2022-23 トッテナムの前半戦レビュー~設計図が無ければ新築は建たない~

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始めに

 気がつけば2022-23シーズンのプレミアリーグも後半戦に差し掛かろうとしている。我らがトッテナムは現在5位。僅差ではあるもののCL圏内からは外れてしまっている。

 今シーズンはコンテ政権2年目というシーズンで有り、チームの完成が期待される年であった。また、この夏にリシャルリソン、ビスマ、ラングレなどの実績のある選手の補強も慣行。ここ数年は寂しかった夏が続いていたが、久々にワクワクするような移籍市場を過ごせたことにより、ファンの期待も高まって当然だろう。

 しかし、なかなか不安定な戦いが目立っているのは気になる部分。リーグ戦では先制点を奪われた試合が18試合中11試合と非常に多い。その中で勝ち点は拾えているのは純粋に凄いことなのだが、ビック6相手に1分3敗(延期されたシティを除いて)と、ライバルに差をつけられてしまっている。

 そんなトッテナムが前半戦を戦ってどうだったのかをこれから書いていこうと思う。所謂前半戦のレビューだ。

 今回は

  • 昨年の違いから見える今季目指していること

  • 課題となっている部分

  • 今後の展望と筆者の考え

 というように、3つの章に分けてみた。最後まで読んで頂けると嬉しいです。

昨年の違いから見える今季目指していること

ハイプレスについて

 昨シーズンまでのトッテナムと言えば、5-4-1でブロックを自陣に形成し、ローラインで守ることが多めだった。自陣を人で埋めながらコンパクトに守ることで中盤やサイドで囲い込んでボールを奪い、ロングカウンターで相手ゴールに奇襲する形がメインウェポンとなっていた。

 しかし、今シーズンは撤退するよりも前から捕まえに行く傾向がとても強い。開幕戦となったサウサンプトン戦でもハイプレスでボールを奪いに行くシーンがあった。ここは、昨年と大きく違う部分の1つだろう。

 ハイプレスに行く理由は

  • 「高い位置でボールを奪うことで、ショートカウンターを成立させる」
  • 「相手からボールを取り上げて自分たちが保持する時間を増やす」

 という2つ狙いがあるように感じる。

 1つ目の「高い位置でボールを奪うことで、ショートカウンターを成立させる」は、近年のトレンド的な部分が強い。最近は、自陣のゴール近くからビルドアップを行なうチームが増えている。それにも関わらず、ズルズル下がってブロックを組むのは非常に勿体無い。何故なら、自陣でボールを奪うよりも、高い位置でボールを奪った方が攻める方のゴールに近いからである。

 そのため、わざわざ自陣でブロックを組み、そこでボールを奪ってから長い距離を走りながら攻撃に出て行くよりも、ハイプレスを選択して高い位置でボールを奪ってチャンスを作りたいのだろう。

 ここ数試合は、プレッシングからロメロのところで迎撃出来ている印象。そこからショートカウンターを狙うシーンもチラホラ増えている。課題はその先の連携面。それについては、クルゼフスキもコメントをしていた。

web.ultra-soccer.jp

(日本語ソースでごめんなさい) 

 続いて2つ目の「相手からボールを取り上げて自分たちが保持する時間を増やす」である。これは、純粋に自分たちの攻撃の時間を長くしたいのだろう。サッカーというスポーツは、ボールを持っている方に攻撃の権限が与えられる。そのため、ボール保持を長くすることで、攻撃の時間も長くしたい考えなのだろう。

 では、何故ハイプレス行なうのか。恐らく今季のトッテナムは「先行逃げ切り」に特化したいのだろう。試合開始からハイプレスをかけるのも、高い位置からボールを奪ってチャンスに繋げたいからだし、保持の時間を長くしたいのも、攻撃の時間も増やしてゴールを奪うためである。

 実際、今季のトッテナムはリーグ戦で先制した試合は、6勝1分と負けが無い。また、クリーンシートで終えた試合がその内5試合である。先手を取れば自陣に5-4-1のブロックを築き上げて耐えながら時間を溶かせてる試合は多い。

 それだけで無く、先制点を取れれば相手も得点を奪いに前掛かりに出てくるはず。そうなれば、舞台はトッテナムの得意分野へと変わる。オープン合戦ならトッテナムの方に分があるからだ。そこで、2点目、3点目を決めて一気に差を広げるのが、今のトッテナムの「勝ちパターン」でもある。

 つまり、勝ちパターンに持って行く流れとしてまずは先制点が必要になる。そのためにはボールを奪う、保持することが大事。つまりはハイプレスをかけることだと筆者は思った。

 「そんなんサッカーで勝つための基本的なことやろw」と思う方も多いと思うが、実際コンテが選び取っているであろう策はこれである。当たり前の戦い方で勝ち点を重ねたいのだろう。

セットプレーの改革

 トッテナムは、今シーズンから新たにセットプレーコーチとして、「ジャンニ・ヴィオ」を招聘した。彼の影響もあってからシーズンの序盤からセットプレーでの得点が増えていった。それに加え、ペリシッチという新たなキッカーの存在も大きいだろう。

 そんなセットプレー改革を行なったトッテナムだが、そもそもセットプレーを獲得するのには、”基本的”にボールを持たなければいけない。勿論ディフェンスをしている際にファウルを貰うこともあるが、セットプレーを多く与えられる場面はボールを保持している際だろう。

 これが上記の話しと繋がってくる。今季のトッテナムは先制点を取るために、ボールを奪う、保持することが大事である。そのためのハイプレスだと書いた。

 ボールを握ることで攻めの試行回数は増えるはずだし、敵陣に押し込む形を多く作れれば、上記で書いたセットプレーの理論的にフリーキックやコーナーキックを取ることが出来る。そこで1点を奪えれば、チームとして掲げる「勝ちパターン」に必要なゴールを奪うことが出来る。

 つまりは攻撃の時間を増やすことで巡ってくるセットプレーでも、得点を取るための確率を上げたいのだろう。

 ここまでのハイプレス、ボールの奪い方、セットプレーに関することを簡単に図でまとめてみた。

クソ作図(作成時間5分)

 これは、上記の画像で言う赤色の部分を細分化したものである。めっちゃクソ作図でスマン。ただ、伝えたいことが何となく伝われば良いかなと思う。

3-5-2について

 最後の昨年と違う点は、3-5-2を取り入れた部分であろう。正直ここは、怪我人との兼ね合いが強かった気がする。

 特にクルゼフスキとリシャルリソンがほぼ同時期に怪我したことが大きかった。この頃はヒルもコンテに信用されている感じも無かったので、シャドーを務める選手が居なかった事から3-4-2-1では無く、3-5-2にしたと考えられる。

 なので、意図的だった訳では無くオプションとして使っていたと推測出来る。実際、ブライトン戦や、後半途中から変えたレスター戦を除けばプレッシングの形すらも落として込めて居なかったので、苦肉の策だったのだろう。これについて後術する。

 ちなみに保持はIHのオフ・ザ・ボール動きでビルドアップの出口を無理矢理生み出す形を採用。ベンタンクールが死ぬほどハーフレーンを走ってWBが引きつけた相手選手の裏でボールを受けるという「ボールよりも人が動く」ことで解決していた。まぁ前進の仕方は3-4-2-1よりも3-5-2の方がスムーズなような気がする。中盤がマンツーマンに合わなければの話しだが…。

課題となっている部分

プレスとビルドアップの設計図が無い

 さて、昨年と違う所の次は今現状ぶち当たっている壁についてである。

 ここについては沢山の人が触れているようにプレスとビルドアップの設計図が定まって無い点である。

 ハイプレスでボールを奪いに行くのは上記で書いたような理由だと思う。問題は「何処でボールを奪うのか」である。それがチームとして共有されていないのが気になる点だ。

 例えばマンチェスターユナイテッド戦。この試合は、不慣れな3-5-2という条件付きではあるが、相手のSBをどうやって止めるかがチームに落とし込まれて無かった。

 アンカーのビスマが相手のアンカーまで出て行くことによって、中盤に大きな空洞が生まれる。そこでブルーノが浮くシーンが多々見られた。また、ユナイテッドのSBにも規制がかからないため、そこからブルーノのパスを入れらまくり、簡単に中盤で加速されてひっくり返されてしまっていた。

 その反省を活かすべく、続くニューカッスル戦ではIHがSBまで出て行く形で試合に臨んだ。しかし、ニューカッスルのIHに対し、トッテナムのHVが出て行くことで、その裏を使われて失点してしまった。これは、下記記事でも書いたが、前線のインテンシティが足りなかったのが原因として挙げられる。ハイプレスに出るなら簡単に蹴らせてはいけない。

 それに加え、DFラインが広い範囲をカバー出来る能力を持っていない。そのため、蹴られた先でボールを回収することが出来ないのが現状である。続くリヴァプール戦でもアリソンのロングボールをダイアーが処理を誤り失点している。

 こうなると、相手にもっと苦し紛れな蹴らせ方をさせなければならない。そのためには前線のインテンシティの高さがより不可欠になるだろう。

 3-4-2-1にした際もプレッシングの強度が足りない試合があった。アーセナルとのノースロンドンダービーも簡単に剥がされ、早々に撤退。そこからサウンドバックになってしまい、先制点を献上している。

 前線からの強度がまず足りていないことから始まり、そこでパスコースを切って奪いたい場所へ誘導出来ていないも辛い部分である。それに加え、大きく蹴られたら蹴られたでDFラインがたまにポカしてしまう。これが目立たないミスなら良いが、失点や勝敗に直結しているので、目を背けることは出来ない。

 続くビルドアップも同じである。誰が何処に立ってどのようにボールを動かしたいのかが見えてこない。つまり折角ボールを奪っても押し込めないのである。

 そうなるとただ攻めあぐねる時間帯が続いてしまう。ここ数試合は相手のブロックの外で回すことが多いし、中央でズレを作ることも出来ない。そなるとサイドから攻めるが、中央に相手を寄せられて無い影響で、相手のスライドが間に合いサイドで同数になってしまう。

 ここは設計図の無さも相まって、ビルドアップ能力が決して高く無いDFラインの選手たちにも大きな皺寄せが来てしまっている。

 後ろで貯金が作れない分、落ちてくるケインやクルゼフスキにボールを当ててキープすることで貯金を作っていた。

 しかし、前線の貯金作り隊を潰せば問題無いというのをトゥヘルのチェルシーに開幕から2節目にして証明されてしまっている。

 ここ数試合はラングレがシンプルに蹴り出すシーンも増えたので、ビルドアップは半ば放棄なのかもしれない。ぶっちゃけ長いボール使った方が押し込めそうな感じはするし、押し込めれば上記で書いたクソ作図の右側通りになるので、今後はそうなっていくのかなと思っている。

プレス回避とネガトラ

 続いてDFラインにプレス回避とネガトラが乏しい点である。ぶっちゃけ今季のトッテナムが失点するときの主な原因はこの2つだったりする。

 ビルドアップ隊にビルドアップの能力がそもそも備わっていないので、相手が猛スピードでプレスに来た際に細かいパスワークでプレス回避することが出来ずに、バックパスからサイドに蹴り出してそこで捕まってしまうシーンを何度も見ている。

 特に選択肢を失ったダイアーが慌ててロリスにバックパスした結果こうなることが多い。これだけで簡単に相手ボールになってしまうため、非常に勿体無い。また、保持の時間を長くして攻撃の回数も増やしたいチームにとっては致命的な行為だ。

 また、自陣でボールを奪いそこからカウンターに繋げようとしてボールを失いひっくり返される場面もしばしば見られる。ここのネガティブ・トランジションも気になる点だ。

 カラバオカップのフォレスト戦とホームのリーズ戦はセルフジャッジからカウンターを受けて失点している。ここで集中力が切れてしまい、そのまま運ばれて失点するのはあまりにも勿体無いと感じる。ポジトラはとても良いので、ネガトラの精度を上げれば安い失点は減っていくはずだ。

今後の展望と筆者の考え

 最初に書いたようにチームの完成が期待されるシーズンだったが、前半戦が終わっての感想は「まだ建て壊している最中」というところだろうか。新築が建つのにはまだまだ時間がかかりそうな予感。

 そもそも設計図が出来てないので、新築完成どころの話しでは無い。その設計図とは、さっき言ったようにビルドアップであったりハイプレスの在り方だ。

 ただ、癖のある選手も多いし、個人戦術の面で矯正が必要な選手もいる。リザーブに関しては、スタメン組と能力にかなりの差があるので、なかなかコンテの期待に応えることが出来ずベンチを温める日々が続いてしまっている。そして、選手が伸びないのはその選手自身にも問題があるのかもしれない。

 そうなると今のトッテナムは、中2~3日で次々来る試合の合間で、「ビルドアップ」、「ハイプレス」、「一部のスタメンとリザーブの個人育成」という3輪を回さなければならない。当然この間には移動も発生することを考えれば、あまりにも時間が無さ過ぎる。

 だから補強することで、基礎技術を持った選手たちを獲得できれば、個人育成は省けるため「3輪」から「2輪」ぐらいまで減らせる。だからコンテは、能力を持った選手の獲得を望んでいるのだろう。

 勿論これは筆者が持つ1つの考えに過ぎない。実際練習を見ていないのでただの憶測であるし、真実かどうかは分からない。それでも、こういう背景もあるかもしれないなという感じで受け取って頂ければ有り難い。

 個人的な結論としては、能力を持った選手の補強することで、練習で落とし込む項目を減らしつつ、余った時間で設計図作りを行なって貰えればなと思う。

 

(編集者:川崎人)

 

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ノースロンドンダービーでアーセナル完勝!トッテナムを閉じ込めた攻撃とは!?

みなさん、どうも。ノーロン見ましたか?アーセナルサポの方々はさぞかし痛快な試合だったでしょうし、スパーズサポの方々からするとストレスフルな一戦だったと思います。

特に前半のアーセナルはパワーを使って攻撃を仕掛け、そしてプレスを行い、宿敵を自陣に閉じ込めることに成功しました。幸運な形での先制点でしたが、そのうちゴールが生まれるだろうな!と思う試合内容でした。

では今回はアーセナルがどのようにしてトッテナムを閉じ込める攻撃を展開していたのか。これをYouTubeで考察しましたので、ぜひご覧ください!

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ショートでプレッシングについても解説しますので、ぜひお願いします!

では次回もお楽しみに!!!

2022ー23 FAカップ 3回戦 トッテナムvsポーツマス 備忘録記事


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トッテナム1-0ポーツマス

 

得点者(TOT)
50' 10ハリー ケイン

 

得点者(POR)
なし

 

両チームのフォーメーション

 

 

ハイライト

 2022ー23シーズンのFAカップ初戦。トッテナムはホームで現在3部リーグに所属するポーツマスと対戦した。

 トッテナムはパレス戦から中2日での試合。そのためスタメンを前線の3枚以外全て総取っ替えで臨む予定であった。しかし、ビスマがウォーミングアップで負傷し、スキップが急遽スタメンに入った。

 この日のポーツマスは5-3-2のフォーメーションを採用。直近のリーグ戦は4バックで臨んでいたため、これはトッテナム仕様と見て取れるだろう。試合の流れはトッテナムがひたすらボールを持ち続け、ポーツマスがローラインで守るという構図が続いた。

 しかし、なかなか効率良く前進が出来ない場面が続く。やっていた形としては、デイビスが斜めのパスを入れてスキップがハーフレーンを突撃する形は3回ぐらいあったが、その狭いスペースでどう打開するんや!というシーンが多め。

 また左サイドのセセニョンもペリシッチとは違いラン・ウィズ・ザ・ボールで局面を打開できるタイプでは無いので、そこで詰まるシーンも多かった。そもそもの前提として、WBが1人で何とかするチーム設計になっているため、フリーランで活きるセセニョンには酷な盤面である。ここにサポートが居ればもっと良かったのかなと感じた。

 一方で右サイドも渋滞気味。特にヒルとエメルソンがどうやってレーンを入れ替えるのかが定かでは無かった。ヒルが大外のワイドに移動するのに呼応してゲームからエメルソンが消える場面も多く見られた。切ない。

 この試合の前提条件として、効果的に相手を動かせていないのは問題であった。サールとスキップがフラフラと動いてボールを受けるので、相手の中盤を引っ張り出すことが出来ない。そのため、中央で相手とのギャップを作ることが出来無い。

 真ん中を封鎖されるとなると今度は外循環でボールを動かすが、サイドも相手との枚数が合っている状態である。それに加え、上記で書いたように1人で複数人剥がせる選手が居ないので、前進に苦しんでいた。

 そんな感じでスカッドのパワーだけでポーツマスゴールに攻め立てるも、得点は奪え無い流れで前半が終了する。

 後半になり迎えた49分、ワイドでボールを受けたソンが縦に仕掛けてクロス。これにエメルソンが飛び込んで頭で合わせるがシュートはポストに当たる。

 それでもわずか1分後。降りてきてボールを受けたケインが、ハーフレーンに立ったセセニョンとの縦ワンツーで中央を突破しシュート。これがネットを揺らしてトッテナムが均衡を破る。

 まさしく「力業」で先制点をもぎ取ったトッテナム。68分には、再び降りてきたケインからチャンスを作る。ターンで相手を剥がし、楔を入れると最後はゴール前の混戦からスキップがシュートを放つが枠を外れる。

 ポーツマスも1点を追うために勝負に出るか、陣地回復要因の2トップが輝くことが出来ず。タンガンガのところが少し見ていて怖かったが、それでもトッテナムが流れを明け渡さなかった。

 これによってピッチを行ったり来たりする展開になればトッテナムの方に分が合ったように思える。ただ、試合を決めきる2点目は遠かった。

 それでも試合は1-0でトッテナムが勝利。4回戦に駒を進めた。

雑感

 いつものFAカップ初戦という試合であった。下位相手にボールを握れるも、得点を取ることが出来ないまま試合が進んで行くのは、何年経っても変わらないなと思ってしまった。

 それに加え、出場機会があまり与えられてない選手たちの奮起が乏しかったのも切ない点。ぶっちゃけコンテが若手を使わないのも納得いく試合だったと思う。このパフォーマンスなら誰が出ても厳しいのが本音だ。

 これがコンテが悪いのは、はたまた成長出来ていない選手が悪いのかは普段の練習風景を見てないので分からない。盤面上だけで見れば、ビルドアップの形を仕込めていないコンテが悪いようにも見えるが、選手のパフォーマンスだったり個人スキルも上がっていないので、選手自身にも責任があるはず。正直不確定要素が多いので言及しづらいのが本音だ。

 なんか昨シーズンのフロンターレ見ている感じだなってのが正直なところである。俺の応援するクラブこんなんばっかだな!

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今回はおやすみ。

 

(編集者:川崎人)

 

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2022ー23 プレミアリーグ 第19節 クリスタルパレスvsトッテナム 備忘録記事


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クリスタルパレス0-4トッテナム

 

得点者(TOT)

48' 10ハリー ケイン
53' 10ハリー ケイン
68' 2マット ドハティ
72' 7ソン フンミン

 

得点者(CRY)
なし

 

両チームのフォーメーション

 

ハイライト

 前節ホームでアストンヴィラに敗れ、2023年1発目の試合を落としたトッテナム。新年早々からの連敗を避けるべく、今節はクリスタルパレスとのロンドンダービーに臨んだ。

 トッテナムは前節からスタメンを2人変更。ダイアーがスリーバックの真ん中。サスペンションにより出場停止のビスマに代わり、スキップがスタメン出場に名を連ねた。

 パレスはヴィエラ監督が就任して以降、ポゼッションベースでこれまで戦って来ている。実際、この試合でもしっかりボールを動かしつつ、如何にして機動力のある前線4枚にボールを届けるかチャレンジしていた。

 それでも左サイドの機能がやや不安定な印象だった。普段からパレスの試合を見てないので何とも言えないが、左のハーフスペースにトップ下のエゼが流れることで、足元でボールを受けたがるザハのスペースを食い潰しているように見えた。そのため、左から上手く作れているかと言われれば微妙であった。

 それに対して右サイドは左利きのオリーズが内側のレーンに入ってカットインを狙いつつ、外をクラインが走るという形。トッテナムにとって嫌なのは、パレスの右サイドからの攻撃だったように感じる。

 一方でトッテナムが保持した場合は、サイドチェンジを多用しながらパレスの4-4-2ブロックを左右に揺さぶりをかけていた。

 この左右への揺さぶりが効果的だったかと言われれば微妙。むしろ、パレスのブロックが縦に間延びすることが多いため、中央から楔を通した方が前進できるケースは多かった。

 そこで良かったのがヒルである。ヴィラ戦では、ヴィラのコンパクトなブロックによって、ライン間で潰されることが多かったが、この試合はパレスの守備の陣形が縦に間延びしていたこともあり、ライン間でボールを持てることが出来ていた。

 勿論、クルゼフルスキのようにどんな局面でも背負える訳では無いが、少なくともこの試合では、彼のプレーが効果的だったと感じる。

 そんなこんなで序盤はトッテナムが押し込むケースが多め。試合の潮目が変わったのは27分のザハの個人技からアイェウに決定機が訪れた場面からである。

 これ以降はパレスが試合の流れを掌握する。パレスの非保持の振る舞いが変化してきたのはこの時間辺りだったからと記憶している。中を閉めて外に誘導することで、トッテナムの降りてくるWBでボールを奪う流れが多くなった。そこからのショートカウンターによってパレスがトッテナムのコートで試合を進めるようになっていた。

 トッテナムからすれば、この前半の終盤に起こった嫌な流れを抑え切り、失点0で後半を迎えられたことが大きかった。 

 後半の頭はいつもようにトッテナムがギアを上げるような入り。これはここ数試合一緒である。そんな中で迎えた48分、ホイビュアがセカンドボールを回収すると、ソンからのパスをバイタルで受けたヒルが内側に持ち込み左サイドに展開。走り込んできたペリシッチのクロスを最後はケインがファーサイドで合わせてトッテナムが先制する。

 直近の試合ではギアチェンジを狙った後半の頭で失点することが多かったトッテナムだったが、この試合は先制に成功。それも、前半から続いていたパレスのライン間が空いていた所でボールを受けたヒルが時間を作り、ペリシッチのオーバーラップまでの溜めを作れたのが大きかった。

 その5分後にはダイアーのロングボールにダイアゴナルの動きで受けようとしたドハティが潰されるも、セカンドボールを回収したケインが、サイドに開いたヒルとのワンツーからハーフスペースでボールを受けシュート。これがネットを揺らしトッテナムが後半の頭に2点目をあげる。

 このシーンも見ても分かるようにパレスの守備の脆さが伝わる。開いたヒルに対してウォードとシュルップの2枚が釣れたことで、ハーフスペースをケアする選手が居なかった。こうなったら、グエーイがスライドして埋めるべきなのだがそれも無かったため、ケインにフリーで打ち抜かれてしまっている。

 ある程度リードを広げられることで、この時間からトッテナムは塩漬けモードにシフト。ハイプレスで行くのでは無く、5-4-1のブロックを敷いてカウンターで攻勢に出るようになる。60分には、カウンターアタックでパレスゴールに襲いかかるが、オフサイドの判定となる。ただ、勝つ確率を上げるなら良い選択肢であると筆者は感じる。

 ボールを持ってもパレスの心が半ば折れ気味だったこともあり、ポゼッションは落ちついて出来ていた印象。また、より中途半端に前がかかりになっていたため、パレスの高いDFラインの背後にソンが抜け出す形も作れていた。

 68分には左サイドに流れたケインがキープをし、ゴール前にパスを送るとソンがシュートを打たずに折り返しを走り込んできたドハティが決めてゴール。この試合ザハを抑えるなど、攻守に渡って光っていたドハティが貴重な3点目を決めた。

 更にその4分後にはケインのロングボールに抜けたソンがグエーイとのポジション取りを制して、最後は相手GKとの1vs1を冷静に決めて4点目。後半の頭に決めた1点を皮切りに得点を重ねていった。

 試合はこのまま4-0でトッテナムが快勝。先制した試合は未だ負け無しが続いている。

雑感

 昨シーズン苦渋を味わったセルハースト・パークで勝ち点3を得ることに成功したトッテナム。「パレスがどうだったか」という内容ではあるものの、新年初勝利を手にすることが出来た。

 この試合は何と言ってもヒルの活躍だろう。パレスの4-2-3-1が間延びしていることも有り、ボールをライン間で受けては上手くキープして周りを活かすプレーが出来ていた。また3点目もヒルの動きだしに寄ってソンへのパスコースも生まれているのも忘れてはならない部分である。

 フィジカルの面では不安があるのは事実だし、それを売りにしているクルゼフスキには適わない部分があるものの、怪我人が続出した前線をヒルが救ってくれたのは大きかったと思う。

 そして今季からトッテナムに合流したサールも、この試合では長い時間プレー出来ていた。フィジカルコンタクトもプレミア水準のモノを持っているため、そこは正直驚いた点である。身体の入れ方が本当に上手い。また、保持でもボールを散らすことが出来るし楽しみな存在になりそうである。

 試合を通してみれば後半の頭でギアを上げるも失点という流れが多かっただけに、そこで得点を挙げられたのは大きかった。後半頭の10分が今後の試合でも鍵になって行くであろう。

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(編集者:川崎人)

 

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苦戦しながらも完封勝利!アーセナルが苦戦した理由とは?【FA杯3回戦 オックスフォード×アーセナル】

みなさん、どうも。冨安が先発したFA杯3回戦みましたでしょうか?

やっぱり日本人選手がアーセナルというビッグクラブで活躍するのは嬉しいですね!そしてその冨安はしっかりと完封勝利に貢献しました。しかしその裏腹、チームとしてはとても苦戦していました。

いまいち上がり切らないモチベーション、精度がままならないプレー選択、そしてオックスフォードの守備プランが噛み合いとても苦戦していました。しかしアーセナルがハーフタイムで施した修正により3発を叩き込んで次のラウンドに進みました。

今回はこの試合でなぜアーセナルが苦戦したのか、そしてどのような修正を施して3発を叩き込んだのか。これを考えてみましたので、ぜひお楽しみください!

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次回の考察もお楽しみください!

 

 

 

速さ!強度!これぞプレミア!その中で行われた修正と対応とは!?【プレミアリーグ第19節 アーセナル×ニューカッスル】

白熱の上位対決。速さ、強度、そして戦術的にもとても面白い試合でした!

0−0でも楽しく、面白く、そして興奮する試合をしてくれた両チーム。その中でしっかりと勝利を目指すための修正と対応ももの凄いものでした。

それについてYouTubeで考察しましたので、ぜひご覧ください!

 

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2022-23 プレミアリーグ第18節 トッテナムvsアストンヴィラ マッチレビュー~最善の限界~




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トッテナム0ー2アストンヴィラ

 

得点者(TOT)
なし

 

得点者(AVL)
50' 10エミリアーノ ブエンディア
73' 6ドウグラス ルイス

 

 

両チームのフォーメーション

 

前書き

 前節、ブレントフォードとのアウェイゲームに引き分けたトッテナム。2023年一発目となる試合は、ホームにアストンヴィラを迎えた。

 

 トッテナムは前節からスタメンを4人変更。ワールドカップの決勝を戦ったロメロとロリスがこの試合でスタメン復帰を果たした。また、左HVにデイビスが入り、スリーバックの真ん中にはラングレが起用された。そして、軽い筋肉系のトラブルを起こしたクルゼフスキはメンバー外。代わりにブライアン・ヒルがプレミアリーグ初スタメンとなった。

 

 対するヴィラは前節のリヴァプール戦と同じ11人を起用。ベンチにマルティネスが復帰した。

 

影を潜めた疑似カウンター

 ヴィラは昨年の10月にジェラードを解任。新しい監督として、ビジャレアルで指揮をしていたエメリを引き抜いた形となった。

 

 そんなエメリのサッカーは早速チームに浸透しているように感じた。初戦となるマンチェスター・ユナイテッドでは、これまで使ってきた4-3-3から4-4-2に変更。更に、後ろからのビルドアップで相手を釣り出す「疑似カウンター」っぽい戦い方を見せ、3-1で勝利を収めている。

 

 ということで、この日のヴィラも4-4-2の布陣でボールを握りながらのスタートとなる。GK+2CBにCHのカマラとドウグラス・ルイスがレシーバーになるような配置でビルドアップを行なっていた。

 それに対しトッテナムは左右非対象っぽい守備の入りを見せる。カマラに対してはホイビュアがマンツーマン気味の対応をしていたが、ドウグラス・ルイスに対してはヒルが背中で消しながら守るような形である。

 

 序盤は、ここのドウグラス・ルイスに対しヒルがプレスバックするのか、ビスマが出て行くのかで迷いか生じてしまっていた。一方でヒルがミングスや左で幅を取るディニュへプレスに行った際は、ビスマが着いて行くことが多かったので、まずはヒルが背中で消しながらサイドに誘導させるというのが決まりだったのかもしれない。

 そこからヴィラの狙いは、トッテナムのWBが釣れたら、2トップのボールサイド側の選手がWB裏に流れて受ける形である。例えば7分のシーンみたいに前から来たトッテナムのプレッシングに対して、ミングスがひっくり返すような長いボールを入れる。

 

 そこで、ドハティがディニュに出て行ったスペースにワトキンスが流れてボールを受けていた。この場面は、ワトキンスがボールを収めることが出来ていたため、速攻に失敗しても全体を押し上げる時間を確保出来ていた。

 

 9分の場面はサイドに流れたワトキンスが直線的な動きを見せ、そのままゴール前に侵入。ここでは、ドハティが中途半端な立ち位置を取っていたため、簡単に裏を取られてしまっていた。

 

 一方悪かった場面で言えば、ヴィラの前線の選手がボールを収められ無かった時である。ヴィラのビルドアップは2CHも下がって受けるので、全体的に重め。そのため、繋いだ先が手薄であることが多かった。

 特にヴィラの右サイドはかなり苦しそうであった。トッテナムのソンがアシュリー・ヤングにまで出てくるため、幅を取ったマッギンにはペリシッチが対応。また内側のベイリーもデイビスに捕まっているため、前進することが難しそうであった。

 

 良かった時で言えば、カマラがケインの立ち位置を見て、ボールを運べそうな時は運んでたいた場面だろう。そのままハメられる場所に託すよりも彼が持ち上がる方が遥かに良さそうであった。

 

 それでもこの日のトッテナムは、前線がプレッシングに行った後に、DFラインが続けてボールホルダーにチャレンジ出来ていた。特にロメロのインターセプトはかなり目立っており、彼の前向きのディフェンスでCH裏で受けようとするブエンディアからボールを奪い、攻撃を未然に防げていた。

 

 ということで、序盤のヴィラはボール保持でなかなか違いを作れない展開となってしまった。

6バックに大苦戦

 ボールを持てなかったヴィラに対して、この試合長く保持が出来ていたのはトッテナムの方だった。

 

 序盤からヴィラのカウンタープレスを上手く剥がして前進するなど、ブレントフォード戦のような停滞感をあまり見せない試合の入りとなっていた。

 

 しかし、直ぐに雲行きが怪しくなる。ヴィラの特徴はボールを持てなければ、割り切って戦うことの出来るチームである。3-2-5っぽい保持をするトッテナムに対して、両SHを下げた6バックで対抗をしてきた。

 ヴィラのSHは大外の選手担当。そこに合わせて守備の位置を変える感じである。分かりやすく言えば、ウェストハムのフォルナルスみたいな役割をマッギンとブエンディアが行っていた。

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 つまり、6-2-2みたいなブロックが出来上がるのだ。

 

 ヴィラ自体そんなにプレスに来ないため、CHを経由しての前進は可能。2トップ脇でビスマが顔を出してボールを受けることが出来ていた。ただ、そこから先は壁が築き上げられているため、なかなか真ん中を攻略出来ない時間が多かった。

 

 正直真ん中に刺してもミングスとコンサのCBなので、彼らを背負うのはなかなか難しい。ましてやこの試合はクルゼフスキが不在でヒルがスタメン。当然フィジカルでは太刀打ち出来ない。

 

 それだけではなく、ヴィラの4バックはボックス幅で守っているため、SBの選手がシャド-の選手を捕まえやすい構図になっている。実際にヒルはディニュに苦戦するシーンは多かった。

 

 そのため、この試合は外経由で崩す時間を増やそうとする。だが、上記で述べたように幅を取る選手にはヴィラのSHがマンツーマンで対応。そこを外しても絞ったSBの選手がサポートに飛んでくるので、常に複数人相手にする状況が生まれており、サイドでは数的不利の局面が続いていた。

 

 そんな中で見せた工夫は29分と42分に見せたソンがインナーレーンを突撃する形。ただこれもマークを剥がせていないので、正直意味が無い。

 

 この試合前半であった決定機を紐解くと、1つは39分に見せたペリシッチの中央への裏抜けである。

 ヴィラは6バックで守るため、なかなかラインの統率が出来ていないように見えた。また、ボールホルダーに対してもそんなに厳しく寄せて来ないので、DFラインもボールを蹴ることは出来ていた。個人的にはこういうシーンは何度もトライして良かったのではと思う。

 

 もう1つは43分の中央での崩し。少ないタッチでボールを回すことで、相手DFを引っ張り出し、その裏でケインが浮く場面を作れたがボールが上手く入らず。とても良い場面だったが、正直ここまで辿り着くのに43分かかったのは、頂けないなという印象を受けた。

 

 試合は前半共に決定機を作り出せないまま0-0で終えた。

 

ゲームチェンジャー不在の現状

 両チーム共にメンバー変更を行なわずに臨んだ後半。正直前半とは変わらない構図だったように感じる。ヴィラは4-4-2から6-2-2に変化する形。幅を取る選手には常に監視を行なっていた。

 

 そんな中、アウェイのヴィラに先に試合を動かされてしまう。前半から続けていた2トップの片方がWBの裏に流れる形から押し込まれると、そこから中央を使われドウグラス・ルイスがシュート。これをロリスが弾いてしまい、こぼれ球をワトキンスに拾われると、最後はブエンディアがネットを揺らされた。

 

 ここでトッテナムの気になった対応としては2つ。1つはベイリーの受け渡し。ゴールに背を向くボールホルダーに対して、マークの受け渡しをミスって前を向かせたのはマズかったと思う。ここは、身体をくっつけて前を向かさないように対処する必要があった。

 

 そしてもう1つがドウグラス・ルイスに誰が寄せに行くかで有る。フリーで枠にシュートを打たせている時点でシュートブロックに入らないディフェンダーが悪い。一見ロリスのミスのようにも見えるが、正直ロリスはそんなに攻められない。

 

 先制点を失ったトッテナムだが、ここで流れを変えられるカードがベンチに居ないのは痛いところ。最初の交代がヒルを下げて、セセニョンを投入。シャドーにペリシッチを配置というかなり苦肉の策だったように感じた。

 

 一方でヴィラは試合をクローズさせに入る。FWのベイリーを下げてSBのキャッシュを投入。フォーメーション5-3-2にして、明確に割り切って試合をクローズさせに入った。

 

 そんな中でもヴィラがトッテナムのゴールへ迫るシーンが多め。先制点を受けて以降、メンタル的にダメージを受けたのか、ネガトラでほぼ負けていた。そのためヴィラのカウンターから盤面をひっくり返される時間帯が非常に多く見られた。

 

 トッテナムも68分に再び狭いエリアでの崩しを見せる。43分のシーン同様に、ホイビュア、ソン、ケインで段差を作りながらズレを生み出したが、ケインのシュートはミートせず。

 

 すると迎えた73分。ケインがプレスバックでボールを奪われるとヴィラのショートカウンターを受ける。最後はビスマがマークを外した隙にゴール前に飛び込んできたドウグラス・ルイスに決められ2失点を喫する。

 

 ヴィラの厚いブロックを崩せないのと交代で流れを変えられない状況。それに加えリードを2点に広げられてしまったトッテナムに、ここからの挽回はかなり難しいミッションであった。

 

 このまま後ろの選手とカードマネジメントで逃げ切りを謀るヴィラに対して、出場機会のあまり無い若手と構想外になりつつあるエメルソンの投入でしか対抗出来なかったトッテナム。試合の結果は言うまでも無いだろう。

 

 試合はこのまま0-2で終了。新年早々キツい敗戦となってしまった。

雑感

 正直こうなってしまったらどうしようも無いなと思う試合だった。

  •  相手のブロックを崩せない。

  •  途中から流れを変えられる選手がいない。

  •  その上、リードを広げられてしまう。

 典型的な負けパターンだったと見て良いだろう。正直、途中から入ってくる選手やあまり出場機会を貰えなかった選手のパフォーマンスを見ると、コンテが使わないのもまぁ分かるなと思う。なので、今試合に出ている選手にはあまり文句は言えない。

 

 一方で主力級にあたる選手のパフォーマンス低下はかなり気になる。特にソンはワールドカップ前からの憑き物が晴れない状態が続いているし、ケインも勤続疲労が目に見えている。まぁ前線の駒が無いから彼らには出て貰うしか無いんだけど…。

 

 正直コンテはやることはやっている感はある。これだけ同ポジションに怪我人が出まくって、質が担保出来ないなら仕方ない。この状況でコンテのクビを切ったらいよいよ終わりだし、誰が指揮を取っても同じような地獄を見るだけである。

 

 一先ずは怪我人が戻るまで待つか、この冬に補強しつつスカッドを整理していくしか無いだろう。勿論これはコンテと心中することを選んだ時の話である。

 

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今回はおやすみ。

 

(編集者:川崎人)

 

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