はじめに
3−0。果たしてこの結果はレスターが強いのか、アーセナルが弱いのか。
この一戦のアーセナルの戦い方を受け、あの頃のアーセナルが完璧にいなくなったことを認識した。少し寂しい感じがするが、これがエメリを呼んだ理由にも思える。
一方のレスターは奇跡の優勝を果たしたあの頃のサッカーが帰ってきている。
さらにロジャーズとともに進化を遂げて。
今回はこの試合のレビューをしていく。
レスター(4-2-3-1)
アーセナル(4-3-3)
試合内容
前半
立ち上がりから、アーセナルは引いて守ることに徹底していた。この狙いとして9番の飛び出すスペースを消すためだろう。
これは今までのレスターならこれで防げたかもしれない。だが今のレスターは違う。
10番を中心に、遅攻で攻め込んでいく。左右に揺さぶりをかけ、アーセナルの目線を変えてギャップを狙っていった。
そんな中でもアーセナルはしっかりと狙いを見せる。
22分と34分に手数をかけず、縦に速い攻撃を仕掛けて決定機を作り出すがこれを決めきれず。
ボールを持たれることで徐々に前に出てしまうアーセナル。
それを受け、レスターは昔からの戦い方、裏のスペースを簡単についていく。
そしてここが試合の大きなターニングポイントとなる。
15番が2枚目のイエローカードをもらい、退場となる。
お互いゴールを奪うことなく、前半を折り返す。
ちなみにポゼッションはレスター73%、アーセナル27%だった。数年前のアーセナルだと考えられない数字だろう。
後半
ハーフタイムでお互い交代がある。
アーセナルは17番⇨6番にし、DFを整える。
レスターは25番⇨19番に代える。そうすることでサイドからクロスを上げて攻撃をするぞという明確な意図が見られた。このような意図を出したのは、MFの脇のスペースをついて攻撃をするためだろう。
一方のアーセナルは4-3-2にし、ドリブルで中盤を突破してチャンスを作っていく意図が見えたが、レスターのファーストプレスを突破できずに苦戦していた。
そしてレスターが59分に先制をする。クロスを上げ続けていたこの戦術が実る。
何度か9番がクロスに飛び込む場面があったがここでは、21番が飛び込みゴールを挙げた。アーセナルは前に出ざるを得なくなったので、レスターは9番を走らせるいつも通りの戦い方にシフトチェンジをする。
そして86分に圧巻のゴールをあげる。
GKからロングボール一本で9番へ。9番はしっかりとボールを要求していたので狙っていたことがわかる。そしてそのままゴール。なかなか見ることのできないゴールで感動した。ロスタイムにも9番がゴールを決め、レスターが完勝でこの一戦は幕を閉じた。
まとめ
レスターが強いのか、アーセナルが弱いのか。結論から述べるとレスターが強いだろう。今までのレスターだと、ヴァーディ裏一発で攻め込み、ハードワークで相手より上回り、カオスを生み出し、点を取っていたが、今のレスターは違う。
しっかりした明確な遅攻のビジョンがあり、それっを体現できる選手も揃っている。
もしも今シーズンの選手が揃って来季を迎えることができたら。
トップ4争い、はたまた優勝争いもできるといっても過言ではないだろう。
終わりに
簡単な試合のレビューになりましたが、最後までご朗読ありがとうございます。
ツイッターもしているので、フォローとリツイートをもよろしくお願いします。
では次回もお楽しみに!バイバイ!