はじめに
とうとうやってきたこの一戦。シーズンを締めくくるにはこの試合を観ないという選択肢は無い。今シーズンは色々な波乱が起こったこの大会。まさかまさかの大逆転と番狂わせ。多くの感動t興奮をもうすでに多くもらっているが、まだこの大会は終わっていない。明日の早朝にキックオフするこの決勝。興奮で目が醒めることは容易にわかる。
その試合をより楽しんでもらうため、この一戦の見どころを自分なりに紹介しよう。
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見どころ①:リバプールの3トップ
言わずもがな、欧州最高の3トップだ。昨シーズンからの勢いをそのままにとうとうここまでたどり着いた。この3人の中のキーマン、フィルミーノも出場可能ということも聞いている。お互いが良さを引き出すために、スペースを作り、スペースを使い、フリーランニングを厭わず、潰れることも厭わない。この3人の完璧なコンビネーションとそのクオリティーの高さに注目してもらいたい。
少しづつだが、この3トップに触れてみよう。
マネ
今シーズン、リーグ戦22ゴール。これは大エースサラーと同じ得点数だ。ヘディング、ボレー、右足、左足、ミドル。どれでもゴールを奪える。そして1番の特徴が『走り』だろう。足が速いのはもちろん、守備でのプレッシング、裏抜け、フリーラン人ング、どのような試合でも消えることがない。頭が良いのでこの『走り』の質が高く、いかなる試合でも存在感があるのでろう。
フィルミーノ
この3トップ、いやリバプールの攻撃のキーマン。中盤に下りてボールを引き出し、リズムを作る。そしてスペースを作る。または自分で使う。この一つ一つの『動き』に必ず意味がある。この意味を考えながら見てみると、この選手の重要性がとてもわかる。プレスのスイッチを入れるのもほとんどフィルミーノだ。この選手の『動き方』は一級品だ。
サラー
言わずと知れたスピードスター。リバプールの戦い方にマッチしていて、ショートカウンター、ロングカウンターで魅力を発揮する。最近は背負って反転からシュートという、強さも見せている。今シーズンもリーグ戦22ゴールという結果を残し、決定力を見せつけた。対戦相手は両ウイングに速い、強い、の2人がいることだけで脅威だろう。このサラーの裏抜けと反転の速さ。これが評価される一因だ。
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見どころ②:トッテナムというチーム
正直言って、『トッテナムの戦術は何か?』と聞かれたら明確にこれと言って答えることができない。これがもしかしたら、今のトッテナムの強さなのかもしれない。合う手に合わせて様々な戦い方ができる。これは偶発的ではなく、準備してい必然的だ。
基本的な布陣は4-3-1-2だが、試合の中でも変化を恐れない。形を変え、戦い方を変える。今までの試合でこのような戦い方をしてきた。
ショートカウンター
この戦い方はマンCとのセカンドレグで見せていた。ボールを保持するチームに対しては基本的にこの戦い方で試合に臨む。前線に速い選手、ソンフンミンやルーカスモウラがいるので、ショートカウンターを打てる。人数をかけれるのでその質と成功率も高くなる。
ロングボール
ご存知の通り、誰もが負けたと思った準決勝のアヤックス戦。トッテナムは後半からジョレンテを入れることでターゲットを作りこれを中心に攻め込んだ。
ジョレンテに向かってロングボールを入れ、早めに前に押し込んだ。そしてそこで収まれよし、収まらない場合はセカンドボールを人数をかけて拾う。この人の配置の仕方も見事なので、確実にこれもトレーニングを積んでいる。
ポゼッション
これはリーグ戦の下位チームに対してよく使う戦術だ。後方から丁寧に繋ぎ、相手を釣り出しビルドアップをしていく。そしてエリクセンからのラストパスや局面を変えるパスで一気に打開する。シソコ、ワニャマ、ラメラ、パサーがいない中でこのエリクセンのこのパス能力が生きている。彼にマークが来れば前に強いこの3人がボールを運ぶ。
彼らの補完性はとても良いものだ。
ハイプレス、リトリート、ロングカウンター、ショートカウンター、ロングボール、ポゼッション。様々な戦い方ができるトッテナム。相手に合わせて戦い方を変えるので、スカウティングがかなり難しいチームだろう。果たして決勝はどの戦い方を敷き、どのような変化を加えるのか。ここにも注目してもらいたい。
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見どころ③:リバプールの両SB
アーノルドとロバートソン。彼らはリーグ戦でアシスト数がともに二桁を超えている。
これはプレミアリーグ史上初のことでまさしく偉業だ。ではなぜ彼らはSBでこれほどの数字を残せているのか。それは高い位置で幅をとる。この位置取りが彼らのアシスト数に直結している。もちろん、クロスの質が高いことも一因だが、この高い位置取りが一番の要因だろう。このSBのポジションを見てみてほしい。この幅をとることで、攻撃の幅が一気に広がっているので、ここにも注目してほしい。
まとめ
今シーズンを締めくくるにあたって打って付けのこの試合。両チームともに喉から手が出る程にこのタイトルがほしいだろう。クロップはドルトムントと昨シーズンで決勝は3回目。もう負けることは許されない。そのプレッシャーも少なからずあるだろう。一方のトッテナムはクラブ史上初のCL決勝。ここまできたからにはもう一度奇跡を起こし、ビッグイヤーを掲げたいだろう。ポジェッティーノに決勝の経験がないのが少し不安要素かもしれないが、変化を恐れない彼なら大丈夫だろう。
ヨーロッパ最高の大会。ヨーロッパ最高のチームを決めるこの一戦。この興奮する試合を純粋に楽しんでいただきたい。その中で、頭の片隅にこの考察を置いてもらえたら幸いだ。明日の4時キックオフ。一サッカーファンとして、しっかり興奮して、感動しよう。
終わりに
最後までご朗読ありがとうございます。
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では次回もお楽しみに!バイバイ!