ボルシアMG戦を見てみてのソシエダの印象はこんな感じ!

皆さん、どうも。

突然ですが、皆さんは欧州サッカーに興味はありますか?

僕は今季もチェルシーを追いかけることは決まっているいて、その他にモウ2年目、そしてディバラが加入したローマと久保建英が加入したレアル・ソシエダを追っていこうと思っています。

 

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では早速ですが、今回の記事はプレシーズンマッチのボルシアMG戦を観戦してのなんとなくの印象を皆さんにシェアしていこうと思います。

昨季のソシエダの試合を見てないので、しっかりと観戦した試合がボルシアMGのみになるのでどうなるか詳しくはわかりませんが、最後まで目を通して頂けると嬉しいです!

 

 

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ではソシエダについて考えていきましょう!

 

基本は4−3−1−2?

基本は4−3−1−2になるのかなと印象を受けました。前後半ともに形を変えずにメンバーだけを入れ替えてボルシアMGとのプレマッチを行っていました。

ではここで昨季の使用フォーメーションとその戦績を確認しておきましょう。

 

22-21リーグ戦使用フォーメーションと戦績

4−2−3−1

16試合:8勝4分4敗 18得点・21失点

4−3−3

9試合:6勝3分0敗  9得点・0失点

4−4−2

4試合:0勝1分3敗 1得点・6失点

4−3−1−2

8試合:3勝2分3敗 10得点・8失点

5−3−2

1試合:0勝1分0敗 2得点・2失点

 

攻撃時の振る舞いは?

イサク、シルバ、オヤルサバル、タケ、、、。上手い選手と豪快な選手が揃うソシエダの攻撃を見るのはとても楽しみです。(大怪我で長期離脱をしているオヤルサバルのプレーも早くみてみたい!)

個人の能力を活かすためにチームとしてどのような振る舞いを行っているかを考えてみたので、シェアしていきます。

最終ラインとDMFの役割

基本的に攻撃時はSBが少し低い位置で幅を作りながら、2CBとアンカーの3枚で土台を作っていきます。まずは最終ラインとDMFの振る舞いについてを考えてみます。

以下の図をご覧下さい。

最終ラインとDMFの振る舞いについて

先にも述べたように、ソシエダのSBは基本的に高い位置で幅を作ることは行いません。その代わりに少し低めのポジションを取って相手と距離を作り出します。この意図は相手の2ndラインの選手を1枚引っ張り出したいからだと感じました。

ここに2トップに「最初のプレス」を行われると2ndラインの選手を引っ張り出せないので、常に2トップの間にDMFを立たせるようになっていました。これを行うことで、「中央からの前進もあるぞ」と牽制をかけることができます。当然、嵌まりにくい中央からの前進を防ぎたいので、2トップは門を閉めるために距離間が近くなります。

これでCBとDMFで2トップを止めておいて、SBを起点にすることが可能になっていました。もちろん、CBが持ち出すことも、CBから縦パスを差し込むことも、DMFとのやり取りの中での前進もあります。頻度が多いのが『SBから差し込むこと』でした。

では次にIHとOMFとCFの準備についてにも触れていきます。

門の先と手前とライン間

ソシエダは土台の5枚と攻撃の5枚の役割が明確になっている印象を受けます。(IHがCBとDMFのヘルプを行うことはありますが)

ではここではどのようなことを意識しながら位置取りをしているのかに触れていきます。以下の図をご覧下さい。

門の先と手前とライン間

個人的にソシエダの攻撃時のポジショニングは門の先と手前、中央のライン間の3つを基準としていると思っています。上の図のように、IHが2ndラインの門の先に立ち、2トップがSBとCBの門の手前に立つようになっています。

こうすることで「1枚で2枚を止める・迷わす」ことができるようになっています。これで、IHでSHとCH、CFでSBとCBを引きつけ、OMFのプレーエリアを確保します。いわゆる「浮いている状態」を作り出します。

ここでポジション取りが格段に上手いのがダビド・シルバです。彼がトップ下でボールを引き取り、もしくは2手先のサポートで攻撃の崩しを行っていきます。

やっぱりシルバのプレーを見るだけでも楽しいですし、是非とも久保建英にはシルバから多くのものを吸収して覚醒してもらいたいです!

 

ではここからはボルシアMG戦で見せたいくつかの前進パターンを紹介していきます。

前進パターン

先述しましたが、ソシエダはSBを起点として前進するイメージがあります。これを中心に紹介していきます。

パターン①

これが僕が見た中で最も多かったパターンです。以下の図をご覧下さい。

レイオフ

SBで2ndラインの選手を呼び込んどいて、CFへ縦パスを打ち込みます。一気にジャンプしてCFまで届けるので、IHとOMFがライン間でレイオフを作れます。こうすることで攻撃の糸口を広げて最終局面へ移行する、もしくは時間を管理して(特にシルバが)全体をプッシュアップすることで遅攻へ移行していきます。

パターン②

次は縦を作るパターンです。これが最もシルバのポジションセンスが生きるパターンだと思っています。以下の図をご覧下さい。

OMFが引き取るパターン

このパターンはシルバがSBから直接ボールを引き取るか流れたIHから並行を引き取って前進するパターンです。
ここでもシルバがタクトを振るっている印象です。当然フリーランで味方に場所を開けてCFへ一気に縦パスを打ち込ませるパターンもありますが、基本的にシルバを経由することが多かった印象を受けました。

パターン③

このパターンはあまり上手く前進がこなせていなかった印象です。3−2の形を作ることでライン間と門の先と手前を上手く取ることができるのですが、「幅を作る」ことができません。だからこそ、動きながら幅を作ることで幅を担保します。パターン②のようにIHが流れるパターンは上手く機能する印象ですが、CFがサイドに流れるパターンは少し苦しんでいる印象です。

以下の図をご覧下さい。

このパターンの多くはIHが2ndラインを跨いでヘルプを行った場合です。これでIHでSH、SBで相手SBを釣り出す、誘き出すことができることが多くなり、その背後をCFが使うことが可能になります。ですがここにCBが付いてくるので前を向くことはもちろん、横に動きながらなのでボールを隠すことは少し難しくなってしまいます。

ここで潰させれてボールを失うことが多い印象を僕は受けました。ここはひっくり返せばビッグチャンスになる反面、ボールを失う確率が高くなってしまいます。

だからこそIHが下がって守備に人数を割けている状態のみの前進方法なのかもしれません。

CBから縦パスを打つパターン

最後にCBから縦パスを打つパターンを考えていきます。以下の図をご覧下さい。

このパターンはCBとDMFとのやり取りかつSBでSHを引きつけたときにCBから縦パスを打ち込むことができます。これはSHとCHの門を広げることができるので、IHもしくはOMFがボールを引き取ることが可能になります。

 

このようにしてソシエダは前進を行い、最終局面へ移行していました。そしてSBとCBの間に立っているCFが裏抜けを行うことで直接ゴールに向かうこともできますし、対角のパスも逆のIHかCFで担保しています。

ここから先の展開はシーズンが始まって、追っていく中でもっと詳細に考えていこうと思います。

では次は守備についてを考えていきます。

 

守備の振る舞いは?

では守備の振る舞いについても考えていきます。基本的に彼らはプレッシングを行っていく時には捕まえることで守備を完結させていく方法を取っていました。

以下の図をご覧下さい。

印象的なのはCBにCFを当て嵌めにいくことです。これで外側に誘導することができます。外側に誘導するために中盤もマンマークを行います。ボルシアMG戦ではOMFが1枚CHを捕まえてもう1枚のCHはIHが出てきて捕まえていました。これで外側に誘導すると同時にIHがSBまで出ていきます。この時に中央に残る中盤の選手がしかっりと玉突きでマークを受け渡していくことで選択肢を削っていきます。

これでSBから出てくるパスに対して前向きに対応していくことでボールを回収し、ショートカウンターを発動させていました。

 

ですがこの方法はOMF周辺で数的不利を作られてしまうと、割と苦しくなっていました。これでIHを縦に動かされるのでSBまでの距離ができてしまい、SBの対応をSBが行うことになってしまうからです。

こうなるとSBの背後を一発で使われた時に全体が押し下がる、さらにCBが動かされるのでカバーの距離も長くなってしまいます。このような弱点も見受けられたので、シーズンを通してどうなっていくかも楽しみですね!

もしかしたらオヤルサバルが帰ってきたら4−3−3に戻すかもしれませんし、シーズンが始まって蓋を開けてみないことには分かりませんね。

 

久保建英の印象は?

きっと前半がレギュラー組だったボルシアMG戦。久保建英は後半から登場しました。シルバの代わりにトップ下を務め、ボールを持てば何かしてくれそうなワクワク感はとてもありました。まだソシエダに加入してから日が浅いので、連携面等は拙かった印象ですが、それでも悪くないインパクトを残したと思います。

シルバと違って動きすぎることが玉に瑕ですが、もう少しライン間で待つことができれば、もっとボールを引き取って関わっていくことができると個人的には感じました。狭いエリアでもしっかりと技術を発揮できる久保建英ならそれが叶うと思います。

ソシエダという良いチームで、そしてシルバという良いお手本から多くのものを吸収して、是非とも本格覚醒を果たしてもらいたいです!

 

みんなでソシエダを追いかけようぜ!

最後に今季僕はソシエダを追いかけます!そこでLINEのオープンチャットを作りました!

みんなで一緒にソシエダを追いかけて応援して楽しみましょう!参加待ってます!!!

 

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ではまた次の記事もお楽しみに!

 

【マッチプレビュー】J1第22節 京都サンガFC × サンフレッチェ広島

皆さん、どうも。

サンフレはここ最近、苦しい試合が続く中で天皇杯をガチガチのメンツで臨み、大槻ザスパに勝利を収めました。

そしてすぐに迎えるのがリーグ戦。前回対戦はかなり良い感触で勝利を収めたサンフレ。アウェイの地で2試合ぶりのリーグ戦白星を取り戻したいところです。

一方のサンガ。彼らも同様に天皇杯で栃木SCを下し、見事に次のラウンドに駒を進めました。さらに彼らも直近のリーグ戦で勝利がなく、ホームでの白星を手にしてたいはずです。

サンフレは上位戦線に踏み留まるために、サンガは残留争いに巻き込まれないために、お互いに勝ち点3以外を望まない試合になるはずです。

 

では早速、サンガ×サンフレのマッチプレビューを行っていきましょう!

【参考にさせて頂いているサイト】

・Football LAB

www.football-lab.jp

【使わせて頂いているアプリ】

・TACTICALista

tacticalista.com

 

 

前回対戦の内容

参考までに前回対戦を振り返ってみて下さい!

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選択と管理を上手に利用したサンフレ。特に前半は2トップの距離感がかなりよく、サンガの2CBの対応をとても難しいものにさせていました。

サントスとベンカリファ。この頃の調子を取り戻してくれ!

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予想スタメン

 

ここまでの今季の成績

 

対戦戦績

 

サンフレは川崎をどうする?

まずは守備のところから。サンフレが苦しんでいる試合の多くは「アンカーの管理をどうするか」というところに焦点が当たると思います。もちろん、暑さと連戦による疲労も考慮しなければならない要素です。

マリノス戦だと岩田(2CHですが、アンカーの振る舞いをすることが多くある)、ベルマーレ戦だと田中と直近2試合でプレスを上手く交わされることが多いのはアンカーの捕まえ方に迷うことがあり、アンカーが空間で上手く浮かれてしまうことがあるからです。

そしてサンガにもアンカーに川崎がいます。彼もまた、最終ラインに降りるタイミング、中央で待つこと、1stプレッシングプレーヤーを止めるポジショニング、そして並行のサポートとレイオフの取り方、かなりアンカーとしての素質があると僕は思っています。

サンフレはここを上手く消すことができれば、プレスを嵌め込むことができそうです。

ではここからは図を使いながら、サンガの前進を考慮した上でのサンフレが理想とするパターンとキツくなりそうなパターンを比較してみます。

では少し、京都の前進について触れていきます。以下の図をご覧下さい。

基本的に最終ラインはプレッシングプレーヤー+1の状況を作り出します。だからこの試合、サンフレが1トップならCB2枚、確率は低いと思いますが、2トップなら川崎が降りて3枚の形になります。福岡戦では川崎が降りることが多くありましたので、これは約束事としいてありそうです。

前進の準備をしている中で、京都はサイドのプレーヤーとIHが入れ替わりながら崩しの準備、もしくは崩しの局面を飛ばして一気にフィニッシュワークに持っていきます。

特に左サイドの大前は割と自由を与えられていて、それに合わせてSBの萩原が高さを決定、さらにIH松本が幅を作ったり、背後にランニングすること、川崎のサポートを行うことが多くなっています。

一方の右サイドは行うことはかなりシンプルです。誰かが手前を取れば、必ず誰かが背後のランニングを行うというもの。これが右サイドの基本的な仕事です。だから、入れ替わりは縦に激しくなっている印象を受けます。

これに加えてウタカがラインを越えてヘルプを行うために、最終ラインの選手を引っ張り出すことが可能になり、WGもしくはIHの選手が背後を取りやすくなっています。それができなければ、手前で起点を作る形です。

このようにして、京都はまず縦を選択することを考えます。そして手前を選択したときに、川崎のサポートが生きてきます。彼がボールの出し入れを行う、もしくはサンフレの選手を止める、動かすことで、もう1つ前の選手にボールを届けます。また浮いてる状態だと、レイオフを作ったり、並行で受けて展開を促します。

これで京都は縦だけの攻撃にならず、攻撃を組み立ててフィニッシュワークを行うパターンも持ち合わせています。

これに対してサンフレはどのようにすると上手くいきそうかを考えていきましょう。

ここ最近、行っているプレス方法を考慮しながら考えていきます。

このように3−4−2−1でプレスを行うとき、最近は誘導するCBを決めているように感じます。これまでの基本形はSTが真っ直ぐCBに出ていくことで外側に誘導させて外側でボールを回収することを行っていた印象ですが(もちろんこれも行うこともありますが、頻度は明らかに減っています)、最近は2CBに対しては『誘導するCB』を決めてプレスを開始します。

さらにこれには条件があって、アンカーがいる場合にこれを行う印象です。だからこの試合も同様に、誘導するCBを予め決めてプレスを開始するのではないでしょうか。

そして誘導するCBはアピアタウィアになると思っています。これは彼の方がカバーエリアが広いからこそ、彼を動かすことができれば奪った後のショートカウンター完結の確率が上がりそうだからです。さらに麻田の方が持ち出すドリブルと前方へのパスがより上手いこと、左サイドの入れ替わりを考慮して右サイドに誘導するのではないかと予想します。

 

だから上の図のようにサントスが予め麻田を意識しながらポジションを取るようになると思いますし、そうなると森島が内側に絞って川崎を捕まえることを行います。

これでアピアタウィアに対して満田が猛烈にプレスを行うことで近くを見せずに遠くを選択させるように促します。これで荒木、佐々木のところで弾き返すことでボールを回収できそうです。

サンフレは京都にロングパスの選択をさせ続けることができれば、ハイプレスからのショートカウンター、もしくはゲーゲンプレスからのカウンターを発動し、ゴールに近づけるのではないでしょうか。

 

では一方でサンフレがやられると嫌なパターン、もしくはプレスが嵌まらないであろうパターンについてを考えていきます。

多分、ここにサンフレがSTをCBを押し出すプレス方法を減らした理由がありそうです。

では以下の図をご覧下さい。

まず川崎の振る舞いです。川崎がサントスの管理内、特に手前に入ってCBとやり取りすることで、サントスを動かしながら、やり取りするCBでSTを釣り出すことを行います。この時にIHが下がるか否かが分かれ目になりそうですが、京都IHはバックステップでポジションを上げていきます。これはバックステップを踏みながら上がっていくことで、手前に降りるプレーのスピード感を失わないためだと思います。

こうなると人を意識するサンフレはCHが下がっていくことになります。こうなると3トップとCHの間延びが発生してしまいます。

これで間延びし出来た空間で川崎が並行でボールを引き取ります。ここのサントスの守備の粗さが弱点となりそうです。だからこそ、スキッベさんはこの方法を取らなくなったのではないでしょうか。

こうなると大外のSBに背後を取られることも出てくるでしょうし、何よりも全体を下げなければならなず、再び攻撃に出ていくためにより多くの体力と労力が必要になるでしょう。なんとかして並行を消したいですし、サントスにはここにの守備を丁寧に実行してもらいたいです!

 

ベンカリファではなくサントス予想の理由

前述では守備の局面についてを少し触れさせていただきました。そこでサントスの守備の粗さを指摘しました。そうなると、ベンカリファで良いんじゃね?と思う方もいらっしゃると思います。ここは一長一短で、とても難しいところです。

ベンカリファだと、プレスの安定性とコンビネーションプレーはかなり向上しますが、如何せんサイド奥を取って押し込むことが難しくなります。それに対してサントスは独力でサイド奥を取っていくことができ、何よりもその馬力は非凡なものがあります。

実際にベルマーレ戦はサイド奥をとる役割を託されてサントスが投入され、そしてそれを実行して押し込むことができていました。

そこでです。この試合ではサンフレがボールを保持する時間が長くなることを予想します。

前回対戦のポゼッションは以下のようになっています。

これを考えるとサントスを起用してWBでSBを動かしたところからサイド奥側を取って全体をプッシュアップしつつ、ネガトラを完結させて攻撃を仕掛け続けた方がより優位に試合を進めれるかもしれません。

まずはボール保持を考えながら試合を考えるサンフレに取って、特にこの試合では守備よりも攻撃に比重を置いて考えていくと僕は思っているので、ベンカリファではなく、サントスの先発を予想しています。

さらに、サイドを取っていくためにWBも大きな影響を及ぼしそうです。

前回対戦のヒートマップをご覧下さい。

特によかった前半は右サイドでのプレーが多かったサンフレ。一方の京都は自陣中央が多くなっています。これは2トップが背後を取り続けた結果だと思います。

 

これがベンカリファではなく、サントスが先発になるだろうという僕の予想の理由です。

 

京都の試合の入り方に注目

この試合の注目のポイントは京都の試合の入り方です。彼らがハイプレスを敢行するのか、それとも自陣に引くのか。はたまた前回対戦の後半のように3バックで最初から入ってくるのか。

ここの試合の入り方の選択でサンフレに及ぼす影響は大きく変わってくるでしょう。それぞれの闘い方に良いところ悪いところがあるので、サンフレは上手くそこをついていきたいですね!

 

なんとしてでもこの試合で勝ち点3を持ち帰りたいです!代表に呼ばれた選手たちを気持ち良く送り出すためにも!!!

京都サンガFCさん、対戦よろしくお願いします!

 

P.S.

日曜日、僕は女友達の結婚式の2次会に呼ばれているのでリアタイで応援できません。サンフレサポの皆さん、僕の分まで応援を頼みました!!!!

 

各種データ

チャンスビルディングポイント

チームスタイル

ホットゾーン

チャンス構築率

ゴール期待値

得点パターン

失点パターン

トラッキングデータ

 

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ではまた次の記事もお楽しみに!

 

【プレビュー】J1第21節 サンフレッチェ広島×湘南ベルマーレ

皆さんどうも!

今回はサンフレ×ベルマーレのマッチプレビューを行っていきます!

いやー、楽しみなんですよ、僕。久しぶりにスタジアムに行くんですよ!

そりゃ興奮しますよね!あ、声掛けて貰えたら嬉しいです!

少し脱線したので、話を戻しましょう。

中断明けからソリッドな守備を売りに13位まで順位を上げているベルマーレ。対するサンフレは疲労の色が少し見える中で、難しい相手をホームに迎えます。

これ以上、上位から勝ち点を離される訳にはいきません。

 

暑い日本の夏の夜の一戦。どのような展開になりそうか、僕なりに考えてみますので最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

 

【参考にさせて頂いているサイト】

・Football LAB

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予想スタメン

サンフレはスキッベさんが明言していた通り、青山がスタメンで使われる可能性が高いです。その相棒として誰が使われるかが気になりますが、僕は松本を予想します。前節のマリノス戦で野津田は足を攣るまで走っていたので、出場するとしても後半からではないでしょうか。

あとは徐々に出場することが多くなってきている棚田の出場と活躍に期待したいです。

 

一方のベルマーレ。前節のガンバ戦の退場を受け、杉岡が試合に出れません。ベルマーレからするとここが少し痛いかもしれませんね。

 

ここまでの今季の成績

 

 

対戦戦績

 

分断できるか、コンパクトさを保てるか

この試合の焦点は間違いなくここでしょう。サンフレからすると、ベルマーレのコンパクトな守備陣形をいかにして引き伸ばし、分断できるかがポイントになってきそうです。

ホームチームがボールを保持する時間が長くなるのも大方予想できますが、ベルマーレからすると「ボールを持たれること」はさほど気にしていないはずです。

ベルマーレはボールを持たせてエリアに誘導して圧縮し、そしてショートカウンターを発動するという戦い方を中心に考えているので、どちらかというとボールを保持させることから試合に入ると思います。

だから、サンフレがボールを保持し、ベルマーレが守備から試合に入る展開になると予想します。

ではここから、サンフレの保持とベルマーレの守備について触れていきましょう。

 

ベルマーレの守備

まずはベルマーレの守備から触れていきます。以下の図をご覧下さい。

まずは外側のCBに誘導する

ベルマーレの基本は「ミドルブロック・ミドルプレス」だと感じました。(すいません、数試合しか見ていないので、印象です。)

少なくとも僕が見た試合ではハイプレスを敢行していましたが、前節のガンバ戦ではミドルブロック、ミドルプレスを中心に戦っていました。

ここからベルマーレはまず「外側のCB」に誘導することを行います。この時に最重要になるのが3−2のブロックです。基本的に2トップはCHもしくはアンカー化する選手を消すことを徹底します。

この試合では青山がアンカーのような立ち振る舞いをしそうなので、2トップで青山をぼかすことから守備が始まると思われます。

当然、5−3−2のブロックになるので、WBは一度バックラインまで下がるでしょう。これで最終ラインで場所を埋めることができ、「3センターの脇」をあえて空けておくことができます。

では次は圧縮する局面についてを考えていきましょう。

奪う局面

このように外側のCBに誘導するために2トップの1人が中央のCBにプレスを行います。基本的にこれは誘導したい側CBのCFがプレスをかけます。この時に逆のCFがアンカー化する青山を捕まえます。

これで外側のCBにボールを誘導すれば、ここにIHを押し出します。これでアンカーと逆IHがしっかりとスライドすることで場所を狭くしていきます。

これで奪う場所はWBとSTのところになります。ここにを狭くしていくことで前向きにボールを回収していきます。

ここで回収することができれば、2トップが残っている状態+前に押し出されているIHでショートカウンターを仕掛けることができるようになっています。

 

ガンバも3−4−2−1だったので、十中八九この形でサンフレに対しても守備を行ってくるでしょう。押し出す人の強度と圧縮のスピードを維持することができれば、かなりの確率で失点を防げるはずです。

 

サンフレはどうすれば良さそう?

では次はサンフレがどうすれば良さそうかを考えていきます。

これはガンバ大阪が後半から行った「IHとの距離を作り出す」ことを行えば上手くいきそうです。

いわゆる2トップ脇を使って時間を作ることができれば引き伸ばすこと、もしくはIH・WBを動かすことが出来るので後の先を取って行くことができそうです。

ではどのようにすればIHとの距離を作ることができそうかを考えていきます。

以下の図をご覧下さい。

東が下がるパターン

東がWBに入るようになってから行うパターンから考えていきます。これはここ最近、よく見る形で、右CB塩谷と左WB東が幅を作り出して4バックのような形になるパターンです。

特に左サイドは満田が下がってきてベンカリファが流れることで手前と背後を補完することができます。さらに東と塩谷が幅を作ってIHと距離を作っているので、IHを呼び込むことができれば、距離分だけプレーする時間を得ることができます。これでIHを3−2のブロックから引き剥がすことができれば、中央に差し込んで逆サイドへの展開や、前に早い展開を促すことができそうです。

これが1つ目のパターンです。

そしてもう1つあります。仮に青山がCHに先発するのならば、このパターンの方が多くなりそうです。

以下の図をご覧下さい。

青山がバックラインに参加

青山が最終ラインに入るパターンになると、距離を作れる場所が増える気がします。配置だけで試合を考えてはいけませんが、ガンバ戦を見ていく限り、この試合は割と配置の重要性の比重が大きいと思います。

この場合だと当然、幅を作り出す佐々木と塩谷がIHと距離を作り出すことができます。さらにIHの背後・DMFの脇のスペースをSTが取ることができます。これでCBとの距離も確保することができそうです。STの満田や森島がこのポジションを取ることができていれば、佐々木や塩谷からライン間へ差し込むパスを供給することが可能になります。

この方法でも崩しの局面へ移行していくことが出来るでしょう。

もちろん、IHがその場にステイしてWBがジャンプして幅を作り出す佐々木か塩谷に出てくる場合はWBがベルマーレ3CBの脇のスペースを使うことができます。

 

サンフレはこのように幅を作っていくことで3−2のブロックから距離を作りながら相手を動かすことができれば、フィニッシュワークの局面まで持ち込む回数が増えていきそうです。

 

決め切れるか否か

問題はここです。3−0で敗戦してしまったマリノス戦も決定機はありました。たらればになってしまいますが、1つでも決め切っていれば試合の流れは大きく変わっていたと思います。

だからこそ当然、焦点はここにもあります。ゴールを奪わなければ勝てないのがサッカーです。いかにしてベルマーレの強固な守備を打ち破っていくのかも見ていきたいところです。

ではここでデータを見ていきましょう。まずは得点パターンから。

得点パターン

サンフレの最も多い得点パターンはクロスからとセットプレーからの「5ゴール」です。

では一方のベルマーレの失点パターンはどのようになっているのかも確認しましょう。

失点パターン

これを見てもらうと分かるように、ベルマーレはクロスからの失点が7つ、セットプレーからの失点が4つあります。データだけで語るのはナンセンスかもしれませんが(ベルマーレの試合の文脈がわからないので、なんとも言えないのが悔しい…)、サンフレは少なくともサイド攻撃を多く仕掛けていくチームでもあります。

だからこそ、十二分に強固なベルマーレの守備を打ち破ることは可能になってくるのではないでしょうか。

さらに追い討ちをかけるならば、チャンス構築率のデータもご覧下さい。

ショートカウンターとクロスからのチャンスビルディングも十分ではないでしょうか。

果たしてどのようにしてゴールが生まれるのか。それともGK谷を中心とした守備陣に立ち塞がれるのか。とても楽しみです!

 

久しぶりのスタジアムだぜ!!!

本当に久しぶりのスタジアムです。1週間前からソワソワしています。日常にサッカーが戻りつつあるこの感覚。幸せという以外に表現する言葉がありません。

しっかりと選手たちの熱量とスタジアムでしか味わえない興奮を身に沁みるほど感じようと思います!

皆さん、スタジアムで会ったら宜しくお願いします!!!

 

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ではまた次の記事もお楽しみに!

 

【プレビュー】J1第18節 アビスパ福岡×サンフレッチェ広島

皆さん、どうも。最高の週末をもっと最高のものにするために、僕は今日もサンフレの試合のプレビューをしていきます。

どんな試合展開になりそうか、こんな感じで戦ったら上手く行くんじゃね?ってことを考えてみたので、ぜひ最後まで目を通して見てください!そして一緒に最高の週末を過ごしましょう!

 

【参考にさせて頂いたサイト】

・Football LAB

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【使わせて頂いているアプリ】

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予想フォーメーション

 

ここまでの今季の成績

 

対戦戦績

 

最も安全な選択に見せるために

まずはここから考えていこうと思います。サンフレは十中八九プレッシングをかけていくでしょう。アビスパのCBに制限をかけることで蹴らせて回収を考えると僕は思っています。

これはエスパルスも行っていたことで、CBからCFへのミドルパス、もしくはロングパスを蹴らせることで、準備して良い状態で対応することで跳ね返してアビスパの守備陣形が整う前に攻撃を完結させようという方法です。

当然、エスパルスとサンフレのプレッシングのかけ方は違ってきます。ではどのようにサンフレはプレスをかけていくかを考えていきます。

これは2つのパターンがあると僕は思っていてます。以下の図をご覧下さい。

CHが降りて土台が3枚になるパターン

まずはCHがバックラインに降りていくパターンです。アビスパの試合を全て見ている訳ではないので絶対とは言えませんが、アビスパは1stプレッシングプレーヤーに対して常に数的優位を作り出します。

そのパターンが2つあって、そのうちの1つがCHがバックラインに落ちる場合です。この場合は基本的に両SBを高い位置まで押し出すので、SHが内側に入ることが多いです。特に志知サイドのSHはかなり内側に入り、3列目のヘルプも行うことがあります。

 

これに対してサンフレは上記の図のようにプレスを行うと思います。2トップでアンカーの振る舞いをするCHを消しながらCBにプレスをかけていきます。この時にしっかりと森島と満田が内側に入るSHと中央に残るCHをしっかりと捕まえることで近くの選択肢を消していきます。もちろん、SBにはWBを当てることで外側の選択肢を消します。

これでCFへのロングパスが「最も安全な選択」に仕向けます。これでCFへのロングパスを蹴らせて佐々木、塩谷、荒木の強さを生かして回収を試みます。

もちろん、リスクの高い近くのパスを選択した場合はしっかりと潰し切ることでボールを回収することが可能でしょう。

これがCHが下がってビルドアップを行うときのサンフレのプレスの振る舞いになるのではないでしょうか。

 

ではもう1つのアビスパのビルドアップのパターンの振る舞いについても考えていきましょう。

以下の図をご覧下さい。

SB前嶋が3CBの立ち振る舞いをするパターン

もう1つのパターンはSB前嶋が3CBの立ち振る舞いをするパターンです。この場合は中央に前と中村が残ることになるので、ここにはIHの森島と満田が彼らを捕まえることになりそうです。ですがこうなると考えなければならないのが内側に入ってくるSHです。ここには北島か田邊が入ってくると思いますが、より厄介だなと感じるのは田邊です。彼のポジショニングとマーカーとの離れ方がかなり上手なので、距離を作らて動かされそうです。実際にエスパルス戦ではこの形にしてからのボールの動かし方と田邊が入ってきてからの前進から崩しのフェーズの移行がかなりスムーズになった印象です。

だからこそ、上の図のように外側のCBに対して制限をかけていき、さらに見えるところを手前に閉じ込めていきたいです。そこで重要になるのが森島の守備の立ち位置でしょう。彼がCHにも対応でき、なおかつ内側に立つSHをぼかせる立ち位置を取れれば閉じ込めることは容易だと思います。(これがめちゃくちゃ難しいんですけどね…笑)

 

ここの難しい立ち位置によるリスクを軽減するために、野津田のポジショニングも重要になると思います。中央を捨ててSHまで寄ってくるタイミングを上手く図ることができれば、下のパスでの前進をほぼ抑え込むことができそうです。

さらに下のパスを抑えることができれば、ボールホルダーの選択肢を削りながら場所を狭めることができるので、再びCFへのロングパスを選択させることが可能になります。

これでパターン①と同様に弾き返すことでボールを回収してきます。もっと詳細に言うと以下のようになります。

2ndボールが発生するであろう場所に人を揃える

エスパルスも行ったように、前向きに弾き返すことが出来るので2ndボールをより前に作り出すことが可能になります。そこにサンフレも人を人を揃えることで、ボールを回収し、さらにアビスパの4−4のブロックが整う前に攻撃を完結させることができそうです。

この試合の1つのポイントとして、CB、もっと言うと最終ラインに入る選手たちにいかにして制限をかけれるか、そしてファンマやルキアン、山岸などのCFに対して佐々木、荒木、塩谷がどのぐらい優位に立てるかが試合の流れを大きく変えそうです。

ここのバチバチのバトルに注目するのと同時に、そのバトルが起こり得る過程を見ていくとより一層この試合を楽しむことが出来るかもしれません!

 

4−4−2のブロックをどう崩そう?

次に考えていきたいのがサンフレの攻撃の局面です。ある程度ボールを保持することが出来ると僕は思っていますが、ファイナルサードどのように入っていくかが肝になってきそうです。

アビスパはかなりコンパクトで強固な4−4−2のブロックを作り出します。ですが、彼らのブロックにも弱点がありそうです。以下の図をご覧下さい。

基本的にアビスパはSHが外切りでCBに向かってくるはずです。その時に2トップが野津田を消すことを徹底しています。だから基本的にサンフレは3CBの誰か、特に真ん中の荒木がボールを保持することが多くなると思います。

これで外側のCBにボールを渡したときにアビスパの守備のスイッチが入りそうです。もちろん、構えることもあるかもしれませんが、その場合は佐々木もしくは塩谷が持ち運ぶことで、2ndラインの管理内に入ることでプレスを呼び込むことが出来るでしょう。

ではここからどのように前進ができそうかを考えてみます。

SHが外切りを行うので、SH–CFの門を簡単に通過することができます。その代わりに、門を通過した先ではIHに対してCHがしっかりと人を捕まえている状態になっていますが、浮いてくる選手が出てきます。それが野津田とWBです。野津田が2トップの管理外に出ていくことでIHからのレイオフのパスを引き取ることができそうですし、並行のWBに届けることができれば、SBを釣り出すことが出来るので、その背後にIHもしくはCFが抜け出すことでサイド奥を取っていけそうです。

案外、内側から1stプレスラインを超えることができそうですし、これを繰り返していけばアビスパのハイプレス、ミドルプレスを止めることもできるでしょう。さらにSHのプレスの掛け方が変われば、大外のWBでSBを簡単に釣り出すことが出来るので背後をとることも簡単になると思います。このようにしてサンフレは前進ができると僕は思っています。

さらに外側から前進してクロスまで持っていくことができれば、チャンスは生まれてきそうです。

なぜチャンスが生まれそうなのかを今から考えてみようと思います。

まずハイプレスもしくはミドルプレスを回避していくと、自ずと3CBで時間ができてきます。こうなるとサンフレは押し込むことができます。当然、CBが持ち出すと誰かを釣り出すことができます。これはほとんどの場合、SHになるでしょう。自陣での外切りは行わないので、外側のWBにパスを供給することで、SB vs WBの構図を作り出せます。エスパルスもそうでしたが、ここからIHがチャンネルランを行うことで、CHもしくはCBを動かすことが可能になります。

サンフレの場合はCBに対してはCFが影響を与えているので、マークを捨てるか、他の人に任せるかの難しい判断になります。僕の予想だと、ここのカバーはCHが行うと思っています。

このようにCHを動かすことができれば、サンフレが押し込み続けることができそうです。

以下の図をご覧下さい。

このようにサイド奥側からクロスを上げることができれば、最終ラインと2ndラインをかなり低い位置まで下げさせることが可能になります。こうなれば、弾き返されたとしても、2ndボールを回収することが簡単になりそうです。ここで野津田や佐々木、塩谷、クロスに入らなかったIHが2ndをしっかり回収することができれば、再び攻撃を仕掛けることが可能になります。セレッソ戦のように、野津田の理不尽ミドルも再び見れるかもしれません。

構えられると苦しむかもしれませんが、全体をプッシュアップすることができれば、押し込み続けれるのでチャンスの数は増えていくと思います。

 

対戦が楽しみ!

きっと至るところでバトルが繰り広げられる一戦になると思います。球際で負けなければ、攻撃も守備もお互いに上手くいくでしょう。そのバトルに入るまでの過程もしっかりと楽しめていけたらなと思います。

蓋を開けてみなければわからないことが沢山あるので、プレビューで妄想を広げていくことがとても楽しいですよ!ぜひみなさん、自分なりの展開予想を考えてみてはどうでしょうか?

 

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最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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ではまた次の記事もお楽しみに!

 

【プレビュー】J1第17節 サンフレッチェ広島×セレッソ大阪

皆さん、どうも。今回はJ1第17節のサンフレ×セレッソのマッチプレビューをしていきます!

代表ウィークを挟み、準備する時間が十分にあった中での一戦。どちらも好調を維持しているので、当然勝利で中断期間明けの一戦を終えたいでしょう。

予想の範疇を出れませんが、どのような試合展開になりそうか、僕が注目しているところをシェアしていきますので最後まで目を通して頂けると嬉しいです!

 

【参考にさせて頂いたサイト】

・Football LAB

www.football-lab.jp

【使わせて頂いているアプリ】

・TACTICALista

tacticalista.com

 

 

予想フォーメーション

 

ここまでの今季の成績

 

対戦成績

サンフレの保持 vs セレッソのプレス

まずはここから考えていきます。僕はここが最も注目してみたいところです。

基本的にサンフレは影響と共有を考えながら、後の先を取って試合を進めていきます。

以下がサンフレについてなので、気になる方はご覧下さい!

www.soccer-bunseki.com

 

話しを戻しますと、セレッソはその影響を上回るスピードでプレスをかけ、制限をかけることができれば、ボールを奪い切って攻撃へ素早くスムーズに移行することが可能になると思います。

 

セレッソのプレス

ではここからはセレッソの3CBに対するプレッシングの構造について少し触れていきます。

プレスの基本構造

参考にしたのは16節のベルマーレ戦です。セレッソは4−4−2の形でプレスに入っていきます。この時にアンカーを2トップで消しながら、ボールホルダーに制限をかけます。さらにCF+SH+CHでIHを管理することも守備の基本として徹底されている印象を受けました。これでWBのところにはSBを押し出すこと、2CFには2CBを当て込むことができるので、プレッシングに出やすいようになっています。

ここから外側のCBにボールを持たせたところから、明確にボールを狩りに行きます。

このパターンは主に2つありました。

以下の図をご覧下さい。

パターン①

まずはCBに対してSHが出ていくパターン。この時にはボールサイドのトップがアンカーを捕まえて中央からの前進を消していきます。これでレシーバーを潰していくことで、ミスを誘発させてショートカウンターに持っていきます。実際にベルマーレ戦の1点目はこの形で奪っていました。この成功体験を間違いなくサンフレ相手にも行うでしょう。

ではもう1つのパターンを紹介します。

パターン②

もう1つのパターンがトップがそのままプレスを行ってSHが絞るパターンです。この場合は清武サイドで行われることが多い印象を受けました。

セレッソ大阪はこの2つのパターンでサンフレに向かっていくはずです。

ではこれに対してサンフレはどのように考えながら保持を行いそうかを考えていきます。

サンフレの保持のポイント

サンフレの保持の局面でポイントになりそうなのは抜け出しの影響を誰に与えるかになりそうです。これに関連して誰をフリーにしていくかも小さくないポイントになると僕は思っています。

ではどのように誰が抜け出して、管理して、誰をフリーにできそうかを考えていきます。以下の図をご覧下さい。

管理と抜け出しとフリー

まず抜け出して行くのがIHになるとSBを止めることができます。これを行っていく中で、アンカーの野津田がタガートの管理下から出て並行のサポートを行い、2CFと逆IHで2CHを管理します。これでWBがフリーになって1つ前で起点を作れること、1stプレスラインを越えることが叶ってきそうです。

ここで抜け出す選手がIHでないとキツいかもしれません。その理由はCFが抜け出すとCBがそのままついてきて、その場合はSBはWBまでジャンプして出てくることが多いかからです。

だからこそIHがSBの横を通過していくことでSBに影響を与えることができて、止めることができると考えています。これは実際にベルマーレも行い、幾度かWBがフリーになる場面があり、そしてそこから展開を広げることができていました。

このパターンをいち早く見つけ出すことが出来るか否かが1つの線引きになりそうです。当然他の方法も使うと思うので、そこを探していくのも楽しみですね!

 

CBを放置するか否か

そしてもう1つがサンフレが考えるべきことが、セレッソのCBを放置するか否かです。16節の湘南ベルマーレはCBを放置したあまりに、セレッソ大阪に気持ちよくプレーされてしまいました。

では仮にサンフレがセレッソCBを放置した場合、セレッソがどのようにして前進を試みるかを考えていきます。以下の図をご覧下さい。

入れ替わりが2つのセレッソ

セレッソは基本的に中央の入れ替わりを利用しながら前進して崩しの準備、そして崩しへ移っていく印象です。

基本形は2CFの門の先、もしくは手前に降りて1stプレッシングプレーヤーを動かす・止める役割を担うのが原川です。彼の動きによって、奥埜がポジショニング調整します。必要であれば清武をヘルプに降りてきます。ここの3枚の引き取りを中心に、内⇨外でSBで時間を作り出します。ここで時間を作るために、SHがCBとWBの間に立つようになっています。これでSBから斜めにアンカー周辺のスペースをタガート、もしくは清武、背後をSHが使っていくようになっている印象です。

サンフレは清武、奥埜、原川のところに制限をかける、もしくは狙い撃ちすることは少し難しいかもしれません。彼らの確かな技術と、プレス5−3−2でプレスをかけた際、どうしてもアンカーポジションの選手が一瞬空いてしまうので制限をかけにくいと思います。

だから狙い撃ちをすべきはタガートへの長いパスではないでしょうか。ここに上手く誘導することができれば、荒木が跳ね返してくれそうです。

ですが、それでは少し不安要素、不確実性が残ります。だから僕はCBを放置せずにしっかりと制限をかけていくと思います。特に前半はこれを行うことで、イニシアチブを握るのではないでしょうか。

ではどのようにプレスをかけたら上手くいきそうかを僕なりに考えてみたので、以下の図をご覧下さい。

外誘導でSBに縦を見せる

このように2CFの出入りでアンカーポジションに立つ原川を消しつつ、CBにも制限をかけていきます。これで外側のSBに誘導し、そこにはIHを押し出すことで、SBに縦を見せるように仕向けます。これを行うことで、中央の入れ替わりを上手く封じることができ、さらにSBが見える先が「SH vs WB+CB」の数的優位の状況を作り出すことも可能になります。ここに清武や奥埜が流れてくることもありますが、ここは野津田がしっかりとスライドして行くことで人数の確保は適いますし、仮に流れずとも数的同数ですが有利な状況で守備に入ることが可能になります。

ベルマーレも飲水タイム明けからセレッソCBにプレスをかけ始めてからチャンスを作り出すことができていました。スキッベさんがここのスカウティングを怠るとは思えないので、きっとプレスをかけてCBに制限を加えていくのではないでしょうか。

 

一方のセレッソは案外CBに制限をかけられると脆いチームかもしれません。ですが、この中断期間で準備はしているでしょうし、そこの解決策を探っていくことも楽しいかもしれません!

 

お互いの各種データ

参照までに、以下のデータをご覧下さい!

・チャンスビルディングポイント

 

・チームスタイル




・ホットゾーン

 

・チャンス構築率

 

・ゴール期待値

 

・得点パターン

 

・失点パターン

 

・トラッキングデータ

 

楽しみです!!!

帰ってくる最高の週末。帰ってくる一喜一憂できる週末。ワクワクが止まりません!

どのような試合展開になるのか、どのようにして予想の範疇を越えてくるのか、どんなプレーが飛び出すのか。サンフレもセレッソも好調な上に良いチームです。

皆さんもぜひサンフレ×セレッソの試合を見てみてはいかがでしょうか?

ちなみに僕の予想は2−0でサンフレの勝利です!

 

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ではまた次の記事もお楽しみに!

 

スキッベ監督によるサンフレ革命

皆さん、どうも。

いきなりですが、Jリーグ見てますか?

僕は地元のチーム、サンフレッチェ広島の試合を毎節見て楽しんでいます。

今季のサンフレはスキッベさんを招聘して、かなり魅力的なチームになりました。攻撃的でワクワクするサッカー。サンフレは今、Jリーグの中でも魅力的なチームの1つだと思います。

そこでです。ここまで16節を戦って、サンフレがどのように考えながら試合をしているのか。これを僕なりに考えてまとめてみました。

楽しく面白いサッカーをしているサンフレに興味がある方、最後まで目を通していただけると嬉しいです!

では早速、サンフレがどんなチームなのかを考えていきましょう!

 

 

【参考にさせて頂いたサイト】

・Football LAB

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基本フォーメーション

①:3−5−2

12節のアントラーズ戦から採用した3−5−2。実はこの形は試合当日に伝えられたとか…。本当かどうかわかりませんが、この試合から基本フォーメーションは3−5−2になっています。

②:3−4−2−1

今季もこの形で戦うと思っていましたが、3−5−2が基本になりました。これからはこの形は2ndオプションになると思われます。プレッシングが嵌まらなかったとき、前進がスムーズに行かなかったときに変更することがあります。

 

この2つのフォーメーションが今季のサンフレの基本オプションになりそうです。

 

影響と可視化と共有

まずは攻撃から考えていきます。スキッベさんは攻撃を考えていく上で、レーン云々を重要視していないと思われます。

ではスキッベさんは何を重要視しているのでしょうか。

  1. 誰が誰に影響を与えるか
  2. ベクトルの可視化
  3. プレー共有

この3つを攻撃時には特に重要視しているぽいです。これによってサンフレは「後の先」を常に取り続けます。

この過程の先で相手を押し込んでいくので、サンフレは敵陣ポゼッション率が57.7%もあり、さらにシュートに至った割合が34.6%もあります。

参考までに以下の表をご覧ください。

この数値よりも高いチームは川崎フロンターレしかいません。攻撃を完結させている割合でいくとサンフレよりも上のチームがないことも今季の戦い方を表しているのではないでしょうか。

では攻撃を完結させていく中で、どのような過程をサンフレは辿っているのでしょうか。ここからは過程についてを考えていこうと思います。

 

ビルドアップ

まずはビルドアップの局面から考えていきましょう。

持ち出しの局面において『3CBに対してのプレッシャーの掛けられ方』で立ち振る舞いが変わってきます。

3CBへの牽制が薄いとき

このようにアンカーに立つ野津田を消しながらCBに向かってくるチームに対しては3CB +DMFの菱形で土台を作り出します。1stプレッシングプレーヤーの両脇と内側にそれぞれ1枚ずつの逃げ道もしくは起点を必要最低限の人数で確保します。

 

では牽制の色が濃いときはどのようになるのでしょうか。

3CBへの牽制が濃いとき

一方で3CBに対して明確に当てにくるチームに対してはプレッシングプレーヤーの門の先でDMFとIHが降りてきてヘルプを行います。

このように3CBに対しての牽制・プレスが濃いか薄いかで土台に割く人数を決定している印象です。

これでボールを左右に動かしながら、または出し入れをしていくことで相手を動かします。そしてこれを行っていく中で必ず外側か内側で起点を作り出すことが可能になっています。

 

外起点と内起点

ではここからは外側で起点を作れる場合と内側で起点を作れる場合を見ていきましょう。

まずは以下の図をご覧ください。

外側で起点を作れる場合

このように外側で起点を作れる場合は、1stプレッシングプレーヤーが野津田を隠すために門を閉じた状況下で起こります。もしくは野津田とのやりとりを行っていく中で、1stプレッシングプレーヤーを内側に引き込みます。

これで外側のCB塩谷と佐々木が1stプレッシングプレーヤーと距離を作れるので起点を作り出すことが可能になっています。

では内側で起点を作れる場合はどのような状況になっているのでしょうか。

内側で起点を作れる場合

内側で起点を作れる場合は基本的に1stプレッシングプレーヤーを引き剥がしたときに内側で起点を作れることが多いです。

この場合は3CBで数的優位を作れているので、そのまま門を通過する縦パスと斜めに差し込めるパスが選択されることがほとんどです。

 

サンフレは1stプレスラインを越えるために、

  1. 相手との距離
  2. 起点を作る場所の共有
  3. 土台に割く人数

この3つを重要視しながら前進を行っている印象を僕は受けています。ここの共有がしっかりとなされているので、安定して保持の局面も振る舞うことが可能になっているのではないでしょうか。

 

崩しの準備

では次は2ndプレスラインの越え方、崩しの局面へ移行していく局面についてを考えていきます。

 

ここの局面に触れる前に僕の考えを少し。攻撃を考えていく上で、前進⇨崩しの準備⇨崩し⇨フィニッシュワークの局面があると思っています。当然、局面を省略することも多々ありますが、基本的にこの流れで攻撃を考えているチームが多いのではないでしょうか。

攻撃の考え方がポゼッションにせよ、カウンターにせよ、攻撃はこの4つがあると僕は考えています。(もっと見方があると思うので、教えて下さい!)

 

では話しをサンフレに戻しましょう。サンフレの2ndプレスラインの越え方は「ベクトルの可視化」と「与える影響」を利用しながら崩しの準備を行っていきます。

ではその「可視化」と「影響」とはどのようなものなのでしょうか。

この考察をする前に、距離別のパスとエリア別のパス、プレーエリアについて触れておきます。

距離別のパス

まずは距離別のパスからです。サンフレはきっちりと下から作って、相手を押し込んでいくことを考えています。反対に自分達の距離感も延びてしまうロングパスは少ないのだと思います。これを頻繁に使っていくとネガトラを完結させることがかなり難しくなるので、できる限りショートパスで押し込んでいくことを考えます。

丁寧に持ち出して押し込んでいくので、サンフレは敵陣でプレーすることが多くなっていきます。

エリア別のパス

ここからわかるように、自陣高く〜敵陣浅くまでのパスの本数はかなり高くなっています。ここからわかるように、最終ラインの持ち出しがしっかりしているからこそ、このエリアでのプレーが多くなっているのだと思います。

では最後にプレーエリアです。

プレーエリア

基本的にサンフレはサイド攻撃を基本としています。相手を押し込んでいく際、サンフレはサイドから押し込んでいきます。これはGKを避けて奥を取りやすいこと、さらに奪われたときに制限をかけ易いことが挙げられます。

このように相手を押し込むために、ショートパスでサイドを取っていくことが基本になります。

これを完結させるために「可視化」と「影響」が大きく関わってきています。

 

一例を挙げますので、以下の図をご覧ください。

可視化と影響

このように外側で起点を作った場合で考えていきます。

まず考えるべきは「影響」についてです。サンフレは出し手に対しての受け手のサポートのポジショニングが絶妙です。スキッベさんはポジショニングの基準を「影響を与えれる」に設定している印象です。

さらに影響を与える際、1人ではなく基本的に2人で影響を与えれる立ち位置を取っていきます。これで局所で数的優位を作り出すことも意識付けされていると思います。

これらの基準があるからこそレーンの概念がかなり薄く、レーン上で被っていることも多々あります。そもそもレーンで考えていないので、被るという感覚が選手たちにはないのかもしれませんが。

この「影響を与えれる」という基準をもとに、サンフレは立ち位置を決めています。よって常に門の先で待つ、もしくは隣の選手とユニットを作り出して常に数的優位の状態を作り出します。

上記の図で考えると、SHに対しては満田と柏、CM対しては野津田と満田、SBに対しては柏とサントスというように、常に影響を与えれる選手を明確にしています。

 

これを常に行っていくのでベクトルの可視化が可能になります。ボールを動かしていくなかで、相手の呼び込むことができます。このベクトルの可視化を明確にして近くの選手と共有し、影響を与えていくことで後の先を取りながら2ndラインを越えていきます。

ではそのパターンを幾つか紹介していきます。

CBでSHに影響を与える場合

まずはCBでSHに対して影響を与えた場合です。ここでのSHのベクトルは前になります。これに際してWBでSBに影響を与えます。だからここでもSBのベクトルを可視化することが可能になります。この可視化によって、満田、野津田、サントスでCMのベクトルを決定させます。

これが後の先を取れる大きな要素になっています。

ではどの優先順位でサンフレはプレーしているのでしょうか。

最優先で取りに行く場所

まず率先して取っていく場所が奥です。WBでSBに影響を与えるとその背後をCFで取っていきます。こうすることで全体を押し上げて敵陣でプレーすることが可能になります。(後ほど押し込んだ状況下について触れていきます)

次は次点で選択する場所です。

次点で選択する場所

この場合は野津田でCMを呼び込んだ場合です。野津田でCMで影響を与えることで、満田がフリーになることができます。これでライン間で満田が前を向くことで、2ndラインを越えて早い攻撃を仕掛けていきます。

これも相手に影響を与えてベクトルの可視化を共有しているからこそできる突破方法ではないでしょうか。

では同サイドを潰された場合はどのように振る舞うことが多いのでしょうか。

以下の図をご覧ください。

レイオフと逆サイド

同サイドを潰される場合は基本的に前方向の選手を全て捕まえられた時が多いです。だからこの場合はWBでSB、IHでCMを呼び込みます。さらに奥に抜けるCFは早めにCBがスライドを行って場所を埋めつつ対応できるポジションを取ることがほとんどです。

これを行われるとサンフレは同サイドでの前進は難しくなるのですが、この場合の影響は局所ではなく、もっと広域のものになります。

人を捕まえに動いているので、全体のベクトルがボールサイド方向になり、そのサイドに寄ることになります。だからこそ、逆サイドが空いてきます。

局所に目を向けると、満田でCMに影響を与えているのでCMの影響は野津田まで届きません。これで満田⇨野津田のレイオフが可能になります。

ここの野津田のサポートの上手さは一級品だと見ていていつも感じるところです。これで野津田から一気に逆サイドのWB、もしくは全体のベクトルをボール方向にしていることが関係しているので、逆IHがフリーになります。ここを経由して崩しの準備を行っていきます。

 

基本的に守備側は中央を経由されたくないので、外側のCB塩谷と佐々木が起点になることが多いです。さらに彼らは差し込むパスがとても上手いので、ここで殆どの場合サイドプレーヤーのベクトルを明確化することが可能になっている印象です。

だからこそ、前述したパターンを多く見受けることができるのだと思います。

 

もちろんCB佐々木、塩谷に対して牽制を行わないチームもあります。この場合は以下のように振る舞います。

外側のCB(ここでは佐々木)にプレッシャーがないため、ボールホルダーは持ち出すことが可能になります。

これを行っていくことで守備者のベクトルを強引に生み出します。上記の図のように佐々木がドリブルで持ち出すことでSHのプレスを呼び込みます。これでベクトルの可視化をします。これと同時に外側と内側のパスコースを満田と柏で作り出すことで、前述した方法と同様の攻撃を組み立てる事が可能になっています。

 

では参考に左、中央、右のデータも見ておきましょう。

まずは左サイドから。

基本的に左からの作りが多いので、こちらのサイドはロングパスが少ない印象です。柏と佐々木と満田を中心に、コンビネーションと柏のドリブルを駆使しながら崩しの準備を行っていきます。

では次は中央です。

こちらも左とほぼ変わらないですが、やはり中央ではロングボールを使うことが少し増えます。これはゲーゲンプレスを考えているので、このパスの選択が増えているのだと思います。(後に考察)

さらに中央はほとんどの場合、閉じられているので上のパスが必然的に増えているのでしょう。

 

では最後に右サイドです。

今季のサンフレの特徴の1つが右サイドです。前述したように、左サイドで作って右サイドに展開、そしてそこから藤井の縦の仕掛けという攻撃が多いように感じます。もちろん、右サイドで作っていく時は藤井の走力とドリブルを中心に準備をしていきます。

だからこそ、右サイドの藤井のスタッツは以下のようになっています。

藤井のスタッツ

右サイドのドリブル率が多くなっているのは藤井のスタッツにも表れています。彼が縦突破を図る場面は今季多く見られますし、そのために藤井がオープンスペースで勝負する場面を多く見られます。

だからこそのサンフレの右サイドのスタッツと藤井のスタッツなのでしょう。

 

このようにサンフレは2ndラインを越えるために、相手のベクトルの可視化と相手に影響を与えれるポジショニングをする事で、ボール保持の局面、持ち出し、崩しの準備の局面でも安定して試合を進めることができるようになっています。

 

何度も触れますが相手に影響を与える立ち位置を取るために5レーンを基準にする立ち位置の決定ではなく、相手を基準に立ち位置を取っています。

 

同サイドに人が集まっても、抜け出す人、受ける人、止める人と動きとポジショニングが被らないなは「立ち位置の決定」を「相手基準で影響を与えれるもの」に明確にしているからだと僕は思っています。

 

ここまでが2ndラインの越え方と崩しの準備です。

ではフィニッシュワークではどのようにプレーするのでしょうか。

 

フィニッシュワーク

では最後にフィニッシュワークについてを考えていきましょう。

まずは色んなデータから。

攻撃回数、シュート回数、チャンス構築率はいずれもトップ3に入っています。攻撃をしっかりと組み立てて、シュートまで持っていけるだけの攻撃力があるという裏付けになると思います。

前項でも考えた通り、準備の段階でサイドを取りながらコンビネーションとドリブルで攻撃を組み立てていくので、当然クロスの回数が多くなっていきます。

参考までに以下のデータをご覧ください。

ドリブル回数が1位、クロスも3位、ファイナルサード侵入回数も1位です。だからこそ、攻撃を完結させれる回数は多くなっていきます。

ではどのようにしてサンフレは攻撃を完結させていくのでしょうか。以下の図をご覧ください。

サイドを攻略していく際の人数は基本的に4人になります。準備の段階で相手を押し込んでいるので、外側のCBの佐々木や塩谷がしっかりとサポートに入ることも可能になります。これでやり直し、もしくは必要ならばオーバーラップでサポートを行うことも可能になっています。

そしてこれでサイド奥を取っていきます。ここを取る方法がIH満田のチャンネルランとWBのドリブルの2つになっています。これで相手をさらに寄せといてクロスを供給していきます。だからこそ、ここを取る必要があるのだと僕は考えています。

当然、WBがボールを持った際にIHのチャンネルランを囮にしてカットインから攻撃を完結させるパターンも存在します。

これでクロスを中心に攻撃を仕掛けます。このときのターゲットは常に4枚を揃えます。センターとファーサイドを2トップ、大外を逆WB、マイナスとこぼれ球を逆のIHが担当しています。

サンフレは基本的にニアサイドにクロスを供給することが少なく、人も送り込みません。これはサイド奥を取ったときにドリブルで抉っていくスペースを消さないという理由があるのではないでしょうか。

 

当然、同サイドから攻撃を仕掛けれない場合もあります。その場合は逆サイドに展開をして再び攻撃を仕掛けていきます。

その場合は以下のようになっています。

逆CBの攻撃参加

このようにやり直しを選択した場合は逆CBに届けて再び攻撃を仕掛けていきます。この時に関係を築くのがWBとIH、そして2トップの一角となります。

狙う場所は同じで再びクロスから攻撃の完結を考えていきます。そしてこの場合のみ、CBがクロスに入っていくことがあります。

これはクロスに対する人数を揃えるためにCBが入っていくように設定されています。この時に入っていく場所は基本的にファーサイドになっています。

攻撃センスがある塩谷と佐々木、さらにフィジカルも申し分のない彼らがチームにいることはとても大きなことだと思います。

そしてここに入っていけるのは、サイドを取っていく中で相手を敵陣に押し込むことができているからです。だから守備を1枚減らしても攻撃に出ることができているのだと思います。

 

このようにしてサンフレは縦を意識しながらも、きっちり保持の局面でも振る舞えることができるので、ゴールに迫ることができています。

 

では次は守備についてを考えていきましょう。

 

奪いにいく守備

さすがはドイツ人監督。構えて待つ守備ではなく、しっかりと奪いにいく守備、攻撃的な守備を行います。

だから基本的にサンフレはハイプレス、もしくはゲーゲンプレスが基本になります。

ここで少しハイプレスとゲーゲンプレスの違いをザッと触れておきます。

ハイプレスはボールが完全に相手にある状況から守備が始まります。だから自分達から仕掛けるセットした状態から守備を行っていきます。ゆえに時間軸は非保持になります。

一方のゲーゲンプレスの時間軸はトランジションになります。いわゆるネガティブ・トランジションです。攻撃のときにも守備のことを考えながら、ボールを奪われてしまう場所、ミスが出てしまう場所に人を送り込むことを行います。

どちらもセットされていない状態なので、ここの準備が大切になってきます。

 

ではこれを念頭に置いた上で、サンフレの守備についてを考えていきます。

いくつかパターンがあるのでまずはこちらに触れていきます。

プレスのパターン

このプレスのパターンは3つあります。早速その3つのパターンを紹介していきます。

以下の図をご覧ください。

vs2CHの場合

まずはvs2CHの場合です。この場合は3−5−2の形のまま進んでいきます。特に中央を完全に消しながら外側に誘導して時間とスペースを消すことを考えています。さらにSBにはWBがSHをぼかしながら向かっていきます。この時に2トップに対して数的優位を保っているのでSHにはCBが対応するように設定。これでボールを奪うことを行います。

では次はvsアンカーがいる場合です。これは2つのパターンがあります。

IHが外側に向かっていく形

このようにアンカーを2トップで消しながらボールサイドのCFがCBに向かっていきます。この時にSBにボールを誘導し、そこにはIHが出ていくこように設定されています。これで野津田がIHがマークしていた選手を捕まえ、WBはWGを意識します。WBがSBまで出ていくタイミングはSBの時間を明確に奪えた場合に出ていくことが多いです。ここの線引きも明確になっている印象です。

さらに3CBは数的優位を保てているので、ここでもサイドの対応に出れるようになっています。

さらにもう1つが3–4–2–1でプレスをかけていくパターンです。

STがCBに向かっていく形

この場合はスキッベさんが来日してからの守備になります。3−4−2−1でプレスをかける場合はCFがアンカー番、STが外を切りながらCBに向かっていきます。こうすることで2CHが捕まえている場所に誘導することが可能になります。

基本的にこの3つのパターンでサンフレはプレスを完結させていきます。

 

ではどこに誘導して回収しているのでしょうか。そしてどのようなことを中心に守備を行っているのかを考えていきます。

 

誘導と回収

プレスのパターンでも少し触れたように、基本的に誘導する場所はサイドになります。ここに誘導するのは、時間とスペースを奪い易いからです。

以下の図をご覧ください。

閉じ込める2つのライン

先ほども触れたように、誘導する場所はサイドになります。ここにはWBとIHが出ていくことが多いです。これを行う中で、最終ラインの横スライドが重要になり、これを行うことで、サイドプレーヤーとの距離を縮めることが可能になっています。

これで上の図のように、WB−IH–CFの1つ目のライン、CB–DMF–IH–CFの2つ目のラインを形成します。これを作り出すことで、下のパスでの脱出を限りなく困難なものにしています。スキッベさんが来日してからここの圧縮の仕方がかなり洗練されました。

そして奪い所①がSB、次点がSB⇨サイドプレーヤー、3番目が形成した2ラインを越える上のパスになります。

さらにハイプレスを仕掛けていく上で大切なのがコンパクトさです。以下の表をご覧ください。

 

これがサンフレのコンパクトネスの基準となりそうです。この距離感を維持していくことで、出てくるパスを狙って回収することがで、さらに自分が良い状態で守備に入ることが可能になっています。

ここの個人守備への入り方と昇華の仕方は見ものだと僕は思います。

ではこのハイプレスはどのぐらい成功しているのでしょうか。それが以下の表になります。

サンフレのハイプレスの成功率はリーグ随一です。だからこそ守備から攻撃にスムーズに移行することができ、ショートカウンターを繰り出すことが可能になっています。

 

これがハイプレスの局面です。では次はネガティブトランジションの局面についても考えていきましょう。

 

ネガティブ・トランジション

今季のサンフレの最大の特徴はここにあります。それがネガトラの局面です。ここを完結させることができるのはきちんと保持から相手を押し込み、整えた状態で攻撃を行うことができているからです。

だからこそのショートカウンターを発動することが可能になっています。ちなみにショートカウンターの発動率はリーグ1位です。

今季のサンフレのショートカウンターは猛威を振るっています。

ではなぜゲーゲンプレスが嵌り切るのかを考えてみようと思います。

これは何度も触れていますが、攻撃時のポジショニングと押し込みに大きく関係しています。攻撃を組み立てていく際に、「影響」と「可視化」の話しをしました。これを基準に「数的優位を作りながら影響を与えれる立ち位置を取る」ことで攻撃を考えていくことも話しをさせて頂きました。

これを考えていくと、守備に切り替わる瞬間に一気に圧縮できるように設定されています。

以下の図をご覧ください。

このように常に相手を基準(味方も当然見ている)に優位に影響を与えれる場所を取ると攻撃時に「囲い込み」が完成します。だからこそ、差し込んだときにボールを回収されたとしても、すぐにボールホルダーとボールにアタックすることが可能になっています。

ゲーゲンプレスを完結させる上で、最も大切となるのは「ボールホルダーへのアタック」と「近くを捕まえる」こと「相手よりも人数をかける」だと思っています。

これを行うことで相手の時間を奪うことができます。よく言われる「時間を奪う」とは相手の「判断する時間」と「探す時間」を主に奪っています。

 

影響を与えれる立ち位置を取るので味方との距離も相手との距離もサポートに行ける、プレスに行ける距離を作り出すことができるようになっています。

これらから分かるようにサンフレはハイプレスショートカウンター型よりも保持型ゲーゲンプレスのチームだと思っています。

 

ミドル〜ディフェンディングサード

当然、全てハイプレス・ゲーゲンプレスが完結するほどサッカーというスポーツは甘くありません。

その場合はミドルブロック、ローブロックを作っていきます。またハイプレスだけではなく、ミドルブロックを作って守備を行うことも選択することもあります。

ではサンフレはどのようにミドル〜ディフェンディングサードを振る舞っているのでしょうか。

ミドルブロックのときは以下のように振る舞います。

基本的ミドルブロックは5−3−2で外誘導を促します。この時に3−2のブロックは中央を通されないことを最優先に考えます。ここの段階ではまだ「ボールを奪いに行く」ことを行いません。これがハイプレスもしくはゲーゲンプレスを行う場合と違う振る舞いです。さらにMF–DFのライン間に立つ選手の担当もはっきりしています。ライン間の担当は絶対にCBです。ラインを越えて降りた場合のみ、MFに受け渡しを行います。

これで外誘導にさせたときに、ボールを奪いにいきます。ここのスイッチが明確になっていることもかなり良い部分だと思っています。

ではどのように奪いにいくのでしょうか。

このようにサイド(ほぼSB)にパスが出るとそこにIHを押し出します。この時にCBにはCF、逆CFが絞ってDMFを担当します。これでSBに対して「やり直し」の選択を消し、「前向き」の選択をさせるように促していきます。

これでその先のプレーでボールを回収することが可能になっていきます。ボールを奪える理由として、「プレーを予測し易い」状況下まで昇華できているからです。だからこそ、個人守備の入り口の時点で有利な状態で守備を行うことが可能になっています。これでサンフレはボールを奪って攻撃へ移行することも可能になっています。

これはローブロックを形成した時も同様です。以下の図をご覧ください。

この局面でもやはり外循環にさせます。だから相手に持たれるのは基本的に外側になります。外側から入ってくるパスを奪うことを徹底します。さらにアーリークロスの跳ね返しもしっかりと考えます。佐々木、荒木、塩谷の空中戦は無類の強さがあるので、クロスから叩き込まれることは少ないです。だからこそ、跳ね返して2ndボールの回収が重要になり、ここはバイタルを閉める役割がある野津田、森島、満田のタスクとなっています。

 

一方で少ない失点はどのように生まれているかをデータで見ていきましょう。

これが失点パターンです。こぼれ球からの失点が多いのはクロスの跳ね返しがうまくいかなかった、もしくはセカンドボールを回収しきれなかったときに失点していることが裏付けされると思います。

各々のパスからの失点が少ないのは担当が明確で潰し切れる強さがあるからでしょう。

ロングパスからの失点がないのも頷けます。これは確実に3CBの強さ、さらにボールホルダーにしっかりと制限をかけれている証拠です。ここからもハイプレス・ゲーゲンプレスが完結していることが予測できそうです。

ドリブルからの失点がないのも、サンフレの対人が強いこと、また個人守備への昇華が上手いことを表しているのではないでしょうか。

 

このようにしてサンフレはハイプレス・ゲーゲンプレス・ミドルブロック・ローブロックで振る舞い、失点を防いでいます。この結果が失点の少なさに繋がっているのだと思います。

 

プレスを回避されてしまうパターン

では最後にプレスを回避されてしまうパターンを考えていきます。これは外から横に付けられたときに回避されることが多いです。

以下の図をご覧ください。

ほとんどの場合がSB⇨DMFのパターンです。これはCFの縦スライドが遅れた時に起こり得ることです。とりわけサントスが早くCBに出てしまう、もしくは縦スライドをしないことがよくあることです。一方のベンカリファはしっかりとここを行ってくれます。サントスのここの成長があるともっと堅いチーム、ハイプレスが決まるチームになるのではないでしょうか。

 

サンフレがおもろいぞ!

まだシーズン途中ですが、ここまでのサンフレの試合を見てきて僕が見つけれたことを精一杯紹介させて頂きました。もちろん、まだまだわからないことは多いですが、だからこそ、めちゃくちゃ期待でき、楽しみなのです。未完でこの戦い振りなので、完成に近づくにつれてどのようになっていくのか、とても楽しみです。

早く強く、スリリングで安定して。とても楽しく面白い、そしてぶち熱いサンフレの試合をぜひみなさんもご覧になってもらえると嬉しいです!

 

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【作って使ったスペースと遅れ】プレミアリーグ第22節 トッテナム×アーセナル

皆さんどうも。今回はプレミアリーグ第22節のトッテナム×アーセナルについてを考えていきます!

今回はnoteとYouTubeで更新しましたので、以下のリンクからご覧ください!

 

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