ていたのでこのようなゴールが生まれた。さらに元をたどると、この試合のアルゼンチンの戦い方を逆手に取ったコウチーニョのポジショニングがあった。これについて紹介しよう。
アルゼンチンのプレス
アルゼンチンはSBにCHの8番、または16番がプレスに出てくるという戦術を取っていた。これはこの2CHの運動量がかなり必要になるが、アルゼンチンにはこkまで走れる選手が揃っていた。だからこのような戦術を取った。CFやSTがプレスに行かずにCHがプレスに行くことにどのようなメリットがあるのか。それはここでCHが奪う、または中央へのパスを引っ掛けることができれば、CF2人とSTの3人でショートカウンターに移ることができる。またメッシの守備の負担も軽減可能だ。このバランスがこの大会ではまっていた。ではこの守備のどこをブラジルは逆手に取ったのか。
CHがプレスに行くことで開くのは確実にここが開く。ここにコウチーニョはポジションを取っていた。1ゴール目も元を辿ればここでコウチーニョがボールを受けたことで始まった攻撃だ。そしてその前のプレーを辿れば、チアゴシウバのアルトゥールへの縦パス。これでファーストプレスをかいくぐることでコウチーニョにボールをつなげ、ゴールにつなげた。
今まではロナウジーニョやロナウド、カカ、リバウド、アドリアーノ、ロビーニョと個人でボールを運び、マークを剥がし、フリーになったり数的優位を作り出していた。だが今はこのように動きが加わるようになったことと、スペースを効果的に使えるようになったこと、相手の弱点をしっかりつくこと。この前線の3枚とコウチーニョを中心にできるから強いのだろう。
アウベスの存在
これは前にも触れたことがあるがこの試合もアウベスは上手かった。確実に1人だけ見えてる景色が違う。アルゼンチンは先ほど述べたCHがSBにプレッシングに行く戦術で嵌めにかかっていたが、アウベスのところで剥がせれていた。だから8番のアクーニャは手こずっていた。前に出ても捕まえきれないので、運動量は凄まじかった。さらにはアウベスは攻撃時にDMFのような働きもし、セカンドボールの回収や、ラストパス、展開を変えるパスもだせ、さらには時間も作れる。現に1ゴール目はアウベスのセカンドボールの回収から生まれたものでもある。
守備の意識
これが今までのブラジル代表と現在のブラジル代表の大きな違いだ。ここまで大会無失点なのも大きく頷くことができる。守備時は4-4-2の守備ブロックを作り、サイドでしっかりと奪い切る。これが基本的な守備だが、この試合に関しては少し違った。
アタッキングサード(ハイプレス時)では4-4-2に変わりはないが、構えた場合は4-1-4-1の形だった。これはカゼミロがメッシのマークをするためにこのような守備の仕方をしたのだろう。
このようにすることでメッシに対してCHとDMFでボールを奪いにいける。この戦術的な要素が高まったので今のブラジルは以前と違った強さを持っている。もちろん個々人のプレスへの意識や守備時簿身体の向きなどの指導も細かくあるだろう。このおかげで組織的な守備を一貫でき、ここまで無失点を継続している。
個人技
これはいうまでもなく、サッカー王国ブラジルの専売特許だ。コウチーニョをや怪我で離脱中のネイマールを始め、フィルミーノ、ジェズス、エベルトン、アウベス、アルトゥール、ウィリアンなどなど技術の高い選手ばかりだ。これはロナウジーニョやロナウドの時代と比べたら劣っているかもしれないが、それでも世界屈指のテクニシャンばかりで見ていて凄さがわかりやすく面白い。これもブラジルが強い理由でもあり、何より人気がある根源だろう。
まとめ
今のブラジルの強さは昔からの専売特許であるテクニックに加え、前線の動き、ポジションチェンジやスペースへの出入り、効果的なポジション取り。さらには組織的な守備の構築と個々人の守備意識。これが上乗せされているから強い。派手さでは現在のセレソンは物足りなさを感じてしまうかもしれないが、それよりも戦術的な要素が強くなり、こちらも見ていて面白い。とうとう決勝に進んだブラジル。このまま鉄壁の守備を中心に、母国開催のこの大会を制することができるのか。決勝は7/8(月)の5時からだ。ペルーかチリのどちらかとの試合。必ず面白いものになるから、DAZNでしか見れないがぜひ見て頂きたい。
終わりに
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