【広島アウェイ遠征完全版】俺ならこうやって広島を飲み歩く!

アウェイ遠征で広島まで足を運んでくれる方々へ
これを読んで広島を堪能して下さい
そして感謝の勝ち点3を広島に置いて帰って下さい

 

...

 

何気なく呟いたこのツイート。
意外にも反響があるっぽくて、「俺ならこうやって広島を飲み歩く!」ってのを書いていこうと思います!

 

 

酒が好きで割と飲み歩いた自負があるんで期待して下さい。笑
ようこそ、広島へ!乾杯🍻

 

 

広島駅周辺か?繁華街か?

まずはこれが重要になります。広島は厄介なもので、「広島駅」と「繁華街」が離れてしまってます。正直、広島人も「くそたいぎいのう」と思ってます。

駅と繁華街を行ったり来たりして、やねこいことにならんように、まずはどっちで飲むかを選択して下さい。
せっかく広島に来たんなら、楽しんで帰って欲しいんです。

参考程度に、以下が広島駅周辺と繁華街です。
広島駅周辺とはそのまま「広島駅」周辺のことです。

この辺かなぁ


繁華街とはこの辺りを指します。

この辺かなぁ

ちなみに繁華街と駅は徒歩で20分ぐらい、路面電車で10分ぐらい、タクったら一瞬です。

あと繁華街からでも広島駅からでもエディスタまでは簡単に行けるので安心して下さい!
これはまた後で紹介しますね!

ではここから、「俺が駅周辺で飲むならこうする!」と「俺が繁華街で飲むならこうする!」を紹介していきます!

俺が駅周辺で飲むならこうするわ!

駅周辺で飲むなら、確実にエキニシへ行きます。
広島駅南口(改札出て右に歩く)から出て、向かって右に歩いていけば5分もかからずに聖地エキニシに着きます。
駅周辺で飲むならここ一択だと僕は勝手に思ってます。

まず最初に行くなら「大漁酒場ざこ丸」です。
リンク貼っときますね!

 

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何が良いかって、穴子の刺身が食えること!これが存外に美味い。醤油じゃなくてポン酢で食うとまーじで美味い。

当然のように牡蠣もありますし、「がんす」もあります。あと「せんじがら」も。でもせんじがらは他の所で食べて欲しいです!広島の海の幸を堪能できますぜい。料理も美味いし、酒も美味いし最高!

地酒の種類もある程度ありますよ!でも僕なら他の場所で堪能します!また後で紹介しますね!

店内は1階がカウンターで2階が座敷になってます。階段が急じゃけん、気をつけて下さい。あと座敷は靴脱ぐんで履き脱ぎしやすい靴だと楽ですね!
飲み方、食い方にもよりますが、1人5,000円前後で存外に満足できます。

ここで気持ち良くなったら、次は酒の種類がたくさんある店へ行きます。
それが「BALTAN 本店」です。リンク貼っときます!

 

 

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お酒の種類が沢山あって天国。日本酒・焼酎大全というメニュー表もあります。神。ここで広島の地酒、なんなら全国の地酒を楽しめます。
メシよりも酒を楽しみましょう、ほんまに!
改装して小洒落た感じになって楽しいです!あ、酒飲めばなんでも楽しいか。
1階はカウンター、2階は掘り炬燵です!

大体1人4,000円もいかないと思います…たぶん。(毎回毎回支払いの記憶ない。笑)

もしもうちょいなんか食いてえ、なんなら串食いてえ…って!なった時は「ぼへみ庵」へ行きましょう。老舗の串にハズレはない!当たりしかない!

 

 

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ちょいと値段は高めですが美味いです。僕個人的に牛すじ煮込みがくっそ美味いです、串じゃないけど。

席数が少ないんで、もしかしたら先に紹介した2店よりも入れんかもしれんです。どのみちどこの店も電話とかて確認した方がいいです。

もっと広島のローカルな感じを味わいたなら、「りんごの木」ってお店です。

 

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僕が訪れた時はめちゃくちゃお母さんが優しかったですよ!
串揚げ中心で地酒もあって、雰囲気が温かい居酒屋です!

(エキニシ周辺だとお好み焼きを食べたことないので、お好み焼きは知らないです、すいません…。)

僕ならざこ丸⇨バルタンで満足して、駅の北口にある我馬で〆ですね!

ちなみに「ホルモン焼き肉やまと」も美味しいですよ!

 

 

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ホルモン好きな方、ぜひ食べに行ってみてね!

 

広島駅からエディスタへ行こう!

そして翌日。いよいよエディスタへ!
広島駅からは山陽本線(岩国方面)か可部線に乗って横川駅(広島駅⇨新白島駅⇨横川駅)で降ります。
南口から出て、すぐ右に曲がるとエディオンスタジアム直行のシャトルバスが出てますので、こちらを利用すると便利です!
14:00キックオフとかだと、横川で焼き肉を食って一杯引っかけて行くのもアリかも!?

 

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これが駅周辺で飲むなら、俺はこうするでした!

では次は繁華街バージョンです!
(こっちの方が楽しいと思う)

俺が繁華街で飲むならこうするわ!

よし。じゃあ早速ですが、紹介していこうと思います!
お好み焼きを食べるか、牡蠣を食べるかで分かれます。

ではまずはお好み焼きバージョンから紹介していきます!

お好み焼きから飲みスタートするなら!

僕がよく行くお好み焼きは「蔵屋」です。

 

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シソが好きな人はほんとにハマると思います!もちろん普通のお好み焼きもあるんで安心して下さい!

鉄板焼きなんで、おつまみも豊富です。お好み焼きを1人1枚がっつり食べるか、1枚をシェアするのかはお任せします。
ちなみに僕は1枚がっつり食べますね、はい。

ここで酒を飲みながら腹を太らせて、さぁ2軒目です。
一番の繁華街「流川」からは少し離れているんで、そこまでの道のりで1軒挟んでから流川に入ります。
その道中でよく行くのが「大漁酒場 魚樽袋町支店」です。

 

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ホルモンの天ぷらと牡蠣を食べながら1-2杯飲んだら、流川へ向かいます。
歩きながら酔いを覚まして下さい。笑

流川に着いたら、僕は焼き鳥を食いますね。
どんだけ食うんや!ってなるかもですが、数本食べながら酒を飲む感じです。いやぁ、ほんと3件目とかは広島名物とかじゃなくて、僕が感じた美味いもんです。

何軒か紹介するんで選んで下さい!

まずは「いちかばちか」です。

retty.me

遅くまで空いとるんで、僕はほぼ間違いなくここに寄りますね!
ここが1番のおすすめです!

次によく行くのが「鳥つぐ」です。

 

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0時までなんでちょい早めに行く必要がありますが、ここも美味しいですよ!上の階(何階か忘れた)にあるんで、頑張って探して下さい!

そして最近よく行くのが「餃子 王」です。

 

retty.me

なんか最近、飲みながら餃子を食いたくなることが多くて、よくここに行きます。専門店ってだけあって、ここも美味しいですよ!ニンニクが効いたやつがまーじで美味い。臭くなるけど。

なかなか入れないんですけど「串処 道仲」も存外に美味です。

 

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僕もまだ2回しか行けてなくて、本当になかなか入れないレアな串屋です。あー、行きてえぜ。

こんぐらい飲めば満足するんじゃないでしょうか?
満足できんかったら、バーでも行って飲んで下さい。笑

広島のバーはまた後で紹介します!

 

では牡蠣からスタートするなら!を紹介していきます!

 

牡蠣からスタートするなら!

牡蠣から始める場合は流川から始めることができます!

まずは牡蠣をたらふく食べたいなら「牡蠣ひよっこ商店」に僕なら行きます。

 

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牡蠣食べ放題、飲み放題で様々な牡蠣料理を堪能することができます。

カキフライ、生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣重まで、本当に多くの牡蠣料理が食べれるんで、是非とも!

 

また牡蠣小屋で牡蠣を食べながら飲みたいのなら、僕は迷わずここへ向かいます。

 

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肉も食えて、牡蠣も大粒でおっきくて満足できるの間違いないです。ちょっと高いけど…笑

 

一軒目に牡蠣を食った場合は、あとはさっき紹介した居酒屋を回って見てください!

さっき紹介し忘れたんですが「炭焼 雷」も美味しいですぜい!

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牡蠣を食うと繁華街中心からスタートできるんで、こっちの方がおすすめかもです!

お好み焼きは翌日の昼メシとかにするといいかもですね!

 

 

満足できんなら、バーへどうぞ!

あんまりバーは行かなんで、3軒しか知らないです。
ご容赦ください。

bar hikaruってところですね!落ち着ける感じで僕はここ好きです!

 

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ブルックリンってバーは果物たくさんで飲みやすいです!

 

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日本酒が飲みたいならここですわ!
旭鳳があったら飲んでみて下さい!

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〆はやっぱここじゃろう!

〆はやっぱり「花いちもんめ」ですね!

 

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優しい落ち着く味で〆にもってこいです。ぜひここで〆てもらいたいものです!

 

繁華街からエディスタへ行こう!

そして翌日。繁華街周辺からエディスタに向かう場合は「アストラムライン」を使いましょう。本通り駅から広域公園前まで向かいます。そして改札を抜けて坂道を登って行けばスタジアムに着きます。少し歩きますが、頑張って登って下さい!

 

買って帰って欲しいお土産

これはもう声を大にして言いたい。揚げもみじも瀬戸内レモンもいいけど「せんじがら」を買って帰って下さい。ほんまに!

特に「福本食堂」のせんじがらは神ってます。神っとるとか安い言葉を使いたくないですが、使ってしまうほど福本食堂のせんじがらは美味しいですよ!

昼メシをここで食ってスタジアムへ向かうのも大いにありですね!

ここのせんじがらは人気すぎるで、開店直後に行かないとなくなるかもです。それぐらい価値があるお土産だと思います。特に牛と豚のせんじがらは美味ですよ!

 

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せっかく広島に出向いて頂いたなら、ここを全力でおすすめしたいです!!!

(繁華街周辺に泊まると行きやすいですね!)

 

これで広島を堪能してくれ!

これではるばる広島まで足を運んで下さる方々が楽しんでもらえると嬉しいです。

感謝の意を込めて勝ち点3を置いて帰って下さいね!

それではアウェイ遠征される方、広島を存分に楽しんで下さい!!!

 

最後に、、、

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スポーツに救われている話

スポーツには何ものにも代え難い瞬間がある

...

W杯で日本代表が巻き起こした熱狂の渦からはや3ヶ月。
あの夢のような1ヶ月は忘れることなど到底できない最高のものだった。
白黒の日々を熱狂で彩り、乾いた心を感動で潤し、一挙手一投足から伝わる闘志で燻った情熱に火を灯してくれる。
この『何ものにも変え難い』物語は僕の人生に深く刻まれた。

そして来たる3月22日。再び日本中が熱狂に包まれた。

そう。WBCで日本が世界一になったのだ。
王座奪還が至上命題だった侍ジャパン。その歓喜の瞬間に立ち会うことができたことは僕にとって『何ものにも変え難い瞬間』として再び心に刻まれた。

この『何ものにも変え難い瞬間』こそ、スポーツだけが持つ不思議な力であり、お金では絶対に得ることができない奇跡的な瞬間なのだ。

ああ、なんてスポーツは最高なんだろう。

...

前置きが長くなったが、僕はスポーツに日々救われている。特にサッカーには感謝しても感謝し切れないほどに救われている。

繰り返されていく日々。
朝起きて、労働し、擦り減って、寝る。
この日々に嫌気が差すのは僕だけではないはずだ。
死んだように生きている中で、光が差し込む瞬間がある。パアッと視界が広がり、鮮やかな世界が帰ってくる。
それがサッカーを見ているとき。もっというとスタジアムに足を運んだときだ。

僕にとってスタジアムは夢の国。
感情を剥き出しにできて、その感情を多くの人と共有することができる。スタジアムにいる人々は見ず知らずの人だが、スタジアムにいる間は心の奥底で繋がっている。
一緒に全力で応援し、時に喜び、時に悔しがる。1プレー、1プレーに感情を乗せて応援する。共に一喜一憂するのだ。そして選手から伝わってくる闘志や情熱に奮い立ち、生きる力を貰える。

スタジアムには計り知れないほどの熱がある。

こういった瞬間はスポーツ特有のもので、何ものにも変え難い瞬間だ。

なぜ、このようなことを書こうと思ったか。それはWBC決勝戦を観戦している時の出来事。
決勝当日。僕は職場の休憩室で決勝戦を観戦していた。周りには20人ぐらいはいたと思う。
そして迎えた9回表。大谷翔平の登板だ。野球に疎く、にわかな僕だが、それでも大谷翔平の凄さはビシビシと伝わってくる。
僕はその凄みに当てられ自然と拍手をした。
しかし同じ空間の人間はやけに静かだった。
緊張しとるんか?と思ったが構わず僕は応援を続けた。

最後の打者となったトラウトとの勝負。こんな出来すぎたストーリーが他にあるだろうか。
フルカウントで迎えた大谷翔平の最後の投球。えぐい角度でボールは曲がり、トラウトが全力で振ったバットは空を切った。

その瞬間、僕はごく自然に、息をするように自然に叫んだ。世界一だ。喜び、叫んだ。

だがこの空間で僕は一人「浮いて」いたのだ。
同じ空間を共有しているはずの人間は、不気味なほどに静かなのだ。
興奮の最中、『世界一だぞ?興奮せんのんか?嬉しくないんか?』と疑問が忙しく頭を駆け巡る。
居ても立っても居られなくなり、僕は同僚に聞いてみた。

「世界一で?嬉しくないん?興奮せんのん?」

「野球詳しくないし、ましてやスポーツ自体見んけん、感情の表し方が分からん」

僕はハッとした。と同時にスポーツの可能性と自分がいかにスポーツに救われているかを実感した。

スポーツに興味がない人はこの最高の瞬間を知らないらしい…

...

考えてみれば確かにそうだ。スポーツに関わっていると自然と感情の表現は豊かになり、その共有が上手になっていく。喜怒哀楽、感動、興奮。全ての感情をスポーツは引っ提げている。
人との繋がりを感じさせてくれるのもスポーツの良さだ。

だから僕はスポーツ観戦を勧めたい。もっと言うならばスタジアムに足を運んで欲しい。そこには相当量の熱量があって、その熱を一度感じると抜け出すことなど不可能に近い。

その熱は伝染し、周りに伝わる。
皆さんも一度は経験したことがあるはずだ。

『なんか楽しそうな人が近くにいると自分も楽しくなる』

そしてスタジアムには純粋で熱く、全力でスポーツを楽しむ人間が多くいる。それはサッカーでも野球でもバスケットでもバレーボールでも、いかなるスポーツでも例外はない。

少なくとも僕はサッカーの熱に日々救われ、何ものにも変え難い瞬間を経験する度に生きる活力と闘志を受け取っている。

スタジアムには感情を揺さぶる膨大なエネルギーがあり、その瞬間は唯一無二だ。

僕のこんな駄文を読み切るあなたなら、スタジアムに足を運べるだろう。
そこへいけば絶対に後悔はない。熱を宿して闘う選手たちからの感情を受け取って欲しい。
そして刺激的で色鮮やかな日々を過ごしてもらいたい。スポーツにはその力があるから。

スポーツは最高だ。
何度でも言おう。スポーツは最高だ。

2022ー23 プレミアリーグ 第23節 レスターvsトッテナム 備忘録記事

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レスター4-1トッテナム

得点者(TOT)
14' 30ロドリゴ ベンタンクール

得点者(LEI)
23' 24ナンパリス メンディ
25' 10ジェームズ マディソン
45+4' 14ケレチ イヘアナチョ
81' 7ハーヴィー バーンズ

両チームのフォーメーション

 

 

ハイライト

 前節、マンチェスターシティに勝利を収めたトッテナムはレスターのホーム、キング・パワー・スタジアムに乗り込んでの一戦となった。

 トッテナムは前節から3人のスタメン変更。シティ戦で退場処分を受けたロメロに代わりタンガンガ。負傷したロリスの代わりにフォースター。そして、この冬に加入したペドロ・ポロが初スタメンを飾った。

 対するレスターは前節のヴィラ戦から1人のスタメン変更。ティーレマンスではなく、メンディがスタメン出場となった。また、この冬に獲得したサウター、クリスチャンセン、テテは2試合連続のスタメンとなっている。

 まず最初にチャンスを作ったのはアウェイのトッテナム。高い位置からのハイプレスでボールを奪ってからゴール前でチャンスを作ると、最後はベンタンクールのシュートを放っている。

 前節の勢いそのままという感じであったが、試合は徐々にレスターのペースに引き込まれる。この試合のレスターは5-4-1のブロックを組んで守るシーンが多め。トッテナムの保持が3-2-5であることから、全体的に噛合う形である。

 5バックっぽく守るかどうかは、ポロのポジション取りに合わせるバーンズの匙加減で決まる。そのためレスターの左SBと2CBがトッテナムの1トップ2シャドーを対応をすることになる。

 この、トッテナムの1トップ2シャドーを監視したクリスチャンセン、ファエス、サウターはとても対人が強いためトッテナムが前線で時間を作れるシーンが少なかった。

 特にクリスチャンセンの加入はレスターにとって大きいはず。これまで左SBを務めていたルーク・トーマスよりも対人が強いし、彼と同じように前へ出て行く推進力を持っている。このクリスチャンセンの活躍によって、クルゼフスキを封じ込めていた。

 一方でレスターの攻撃に対しトッテナムは後手に回ることが多め。レスターは保持の際にメンディをアンカーに添えて、マディソンとデューズバリー=ホールをIHにした2-3-2-3の保持を試みていた。

 そんな中で同サイドでのユニットによる旋回がとても良かったように感じる。SBーIHーWGがレーンを入れ替えながらボールを回す形で突破を狙っていたし、トッテナムのWBが釣れた裏を何度も狙っていた。

 また厄介だったのはメンディの存在。ボールサイドに流れることで+1を生み出し、詰まった時の逃げ道として躍動をしていた。トッテナムとしては、メンディを捕まえに行けば、IHがフリーなってしまうためHVが出て行って対応する形を取っていた。

 そこで割を食ったのは、この日プレミアデビューとなったポロである。お世辞にも守備が上手い選手では無いため、対面するバーンズに突破を許すことが多かった。また、カバーに来るはずのタンガンガがハーフスペースでウロつくマディソンに着いて行くため、剥がされた後のカバーが居ないシーンが多々見られた。

 正直これに関してはこういう守備の約束事になっているため、タンガンガがロメロでも大外を経由されたらあまり変わらないと感じた。

 それでも先制点を奪ったのはアウェイのトッテナム。コーナーキックからクリスチャンセンのクリアボールの先にいたベンタンクールが押し込みゴールが生まれた。

 それでも直ぐにレスターも追いつく。CHの間で浮いていたマディソンのターンから運んだ先でコーナーキックを獲得すると、クリアボールに走り込んだメンディが強烈なシュートを決めてネットを揺らす。

 更にその2分後。デイビスの楔を受けようとしたケインに対しファエスがボールカット。そのボールが前線に立つイヘアナチョに渡ると、最後はフリーになっていたマディソンがネットを揺らして逆転となる。

 ダイアーの立ち位置によってイヘアナチョが中央でフリーになってしまったこの場面。真ん中だけが高いと一番ゴールに近い場所でオフサイドが取れない。つまり、守備面において絶対にやってはいけないことが起ってしまった。

 一気に逆転を許したトッテナムは苦しい時間帯が続く。理由は上記で書いた部分が続いていたからだ。レスターのDFラインに対してトッテナムの前線が収められないし、非保持も相手を捕まえることが出来無かった。

 そんな中でも右サイドのポロの抜けだしからチャンスを作ったり、ケインが背負えればペリシッチを活かせるなど、起点を作れればなんとか攻められるという感じであった。

 しかし、前半アディショナルタイム。サウターのクリアボールに抜け出したイヘアナチョにゴール前への侵入を許すと、寄せないダイアーを嘲笑うかのようなシュートを決めて3点目を献上してしまう。

 前半の最後に大きな失点を許したトッテナム。後半への対応として前からプレッシングをかけてボールを奪いに行くような入りを見せる。しかし、60分。そのメンディに対して高い位置まで捕まえに行ったベンタンクールが負傷。左膝の前十字靱帯断裂となり、今季絶望となってしまった。

 攻守に渡っての舵取り役が居なくなったトッテナムに対しレスターは攻撃の手を緩めない。70分にはメンディに代わって入ったばかりのエンディディのボール奪取からショートカウンターを発動し、最後はバーンズがネットを揺らすがVARの介入によりオフサイドと判定されノーゴール。

 トッテナムも前線のメンバーを入れ替えフォーメーションを4-2-3-1にするが、前半の最後に喫した3失点目が重くのしかかった。

 すると迎えた81分に下がったデューズバリー=ホールがサールを動かされ、バイタルで受けたマディソンのターンからゴール前に侵入されると、最後はバーンズに決められて4失点目。

 試合はこのまま終了。トッテナムは最後までレスターの術中にハマってしまし、不安を残したままサン・シーロでのミランとのCLベスト16に臨むこととなった。

雑感

 後ろで貯金を作れない以上こういう展開になるし、ハイプレスが定まらない以上はこういう守備になってしまうなという試合だった。

 レスターのトッテナムのウィークポイントを突いた策も敵ながら素晴らしかったと思う。ケインがプレスバックに来ないことを理解しつつ、メンディを逃げ道として置いたり、対人の強い選手を並べてケイン、ソン、クルゼフスキを抑えこむなど、しっかり研究してきたなという印象である。

 一方でトッテナムにとっては不安なのは怪我人が増えていること。ロリス、ビスマの怪我に続いてベンタンクールがシーズンアウトなのは痛手すぎる。冬の移籍市場も終わったため、ビスマが戻って来るまではホイビュア、スキップ、サールで回すしかない。

 また、ポロにとっても苦いデビューとなってしまった。守備の整備をしないと、この試合の二の舞に成りかねないので、ポロのサポートはしっかり用意した方が良さそうだ。攻撃面に改善は期待出来るが、守備面へ不安すぎるためトレードオフの関係になってしまっている。この収支マイナスをどうにかして埋めたいところだ。

見返しツイート

 

(編集者:川崎人)

 

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2022ー23 プレミアリーグ 第22節 トッテナムvsマンチェスターシティ マッチレビュー~これを平均に!~

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トッテナム1-0マンチェスターシティ

得点者(TOT)
15' 10ハリー ケイン

得点者(MCI)
なし

両チームのフォーメーション

 

 

前書き

 現在公式戦2連勝中のトッテナムは、ホームにマンチェスターシティを迎えての一戦となった。

 前回対戦は3週間前に行われ、その際は前半にトッテナムが2点を先行するも、後半シティに4点を決められ逆転負けを喫している。

 今節は上位陣が相次いで勝ち点を取りこぼしており、CL圏内進出のためには負けられない試合である。

 そんなトッテナムは前節のフラム戦と同じ11人を起用。この冬にビジャレアルから加入したダンジュマと、スポルディングが獲得したペドロ・ポロはベンチからのスタートとなった。

 対するシティは前節から4人スタメン変更。ウォーカーが右SBに入り、リコ・ルイスが左SBで起用された。CBはストーンズに代わりアケ。IHにはアルバレスが入った。

蓋→下げさす→押し上げ

 前回シティと対戦した際は、右SBのリコ・ルイスが内側に入り3-2-5のような陣形を作っていた。それに対しトッテナムは、前からプレスに行く傾向が強め。なるべく高い位置で奪いたい!という意図を感じたが、シティのプレス回避によって前進されるケースが多かった。

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 そんな中、この日のトッテナムは前から行くのではなく、早々に撤退して自陣に5-4-1のブロックを形成していた。まずは、自陣にスリーラインを作ってコンパクトに守る入りである。

 自陣で敷いたブロックでボールを引っかけ、そこからロングカウンターで押し込もうとするシーンが序盤から目立つ。1分のソンの加速や、3分のエメルソンが右サイドを駆け上がったシーンなど見ても、まずは守りから入り、奪ったらカウンターで前に出て行く意思を感じた。

 それに対しシティは、ビルドアップでなかなか不思議なことをしていた。

 前回は3-2-5っぽい布陣にしつつ、ギュンドアンが自由に動くケースが多め。そこからトッテナムのCH裏で受けて前を向ければチャンスになるような感じである。そんなギュンドアンが行なっていた、前線と後ろを繋ぐリンクマン的な役割をこの試合ではベルナルドが行なっていた。

 ただ、ベルナルドは自由に動く訳では無く、基本的にはトッテナムのCHの裏に常駐。その代わり、ハーランドとアルバレスがトッテナムのHV前に立っていた。数字で表わすと、3-2-1-4的な感じである。

 確かに噛合わせで見れば、ベルナルドは浮くような形である。トッテナムのCHであるホイビュアとベンタンクールはロドリと絞って来るリコ・ルイスを監視するため、そこでライン間が開ければベルナルドは余裕を持って前を向けるはずだ。

 ただ、この日のトッテナムは最初に書いた用に撤退して守ることを優先。5-4-1のライン間は常にコンパクトな状態であった。

 トッテナムのCHも片方がボールホルダーに出て行き、片方がカバーをするチェーンの関係を行っていたため、中を閉めて守ることに成功。そのため、良い形でベルナルドにまでボールが入らない時間が続く。

 また、ダイアーも常にベルナルドに対して迎撃を狙っていたため、尚更自由にボールを持てる時間は少なかったはずだ。

 更にこの日トッテナムはが良かったのはサイドの守備である。特にペリシッチはマフレズに前を向かせないで守ることに成功。そこでサポートに来るウォーカーにバックパスをしたら、今度はソンがウォーカーの前に立って蓋をしていた。

 出し所が無いウォーカーが更にバックパスをすれば、全体がプッシュアップして今度は人を捕まえる形に変更。エデルソンが持った際は、マンツーマンディフェンスで、出し所を消すことが出来ていた。このマンツーマンと撤退の割り切りが非常に良かった。

 前半の序盤から

  • ①ブロックを組む

  • ②サイドで蓋

  • ③バックパスをスイッチにして押し上げて人を捕まえる

 という流れを徹底して出来ていたトッテナム。その流れから15分に先制点が生まれる。前回対戦のクルゼフスキのゴールのように、高い位置からのプレッシャーでホイビュアがボールを奪い、最後はケインがネットを揺らした。

 ケインはこれでジミー・グリーヴスが持つクラブ歴代最多得点を更新。更に、プレミアリーグ通算200ゴールというメモリアル弾になった。

シティが抱えた悩み所

 ホームで幸先良く先制点を奪ったトッテナム。この日は押し込まれた後の守備も非常に良かったように感じる。

 相手のWGへとボールを進められた際は、WBとシャドーがダブルチームを組んで対応をする。シティはWGが単騎で進められない場合は、サポートに来るリコ・ルイスやロドリにバックパスする頻度が多め。これは前回対戦もそうだった。

 この日のトッテナムは、シティのバックパスによるやり直しを入念に狙っていた。WGからのサポートに来る選手へのバックパスに対して、ホイビュアやベンタンクールが素早い出足を見せてボールカットするなど、二次攻撃を未然に防ぐことに成功。これにより、ワンタッチでのアーリークロスを封殺することが出来た。

 一方でこの日のシティが何を狙っていたのかはかなり不透明だったように感じる。恐らく、トッテナムのライン間が大きく開くを予測しての配置だと思うが、何度も書いているようにトッテナム側が常にコンパクトに守っている。そのためスペースは空かない。

 18分にベルナルドがCHの裏で受けてから加速し、シュートまで行くシーンがあったが、恐らくああいう形を沢山作りたかったのだろう。そうで無いとベルナルドをわざわざあそこで立たせてる意味が無い。

 しかし、ただ自分たちでボールを動かしても中々スペースは生まれない。そこがシティにとってのこの試合での悩み所だったはずだ。

 それならば自分たち主導でライン間を開かせる作業をすべきだったと筆者は思う。例えば、両WGが背後を狙って深さを作る動きは欲しかったであろう。

 この試合で言えばグリーリッシュもマフレズも下がって受けることが多かった。これだとトッテナムのDFラインはコンパクトさを維持する上では困らない。何故なら普通に着いて行き前を向かさなければ良いからだ。

 また、HVをピン留めしてるアルバレスやハーランドの裏抜けも少なかったのは気になる。2人とも比較的下がって受けることが多く。深さを生み出す作業よりも、手前に引き出すプレーを多く行っていた。

 その狙いとしては、HV裏をもう片方の選手が流れて攻略したかったのだろう。何度かアルバレスが下がって受けることで、デイビスを引き連れることは出来ていた。そこから左→右へのダイアゴナルの動きをハーランドが狙う場面は見られた。ただ頻度は多くないため、ゴールに迫る回数は少なめという感じである。

 そういった意味では、36分のシーンは理想的だったかもしれない。ハーランドも動き出していたし、そこにベルナルドからのスルーパスが出ていれば決定機だっただろう。

 しかし、ベルナルドが前を向いた瞬間にデイビスに潰されている。トッテナム目線で言えば、デイビスのファインプレーに救われた。

 徐々にボールホルダーが出し所に迷い始めるとトッテナムの選手がボール奪取を狙う。この試合ホイビュアが対面するリコ・ルイスやロドリから容赦なくボールを狩り取ろうとするシーンが目立っていた。毎回この位戦って欲しい。

 シティが攻めあぐねている間に試合の流れはトッテナムに傾く。この日はボール保持も直近の試合に比べれば良かったと思った。特に、エメルソンの背後へのランニングはかなり効いていたように感じる。

 シティは序盤4-1-4-1気味で守っていたが、途中から4-4-2へ変更。高い位置を保つWBを気にしての変更だと思うが、2列目のサイドの選手が行方不明になる場面が多かったため、トッテナムはサイドを経由しながら前進に成功していた。

 チャンスの数を見てもトッテナムの方がシティを圧倒。主導権を握り続けたまま前半を1-0で折り返した。

オープン合戦で時間を溶かす

 後半の頭も前半の終盤と同じようにトッテナムが主導権を握りながら試合を進めた。前半の終盤と同様にサイドを起点としながら押し込む回数を増やしていく。

 対するシティも50分に差し掛かるあたりからトッテナム陣内へと押し進める。ここで頑張っていたのは左のグリーリッシュである。

 この日のシティの右サイドは上記で書いたようにマフレズが前を向けないため、機能不全に陥っていることから左サイドが頼みの綱であった。

 ただ、ここに対してエメルソンが良い対応を見せる。時よりファウルで止めたりもしていたが、グリーリッシュに大きな仕事をさせなかった。

 シティは中盤の活性化を図るべく、デ ブライネを投入。ベルナルドがやっていたタスクを引き継いだ。しかしベルナルドと同様にスペースを与えて貰えず、思うようにボールを引き出せない時間帯が多かったように感じる。

 トッテナムは奪ってからカウンターアタックを徹底。前回対戦は受けに回る機会が多く、そこから立て続けに失点を喫したが、この日はアグレッシブに攻撃を続けていた。

 このオープン合戦によって、トッテナムは攻撃の試行回数を増やすことに成功。対するシティは、ピッチの上下動を余儀なくされたし、常にボールを握っての攻撃機会は減って行った。

 ここで、チャンスを作りつつ後半の半ばをやり過ごせていたのは非常に大きかった。1点が欲しいシティにとっては、攻撃している時間から一気にピンチを招いてしまっていたため、シンドイ時間帯になっていたはずだ。

 また、この日のトッテナムは交代策も抜かり無かった。サイドでカードを貰ったペリシッチに代わりセセニョンを投入するなど、運動量が必要となるWBのところに控え選手を投入して強度を保ち続けていた。

 84分にはソンを下げてビスマを投入。5-3-2へシフトし完全に守りに出る形を取った。このまま試合をクローズ出来るかと思われた87分。グリーリッシュの突破を止めたロメロがこの日2枚目のイエローカードで退場。一気に数的不利になってしまう。

 その直後にクルゼフスキを下げてサンチェスを投入。5-3-1にしてシティの攻撃を跳ね返して時間を溶かしていく。

 終盤に何度も押し込まれ危ない場面を作られるが、GKロリスを中心にシャットアウト。途中から入ったセセニョンが陣地回復の役割を担うなど、交代選手が時計の針を上手く進めてくれたのも大きかった。

 試合はこのまま終了。トッテナムが3週間前のリベンジをホームで達成。CL圏内進出に向けた大きな勝ち点3を手に入れた。

雑感

 試合は1-0で勝利。会心の勝利だったように感じるし、今季のベストバウト級のゲームだったと思える。

 前半から無理なハイプレスでは無く、撤退することを優先しシティにスペースを与えなかったことが大きかった。そこから下げさせて、人を捕まえるまでの流れは見事だったと思う。あのプッシュアップが出来るなら毎試合やって欲しいところだ。

 また、アタッキングサードまで進められてもダブルチームを組んで、サポートへのやり直しを狙う形もお見事。相手を分析してこの試合に臨んだことが伝わる一戦であった。

 これでビッグ6相手に今季初勝利。凄く長かった。ただ、この結果に満足するのでは無く、これを平均まで押し上げて欲しいところ。そうすれば、何となく続く停滞感から脱出するための足がかりとなるはずだ。

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(編集者:川崎人)

 

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2022ー23 FAカップ 4回戦 プレストンvsトッテナム 備忘録記事

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プレストン0-3トッテナム

得点者(TOT)
50' 7ソン フンミン
69' 7ソン フンミン
87' 16アルノー ダンジュマ

得点者(PNE)
なし

 

 

両チームのフォーメーション

ハイライト

 FAカップ4回戦。トッテナムはチャンピオンズシップに所属するプレストンのホームに乗り込んでの一戦になった。

 トッテナムは前節のフラム戦から7人のスタメン変更を行なった。病欠の疑いがあったケインはベンチからのスタート。また、リシャルリソンが軽度の負傷を負ったため、この試合はメンバー外。代わりにペリシッチがCFとして出場した。そして、この冬にビジャレアルから加入したダンジュマがベンチ入りを果たした。

 試合は、5-3-2でブロックを組むプレストンに対して、トッテナムがボールを保持する入りとなる。

 この試合でトッテナムが良かったのは、相手の2トップ間にCHのベンタンクールかビスマがしっかり立ち続けていたこと。これにより、プレストンの2トップが中を閉めながら守るため、サイドに大きく開いたHVが余裕を持ってボールを運べていた。

 この運んだHVに対して相手のIHが出てくるのだが、その裏にシャドーの選手が落ちてきて前進するメカニズムになっていた。

 また、プレストンのライン間が結構空くこともシャドーが受けやすかった部分に影響していた。プレストンの陣形が全体的に縦に間延びすることが多かったため、間受けする選手が前を向けたり、フリーでボールを収めることが出来ていた。

 それだけで無く、スリーセンターのスライドも甘いためその脇にHVが侵入できる機会が多め。特に左のラングレが運ぶ回数が多かったし、右のタンガンガもオフ・ザ・ボールの動きでトライアングルを形成する役割を担うなど非常に良かった。

 対するプレストンは2トップに長いボールを蹴ることが多め。特に28番のキャノンを裏に走らせる回数が多かったように感じた。ただ、個での勝負になると常にトッテナムDF陣に軍配が上がっていたため、なかなか前進出来ない時間が続いてしまっていた。

 という訳で試合は終始トッテナムペース。中央から崩す場面も多く、前半から立て続けにプレストンゴールに迫っていく。しかし、得点を奪うことは出来ず前半を0-0で折り返す。

 後半も以前としてトッテナムペースで続いていく。そんな後半の立ち上がりの5分に試合が動く。トッテナムが自陣深くでボールを奪うと、ビスマのパスを受けたドハティが運び右サイドから押し込み返す。その流れからタンガンガからのパスを受けたソンがエリアの外から左足を振り抜いて先制点を決める。

 得点シーンでもあったように、後半はソンが右に流れる回数が多めであった。そこから左サイドにサイドチェンジしてラングレが受ける形が後半はかなり多かったし、相手のスライドが間に合わない展開となっていた。

 ただ、広い方にボールを動かしても左サイドはラングレとセセニョンの関係で崩さなければいけない!みたいな状況は個人的には気になった。

 この相手のレベルになるとそれでも攻撃は作れているし、65分にはラングレのアーリークロスからペリシッチが頭で合わせるシーンも見られている。ただ、これは力量の差があってこそだと思うので、プレミアとかではあんまりやって欲しくないパターンかもしれない。

 2点目のシーンみたいにソンが左から真ん中ぐらいまで移動して、降りてくるCFが潰れた裏で受けるとかならOKである。常に右サイドに出張し続けるという意図してないオーバーロードの形成は、逆に自分たちを苦しめるはず。なので、立ち位置は守ってほしいところ。

 トッテナムは、ここで新加入のダンジュマを投入。個人的にダンジュマの良かった点は動き直しの部分だと感じた。ボールを受けるためのポジション取りや、相手DFの死角に消える動きはかなり評価出来るはず。また、この相手であればボールを収めることが出来ていた。

 そんな中で迎えた87分。ヒルのパスをサイドに開いて受けたクルゼフスキのマイナスの折り返しをダンジュマが決めて3点目。ここも、相手の死角からDFの前に入ってボールを受けていた。

 ダンジュマの挨拶代わりとなるゴールで試合を決定付けたトッテナムがこのまま勝利を収めた。

雑感

 力関係的に勝てて当然なゲームだったのかなと思う。プレストンの攻撃も2トップに預けるところから攻撃をスタートさせるのだが、そこにボールが収まらない時点でかなり苦しそうであった。

 逆にトッテナムので言えば、前線にボールを預けた際に潰されるシーンが少なかったし、個々の部分で相手を剥がせたり出来ていた。あれだけ何枚も剥がせれば楽だし、攻撃もスムーズにいける。前半は得点こそ入らなかったが、まぁいつかは点が入るだろうと楽観視出来る試合だったように思える。

 そしてダンジュマのプレーも少ない時間だが見られたのは良かった。プレスの部分などはもう少し見てみたいが、オフ・ザ・ボールのところはかなり良さげに見える。

 最後に悲しい話しをするとドハティとヒルがこの試合が最後の試合になってしまった。ヒルはドライローンでの移籍であるが、ドハティは契約解除からのアトレティコに加入という流れだ。この試合でも良かっただけに、チームを去ってしまうのは寂しい。アトレティコで活躍することを願っている。

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今回はおやすみ。

 

(編集者:川崎人)

 

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当てるパスの乱発とレイオフを駆使してローマを引き摺り出したナポリ【セリエA 20節 ナポリ vs ローマ】

ゴール。フットボールというスポーツにおいてゴールという瞬間の熱が熱中を生み出し熱狂を呼ぶことは間違いないです。だからこそゴールに向かう情熱が異常なチームが好きです。それが耐え忍んで一刺しのカウンターであれ、ゴールのために守備をする熱が伝わった途端にそのチームが面白くなります。

まさにナポリとローマはこれを体現してくれたと思います。

本当に見応えのある一戦でした。少し時間が経ってしまいましたが、今回はこの試合について考えていきますので、最後まで目を通して頂けると嬉しいです!

動画でも解説してますので、YouTubeでもご覧ください!

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CBの視野を利用するプレス

まず考えていきたいのがモウ・ローマのプレッシング。彼らはCBの視野に影響を与えることでプレスを完結させることを考慮していたと思います。

ではどのようにプレスを完結させていたのかを考えていきましょう。こちらをご覧ください。

プレス開始の基本的な配置は5−2−1−2となっていました。これは過去YouTubeのショート動画でも解説していますので、こちらをご覧になってもらうとイメージが付きやすいと思います。

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この動画は2ボランチになってますが、基本的に中盤を捕まえていくことに変わりはありません。対ナポリだとペッレグリーニがDMFロボツカを捕まえること、クリスタンテとマティッチがそれぞれアンギサとジエリンスキをマンツーマンで捕まえることで、外側へ誘導を行っていきます。やはり中央を経由させないことを考慮します。

さらに2トップでもロボツカをぼかす/消すことを行います。ここからプレスが始まっていきます。

そしてここで大切になるのがWBのプレスのスタートポジションです。モウリーニョはWBに走力(ここではスピード)を要求しているのように思えます。WBに走力があるからこそ、少し低い位置からでもSBのジャンプに間に合います。さらにこの基盤があるのでWBがWGを隠すポジションからプレッシングをスタートすることが可能になっています。

ザレフスキが起用されること、昨夏にチェリクを獲得したのも納得です。

当然、WBがSBまで出ていくとCBが横にズレてWGに対応します。ここのWBとCBの対応準備が1つ目のポイントになります。

では次の図をご覧ください。

モウ・ローマが考えるのはSBのサポートをいかにして鈍角にするかです。鈍角にすればするほど、SBがボールを受ける場所が低くなっていきます。だからこれを達成するためにCBに影響を与えなければなりません。もっと言うとCBの視野に影響を与えなければなりません。

これらを踏まえると、やはり最も重要なポイントになるのは2トップのプレッシングになります。ディバラとエイブラハムがどれぐらいCBに影響を与えれるプレスを行えるかにこのプレス完結の成否がかかっていると僕は感じました。

では以下の図をご覧ください。

このようにCBに対してCFが制限をかけることでCBの見える場所を狭めていきます。やはり上から見るのと平面で見るのとは随分と見える景色が違います。さらに追い討ちをかけるように中央も完全に封鎖します。

ナポリからすると、CBで奪われてしまっては失点の確率がぐんと上がってしまいます。だからSBが降りてヘルプを行います。ここでCBの視野に入らないと見つけてもらえないので、かなり低い位置までSBが下がります。

ここで初めて「SBのサポートを鈍角にする」ことが達成されます。当然ですが、制限がかかっている状態でSBを下げさせなければなりません。

では次の図をご覧ください。

ここまでくると一気にプレスの強度を上げていきます。SBが下がっているので、WBがSBまで出ていきます。これで後ろ向きになればほぼ確実にボールを奪えることができますし、低い位置+中央を消しているのでWGに出した時にCBが狙って奪うことも可能になっていました。

 

モウ・ローマはCBの視野に影響を与えてSBのヘルプを強制することでWBを押し出せるような設計を作り出していました。ローマはナポリに制限をかけることでナポリのパスワークを止めにかかっていました。

それでもナポリはローマのプレスを止めることに成功します。では次はこれを考えていきましょう。

 

ナポリがプレスを止めた方法

ではどのようにしてナポリがローマのプレスを止めたのか、これはWBのピン止めに関係しています。この図をご覧ください。

このようにCBが広がりを作ることでCFのプレスの影響力を弱めることを行います。これがまずプレスの強度を弱めることに繋がっていました。ですが、これだけではプレスを止めることはできません。なぜならWBがジャンプをすれば、まだSBに強い制限をかけることができるからです。

だからナポリはWGがWBの視野に入るようにしてポジションをとっていました。こうすることで、SBをピン止め/ジャンプの遅れを作り出すことに成功します。

では以下の図をご覧ください。

WGがWBを止めたこととCBがプレスの影響力を弱めたことで、サポートの角度を無くされてプレスを嵌められるSBの場所で、サポートの角度を付けつつポイントを作り出すことが可能になっていました。さらにSBでポイントを作ることができるようになったので、IHがCHを引っ張ることでさらにプレーする時間を与えていきます。これでSBの横のサポートをDMFロボツカが行うことで逃げ道を作り出します。しかしここはペッレグリーニの守備範囲内になっていました。だから以下のように展開をすることでプレスを止めています。

このようにボールサイドに人を寄せること、カバーを強要させることで意図的に逆サイドにスペースを作り出していました。さらに先述したように、IHがCHを引っ張ることとWBをWGが止めたことでSBが時間を得れるようになっています。だからこそ逆サイドまで見ることができ、そこにパスをすることでローマのプレスを止めて、一度撤退させるように仕向けていた印象です。

 

このようにしてナポリはローマのプレスを止めることに成功し、保持の局面から崩しを行うことができていました。では次はナポリがシーズンを通して行っている「引き摺り出す」攻撃について考えていきましょう。

 

当てるパスとレイオフで引き摺り出すナポリ

ナポリは当てるパスとレイオフを頻繁に行うことで、素早く横に動かして相手を引き摺り出します。これはローマにも例外なく行っていました。個人的に特徴的だと思うのが、ナポリはDF–MFのライン間に人をあまり配置せずに、MF–FWのライン間に人を割きます。これは横に動かすために配置しているのだと思います。さらにライン間に縦パスを「差し込む」のではなく、縦パスを選択する時の多くは「当てる」ものになっている印象です。この当てるパスが相手を引き摺り出すものになっており、さらに差し込むパスではないため、レイオフを作りやすくなっているのだと思います。

では具体的に図を使って説明をしてきましょう。こちらをご覧ください。

表すのならばナポリは2−5−3で相手を引き摺り出して段差を作り出します。ここで最重要となってくるのが「横に素早く」です。これを土台としてプレーを選択していきます。これを行うために、レイオフと当てるパスがあります。このプレーが方法で、横に素早くが方針で、段差を作って崩しに入るのが目標です。そして当然ゴールが目的となっています。

だからこそ、上の図のようにMF–FWのライン間に5枚を割くことが多く、WGが大外でピン止めを行っています。この試合は試合はクヴァラツヘリアとロサーノがそれぞれザレフスキとスピナッツォーラをピン止めしていました。これで5−3−2でブロックを作り出すローマに対してナポリは3センターの外側に立つSBでポイントを作ることができるようになります。

ではここからはどのようにして横素早く動かして段差を創出していたかを考えていきます。

こちらをご覧ください。

崩しに入るポイントとしてナポリはハーフスペース(WGの並行のサポート)かつMF–DFのライン間に人を配置しないことが多いです。ここに人を配置しないのは相手を引っ張り出すために繋がっていると僕は考えています。

それはなぜか。以下の図をご覧ください。

ローマとの一戦の場合、SBで時間を作り出すことで3センターの外側の選手を釣り出すことができます。ここではクリスタンテです。ここでクリスタンテは「自分の背後に人がいない」のでSBに迷いなく出ていくことができます。この守備の影響を及ぼすためにナポリはハーフスペース+MF–DFライン間に人を配置していないのだと僕は予想しています。

ここではマリオルイでクリスタンテを引き摺り出すので、それに呼応して当然マティッチとペッレグリーニはスライドを行います。これでナポリはローマの3センターを縦と横に動かすことに成功します。そしてここから当てるパスとレイオフを駆使して逆のディロレンツォまでボールを持っていきます。先ほども言いましたが「横に素早く」です。だからこそ、ローマの「ポジションの戻し」が間に合わない/遅れることで、ナポリは段差と遅れを発生させることが容易にできるようになっています。

 

この手前を素早く動かすプレーの精度がかなり高く、さらにそれを達成するための技術を持った選手がいるので、ナポリは強いのだと思います。

 

当然、このパターンだけではありません。以下の図をご覧ください。

このようにSBがWGにボールを預けることでワンツーのような形で空けておいたハーフスペースかつMF–DFのライン間に入り込みます。こうすることでSBの対応をしているIHが後ろに引っ張られることが多くなり、さらにCBに影響を与えることが可能になっていました。当然、ここでWGとSBのセッションで崩しに移行することもできますし、IHが出て行ったSBの場所に降りることでWGのサポート(ネガトラ込み)を行います。しっかりとIHがバランスをとるのも偉い。

だからこそSBとWGのセッションで崩しが行えなくとも、FWーMFのライン間を素早く横断することができます。

このようにSBとIHが入れ替わりながらトライアングルを形成しているのでWGは3つの選択肢を持てます。それがSBとセッションする、WBとの1vs1に入る、IHへのレイオフです。ナポリのWGに入る選手は誰が出ても1vs1で仕掛けることができ、特に今季はクヴァラツヘリアはもの凄いです。1vs1を制してクロスからチャンスを作り出すことも多くあります。もちろん判断も良く、無理ならば上の図のようにレイオフをして逆サイドまで持っていきます。そして逆サイドで崩しを行っている間にボックス内に入ってフィニッシャーとしても機能しています。

 

この2つのパターンで横断した場合は、逆SBから斜めに差し込んでいきます。ナポリがライン間に差し込むときは斜めまたは横から差し込むことが多くなっていました。

特に右SBディロレンツォは内側で中盤とセッションを加えながら入りこむことができるので、この方法ととてもマッチしていると思います。現にシメオネの決勝ゴールはディロレンツォが内側で絡んでから生まれたゴールでした。

当然、差し込む縦パスを使うこともありますが、その頻度は他のチームと比べても極端に少ないと僕は感じます。

 

そしてナポリが恐ろしいのは、チームとして素早く横断していく中で独力でライン間に侵入できる選手が揃っていることです。特にこの試合では試合ではジエリンスキのターン技術が異常だったと僕は見ていて思いました。

このようにジエリンスキがボールを受け、そこから独力でターンして空けておいた場所に入っていくことで崩しに入っていきます。これは先制点で見せたプレーを筆頭にジエリンスキのターン技術は半端ないなと見ていて思いました。すげえよ、ほんと。

 

強さを見せつけるナポリ

圧倒的な強さで首位を走り続けるナポリ。追いつかれとしてもそれを跳ねかすだけの確固たる強さが今季のナポリには備わっています。オシムヘンを筆頭にゴールを量産する攻撃陣に、その能力を最大限に生かすための崩しとその入り方。スパレッティが作り出したチームは本当にスリリングで面白いチームになっていると思います。ボールがたくさん動いて、なおかつゴールに向かっていくので見ていて楽しいです。

当然、ローマにも違った面白さがあります。ゴールを奪うための守備からの構築はモウリーニョならではだと思いますし、保持からの攻撃も組み立ててゴールに向かうことができるようになっています。ディバラという華のある圧倒的スターを生かすチームになっていますし、彼hがチームに貢献することも厭わないので良いチームになっています。もちろん主役になれる選手も多くいて、魅力的なチームだと思います。

 

冒頭にも触れましたが、違った形でゴールに向かう情熱を見せつけてくれた両者。本当に楽しい試合をありがとうございました。まだ見てない方はぜひディレイ観戦で見て欲しいですし、見た方はもう一度見返して見てほしいです!

 

今日の記事はここで終わりとなります。長い記事となりましたが、最後までありがとうございました!

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モチベーションが上がりますので、どうかよろしくお願いします!

ではまた次の記事もお楽しみに!

2022ー23 プレミアリーグ 第21節 フラムvsトッテナム 備忘録記事


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フラム0-1トッテナム

得点者(TOT)
45+1' 10ハリー ケイン

得点者(FUL)
なし

両チームのフォーメーション

 

 

ハイライト

 現在リーグ戦連敗中のトッテナムは1つ下の順位に付けるフラムと対戦。アウェイの地でシックスポインターゲームに臨んだ。

 トッテナムはマンチェスターシティ戦と同じ11人を起用。対するフラムは、前節のニューカッスル戦から1人の変更。左SBのクルザワに代わりロビンソンが出場している。

 序盤から両チーム共に長いボールを多用しつつハイプレスを狙う入りを見せた中、主導権を握ったのはホームのフラムだった。

 非保持では4-2-3-1で構えつつプレッシングに出て行き、狭い方のサイドに追い込んでボールを奪うシーンが多かった。ここはトッテナムのビルドアップの拙さが目立った側面が強いが、効果的なプレスに行けていたのはフラムという印象である。

 それでも開始4分にはベンタンクールとホイビュアが良い感じの横関係になり、アンカー番に来るペレイラを剥がして前進できるケースがあった。ただ、真ん中を使って上手く押し込めたのは序盤はこのシーンだけである。

 フラムは保持でも優位を作る。GKのレノから1トップのミトロヴィッチにボールを当てて前進するケースがメイン。トッテナムも前からプレスをかけに行くも、ボールホルダーに牽制をかけられないため、レノのキックで引っ繰り返され、ダイアーとロメロがミトロヴィッチに競り勝つことが出来ずにセカンドボールを拾われ続けてしまった。

 ここで気になったのは、ミトロヴィッチがデイビスと勝負せずにトッテナムの右サイドばかり固執していた点だ。ここは、トッテナム目線で言えば助かった部分である。

 仮にセカンドボールを拾ってもフラムの強烈なカウンタープレスによってボールを失うことが目立った。ここは日程的にもフラムが優位だったこともあり、トッテナムはなかなか自分たちのペースで進めない時間帯が長く続いた。

 ボールを前進できたフラムは、サイドチェンジで広い方に持って行き同サイドで3角形を作りながら押し込んで行く。保持の際に1つ前の位置に出るHリード、もしくはトップ下のペレイラに加え右サイドのテテ、Bリードの関係が非常に良く、そこからクロスを入れる形が多かった。

 19分にはテテの長いボールに抜け出したBリードがキープをし、サポートに来たペレイラに渡すと左足に持ち替えてインスイングのクロスを入れる。これにHリードが合わせるもロリスが防いでゴールならず。

 25分にはディオプの持ち運びからテテがクロスを入れ、シンプルにミトロヴィッチに合わせる場面もあり、攻守共にフラムが優性の中で試合が進む。

 一方でトッテナムが流れを掴んだのは31分あたりから。ここでホイビュアが相手に捕まった状態で無理矢理ターンした場面からチャンスを掴むようになっていった。

 具体的に配置を換えて云々では無く、個々の質的な部分で剥がすことが多め。右サイドクルゼフスキが何枚も剥がして、エメルソンがシュートを打った場面を見ても、属人的な部分に頼っている感じはした。

 そんな中で迎えた前半アディショナルタイム。コーナーキックの流れからホイビュアのパスをスペースで受けたソンがターンからケインに繋ぐと、リームのマークを振り切ってシュートを決める。ケインのスーパーゴールで均衡を破った。

 後半はローラインで5-4-1を敷きつつ守る時間帯が多め。特にレノ→ミトロヴィッチのラインをケアしてなのか、ケインがプレスに出ても2CHが前に出て行かず、セカンド回収係としてDFラインと近い距離感を保っていた。ここは前半との違いである。

 ここまで来たらトッテナムがやることは明白。5-4-1をコンパクトに保って凌ぎつつ、カウンターで局面を打開する形だ。この辺から、降りてくるケインも前を向けるようになってきたし、そのケインを起点にカウンターを打てる場面も多々見られた。

 一方のフラムのブロックを組まれた相手を崩そのにかなり苦戦を強いられた様子を受けた。時たまトッテナムのCHがプレスに出すぎたことにより、その背中に出来たスペースを使って前進する形もあったが、シュートの形までは作れず。

 個人的に気になったのはフラムの両WGがトッテナムのDFラインを押し下げるような動きが無かったこと。ウィリアンとBリードは足元で受けたがっており、背後に抜け出すような動きが少なかった。そのため、サイドチェンジをしてもトッテナムのWBと正対した状態で1on1を余儀なくされていた。

 トッテナム目線で言えばエメルソンのウィリアンへの対応はかなり良かったように感じる。単騎での突破はほぼ許さなかった。

 試合終盤、フラムはDFラインを1枚削り、元トッテナムのカルロス・ヴィニシウスを投入し、前に圧力をかける。しかしソロモンに訪れた決定機もロリスがシャットアウトしゴールを許さず。

 試合は1-0でトッテナムが勝利。重要なシックスポインターを何とか逃げ切った。

雑感

 アーセナル戦とシティ戦で大きなダメージを受けた中で迎えた直接対決で勝利出来たことは大きかったと思う。正直戦術の部分もこの短期間で良くなるとは思えないので、そう考えたら妥当な試合だったのかなと感じた。

 本音を言えば自分たち次第では防げた場面はあったのではという疑問符は常に残っている。特に、レノへのプレスを速くすることで簡単にミトロヴィッチに蹴らせないようにするとかはもう少し欲しかったところである。

 まぁなんにせよこの直接対決に勝ったことで、上位追撃の望みは繋がった。この勝ち点3を無駄にしないよう、次節はホームでシティとのリベンジマッチに臨む。

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(編集者:川崎人)

 

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