【狂人に対するスペシャル・ワンの答え】Premier League 17節 トッテナム vs リーズ

 

【Premier League 17節】

トッテナム vs リーズ

トッテナム・ホットスパースタジアム

3−0

 

【トッテナム】

29’ ケイン (PK)

43’ ソンフンミン

50’ アルデルヴァイベルト

 

【リーズ】

なし

 

12月を落しに落としたトッテナム。新年に入り、心機一転、首位の座に帰るために、そして悲願の理グーグ制覇をモウリーニョと共に成し遂げるために、もう一度立ち上がらなけらばならない。そのきっかけを作るための対戦相手となったのが、狂人が鍛え上げた古豪、リーズ・ユナイテッドだ。モウ・トッテナムは彼らを粉砕し、再び前に進み始めた。では今回はこの試合のレビューを行っていこう。

最後までお付き合い頂けると幸いだ。

 

スターティングメンバー

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狂人に対するモウの答え

確固たるスタイルを持ち合わせる名将同士の試合。『狂人』ビエルサに対し、『スペシャル・ワン』モウリーニョは以下のような答えを出す。これで実際にチャンスを作り出し、PKと追加点を奪って見せた。ではどのような答えだったのだろうか。

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モウリーニョが準備してきた策。それはやはり守備から試合に入ることだった。上の図のように、SHとDMFに対しては必ずマンマークを行い、限定的だがSBとIHに対してもマンマークを行う。特にIHに対してマークを行うCHは、中央の3レーンでの対応が主になっていた。これで、ロングパスを蹴らせるところをなくすのと同時に、リーズに後ろから丁寧に繋がせることを選択させた。

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CBから繋がせることを選択させたトッテナム。これでCBにパスが出ると、SBを消しながらSHがプレスをかけていく。この時にCFもじわじわと牽制していくことで、CBの場所を狭くしていく。そしてGKにバックパスを選択させる。

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GKにバックパスを選択させると、CFがそのまま勢いを持って2度追いを仕掛ける。これに連動して逆SHもCBを捕まえることで、GKとCBの場所をかなり狭くする。こうなると、リーズGKは「探す時間」がなくなり、「見えている選手」にパスを選択することになる。ここで見えている選手というのが、IHだ。トッテナムはここでボールを奪うことを狙っており、何度もIHへのパスをひっかけることで、ショートカウンターへ持ち込むことができていた。

 

これを行うために、DMFフィリップスを完全に消すためにOMFエンドンベレにマンマークのタスクを与え、SHにはSBを消しながらプレスを行うことを担わせた。

これを行わせることでモウリーニョは『IHで奪える』と踏み、このようなプランを設定していたのではないだろうか。そしてリーズの弱点でもある、「ひっくり返される」現象を引き起こすことで、優位に立とうと試みていた。

 

流石は狂人のチーム

モウリーニョのプランに対しても臆することなく戦えていたのは、実にビエルサのチームらしい。自分たちのサッカーを信じ抜く信念の強さが彼らにはある。だからこそ、幾度となくトッテナムゴールに迫る場面があった。

ではどのようにこの守備を掻い潜り、トッテナムゴールを脅かしたのか。

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このようにSHのCBへのプレスが遅れると、トッテナムは一度後退することを選択する。だからこそ、CBで時間を持つことができた。そしてここで持ち運ぶことでスピードを上げる攻撃を促す。ではなぜ、簡単にCBがボールを持ち運ぶことができたのか。

それはトッテナムOMFはDMFフィリップスをマンマークするタスクがある。だから彼がスペースを開けることで、CBとの距離を作り、持ち運ばせることができる。

これを行うと、トッテナムCHはIHのマークと、中央を優先的に埋めるポジションをとるため、ボールサイドに若干寄る。これを見ると同時に、IHが離れる動きを加える。

これでCBからサイドチェンジを受けることで、一気にスピードを上げて攻撃を仕掛けることが可能になっていた。

 

もちろん、CBに対してSHがプレスにくるので、その頭上を越すパスをSBに通すことでプレスを回避する場面も見られた。

これで、ボールホルダーを追い越す選手と、背後を狙う選手と、フリーランを繰り返すことで、よりダイレクトにトッテナムのゴールに迫っていた。

 

勝負を分けたのは個人能力

バスケットボールのようなオールコートマンマークを行うリーズ。もちろん体力的な疲弊もあるのだが、やはり1vs1で負ける場面が見受けられた。特にCFケイン、OMFエンドンベレ、そしてSHソンフンミン。この3人に1枚剥がされ、2枚剥がされ、きつくなる場面が見られた。ここの差を埋めるために、徹底したマンマークを行い、相手より走ることで優位性を保とうとするのだが、どうしてもビッグクラブ相手だと、ここの戦いに負けることが多くなってしまう。だが、やはり『狂人』が落とし込むサッカーは見ていて痛快だし、面白い。そして何よりも興奮する。このチームがどこまで進めるのか、しっかりと見届けていきたい。

一方のトッテナム。またしてもケインとソンのコンビで試合を決めきった。守備重視のモウリーニョに取って、この2つの矢は大きな存在だ。問題はこれから引いてきた相手に対していかに攻めきることができるのか。これを解決した時に、リーグタイトルが見えてくるのではないだろうか。

これから、この狂人とスペシャル・ワンのチームに注目していきたい。

 

 

 

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【赤い悪魔、復活の時】Premier League 17節 マンチェスター・U vs アストン・ヴィラ

 

 【Premier League 17節】

マンチェスター・U vs アストン・ヴィラ

オールド・トラフォード

2−1

【マンチェスター・U】

40’ マルシャル

61’ B・フェルナンデス(PK)

 

【アストン・ヴィラ】

58’ トラオレ

 

2021年1発目の試合。元旦から試合が行われるプレミアリーグ。この過密日程のおかげで僕らは元日からサッカーに触れることができる。

そこで、今回ピックアップする試合はマンチェスター・U×アストン・ヴィラだ。

マンチェスター・Uのゲームを観ることを避けていた自分。だが、この日の試合を見て避けていたことを少し後悔した。強いユナイテッドが戻ってきていた。ファーガソン監督が勇退して、ここまで紆余曲折あり、そして来る復活の時。リーグタイトルが現実的なものになってきた。今回はこの試合で自分が感じたユナイテッドの強さを中心に、今年1発目のレビューを書いていく。最後までお付き合い頂けると幸いだ。

 

スターティングメンバー

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迫力を増すハイプレス

まず触れていきたいのはユナイテッドのハイプレスから。

マクトミネイとポグバをCHに添え、OMFにB・フェルナンデス、DMFにフレッジを起用したことでプレスを嵌め込むことができていた。

ではどのように守備を嵌め込んでいたのだろうか。

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まずこちらがユナイテッドがハイプレスを仕掛ける時の基本的な配置になる。OMFが主に中央に位置するCHルイスをマンマーク。他にもOMFグリーリッシュにはDMFが、SHにはSBがマンマークを実行。さらにCBにはCFが、SBにはCHがプレスにいける準備を行う。そしてこの守備のポイントがCH、DMF、OMFでの四角形。この中央にCHマッギンを閉じ込めておくことで、マークしなくてもパスを入れさせないことができていた。仮にパスが入ったとしても、一気に四角形を狭くしてボールを回収し、ショートカウンターに移ることが簡単になる。

だからこそ、アストン・ヴィラはここにパスを打ち込むことができいなかった。

そしてユナイテッドは外回りにボールを回させることに成功する。

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このようにCB→SBとパスを回させると、SBに対してCHがプレスを行う。これに連動してSHにはSB、閉じ込めていたCHマッギンがボールを受けに動くので、そこをOMF、CHルイスには逆CFがマークを行う。さらにDMFフレッジがSBのパスコースの視界に入ることで、選択肢を無くし、ミスを誘う。もちろん、この時に逆CHが縦スライドでOMFのマークを行う。これでかなり高い位置でボールを回収することができていた。もちろん、OMFグリーリッシュがボールを受ける動きをする場合もある。

この場合は、そのままDMFフレッジがマンマークを行い、空いてしまう中央のスペースは逆CHがここでも縦スライドでリスクを管理していた。

これで選択肢を消していき、ミスを誘うかロングパスを蹴らせることでボールを回収することができていた。

 

ブロックを作った時の守備

全てのハイプレスを嵌め込める訳ではない。守備において、スールシャール監督はしっかりとした戦術を用意する。これはCLでの試合など、多くの試合で見受けるものだ。(攻撃に関してはタレントに任せる感じがし、自由度が高い)

この試合でのブロックを作る守備は以下のようになっていた。

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守備ブロックを作る時は、このように4-4-2(4-5-1)のような形になる。一番前にCFマルシャルを残し、CFラッシュフォードがSHの位置に降りる。これでマクトミネイとフレッジで2DMFの形になり、SHの位置へポグバを押し出す。これでOMFグリーリッシュに対してボールサイドのDMFがマンマークを行い、SHに対してはSB、SBに対してはSHがマークを行うことで、1vs1を作り出し、外側で守備を行う。これでアストン・ヴィラの攻撃を受け止めていた。

 

  • やはり違いを作るエース

1vs1で違いを作り出すことがユナイテッドの守備を掻い潜る一番シンプルな方法だったこの試合。そこでやはり違いを作ったのがエース、グリーリッシュだ。彼がサイドに流れ、DMFを引き連れて中央を開ける。これで3列目からマッギンやルイスが入り、そしてエースが半歩ずらしてクロスを上げることで、ボックス内に必ず3人のターゲットマンを揃えることでクロスからの攻撃の迫力を保った。これを繰り返すことで、ユナイテッドのゴールに迫ったが、守護神デヘアのビッグセーブに阻まれて、同点、逆転まで持っていくことはできなかった。だが、それでもビッグクラブにも牙を剝くことを証明して見せた一戦だったのではないだろうか。

 

ビルドアップで優位に立つ赤い悪魔

攻撃に関しても、ユナイテッドは優位に立った。ではどのように優位に立っていたのだろうか。

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まず1つ目の方法。アストン・ヴィラの4-4-2のブロックに対し、GK、CB、DMFで四角形を作り出し、数的優位を保つ。さらに中盤でも四角形を作り出すことでCHに対して数的優位を作る。ここで肝となっているのがSBの立ち位置だ。彼らが高い位置をとることでアストン・ヴィラSHの判断を迷わせる。これでセカンドラインで数的優位を作り出すことができている。

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そして数的優位を保っているので簡単にバックラインでボールを持つことが可能に。もちろん、アストン・ヴィラはサイドを圧縮してボールを回収することを試みる。だから、SBに対してSH、CHにはCH、OMFにはスライドしてCHがマークを行う。これでフリーになれるのは逆CHだ。ここにボールを届けることで一気にスピードを上げて攻撃を仕掛けることができていた。ここでマークされているが剥がすことができるのが実にユナイテッドらしい。

さらに、このようなプレスにも対応していた。

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このようにSBがプレスに来ると、その背後をCFが抜け出す。ここが現在のユナイテッドの1つの強みで、2トップのラッシュフォードとマルシャルはサイドに流れてもプレーをすることができる。さらにサイドに流れてボールを受けた彼らは単独で仕掛けることも、キープして味方の上がりを待つことも可能だ。だからこそ、この方法もかなり有効的だった。

さらにロングパスから2nd回収のビルドアップの方法もあった。

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このように、サイドに主にラッシュフォードが流れてそこにロングパスを供給。この時にマクトミネイが下がり、スペースを作り出すことと前向きにヘルプに行けるタスクを担う。これで主にポグバvsCHの構図を作り出して、前進していた。

 

連携+即興性+タレント

攻撃に関して、自由度が高いユナイテッド。そんな自由度が高い攻撃の中でも決まり事があった。それがサイドチェンジとサイドを崩す場合だ。

まずはサイドチェンジについて触れていきたい。

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この図のようにサイドチェンジを行う時、ユナイテッドはポグバとブルーノフェルナンデスが2OMFの役割を担い、ボールサイドSHとCHの3枚を2枚でピン止めする。これで、CBとDMFでアストン・ヴィラCFとOMFを釣り出すことでマクトミネイをフリーにすることができ、そこから一気にサイドを変えることで攻撃を仕掛けていた。

もちろん、サイドチェンジが難しい時はボールサイドのSBにパスを出すことで、角度をつけ、前進することができていた。

ではサイドを崩す時はどのようになっていたのだろうか。

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サイドを崩す場合は、SBのスタート位置は若干低くなる。そしてCFがサイドに流れることで幅を作り出し、OMFが入るスペースを作る。これで遅れてSBが飛び出すことでサイドを崩していく。もちろん、相手SBの出方を見てオーバラップかインナーラップかを選択していた。これでユナイテッドは攻撃を仕掛けていた。

 

そして何よりも前線の連携と即興性、そして個々のタレントを存分に生かすことで攻撃を仕掛け、ゴールに迫っていく。これまでのユナイテッドは、ラッシュフォードやマルシャル、グリーンウッド、ジェームズのカウンターのイメージがあったが、ポグバとブルーノフェルナンデスの共存と前線の連携向上により、細かく即興性の高い攻撃を仕掛けれるようになっているように感じた。

 

赤い悪魔は復活するのか?

圧倒的な個人能力。サッカーが上手いやつを集めた集団。メガクラブだけが持ち合わせることができる特権。昔からそうだった。『なぜか強い』という印象のあった一昔前のユナイテッドだ。そして現在のユナイテッド。若い選手は多いが、その中に多大なタレントを秘めた選手が数多くいる。彼らの成長と共に、『なぜか強い』ユナイテッドが戻ってきている感じがする。そして色々言われるスールシャール監督だが、彼らのモチベーションをしっかり保ち、戦える集団にここまで叩きたげた。だからこそ、今季は終わったと言われたユナイテッドが、優勝争いの本命にまで駆け上がってきた。果たしてほぼ10年ぶりのPremier League制覇を達成することはできるのだろうか。確実に一番調子が良いチーム。これからはしっかりと彼らの試合にも注目していきたい。

 

 

 

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【理不尽にも屈さない闘い】Premier League 16節 チェルシー vs アストン・ヴィラ

 

【Premier League 16節】

チェルシー vs アストン・ヴィラ

スタンフォード・ブリッジ

結果1−1

【チェルシー】

34’ ジルー

 

【アストン・ヴィラ】

50’ エルガジ

 

今シーズンの台風の目となったアストン・ヴィラ。ディーン・スミス監督の下、曲者を揃えた古豪が復活を遂げようとしている。そしてこの曲者を迎えるチェルシー。不甲斐ない試合をしてしまったビッグロンドンダービーから、どのようなリアクションを見せるのかに注目が集まった。前節から中1日という、理不尽極まりないこの日程を前に、両者は今年ラストゲームをどのように演じたのか。

 

スターティングメンバー

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守備から違いを作ったアウェイチーム

まずこの試合のペースを握ったのはアウェイのアストン・ヴィラだった。その流れの掴み方は、「守備」からのものだった。ではアストン・ヴィラはどのような守備を行っていたのだろうか。

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簡単にいうと、アストン・ヴィラはミドルプレスを行ってサイドに追い込み、場所を狭くしてロングボールを蹴らせるか、狭めたエリアで選択肢を消し、ボールを回収していく。

上の図のように、CBにボールが出るとそこへはCFがプレスをかける。この時にOMFは必ずと言っていいほどDMFを捕まえれる立ち位置を取っていた。そしてこれと同時に準備するのが、両SHとCHだ。

ボールサイドのCHはSBを捕まえれるポジションを、逆SHは逆CBを捕まえれるように立ち位置をとる。CHはIHを捕まえ、ボールと逆のCHは中央にポジションを移す。

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これでボールサイド2レーンに人を多く配置することで場所を狭くしていく。この時に、ボールと逆CHがサイドを変えさせない立ち位置をとることで、ボールホルダーの選択肢を同サイドに絞らせる。

これでミスを誘う、またはロングボールを蹴らせることでボールを回収。そしてチェルシーに満足のいくビルドアップを行わせなかった。

これで攻撃に移ることでアストン・ヴィラはチャンスを創出していく。

 

エースを生かす攻撃

とうとう本格ブレイクを果たした若きイングランド人。それがグリーリッシュ。スピードは劣るが、かつてのアザールを彷彿させるドリブルを中心に、カットインすれば、スルーパスも供給することもできる。その背中で、チームメイトを引っ張っていく。Premier Leagueにおいて、独力で違いを作り出せる数少ないプレーヤーだ。

そしてアストン・ヴィラは彼を生かすために、以下のように立ち位置をとることが多かった。

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このように、OMFに入ったグリーリッシュが左サイドに流れることが多かった。これを行う時に、CB+CHで組み立てを行う。これを行うことでIHの意識をCHで引きつける。さらにSBを押し上げてWGの立ち位置を下げさせ、SHを中に押し込むことでSBを中でピン止めする。

これでグリーリッシュがサイドに流れることでDMFに判断を迫らせる。その判断が、「中央を開けて着いていくか、中央に残ってOMFをフリーにするか」というもの。

前半はDMFが着いてくることがなかったので、SBの手前、WGの背後、もっというとIHの斜め後ろでOMFが前を向いてボールを受けることができていた。

ここでボールを受けることで、RSBアスピリクエタに対して数的優位を作り出し、優位に攻撃を仕掛けていく。さらに、SBの背後を取るとCBを釣り出すことができるので、ここ最近のチェルシーの守備の綻びが出る状況を作り出すことが可能になっていた。

だから、チェルシーDMFがOMFに着いていくようになる28分あたりまではアストン・ヴィラのペースで試合が進んでいた。

 

チェルシーが見出す活路

昨季からの積み上げ。攻撃に関しては積み上げてきたものがしっかりと試合で披露されている。それが「きちんと見て、活路を見出す」ことだ。もっと言うと、昨季前半戦で見せた、頑なに背後から丁寧に繋ぐこと。そして昨季後半から見せた、要所でのロングパスの使用だ。だからこそ、ジルーの存在感が後半戦になり増したのではないだろうか。

そしてこの積み上げを行ったことで、今季はしっかりと活路を見出すことができている。ではこの試合はどこに「その活路」を見出していたのだろうか。

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まず最初に見出したのがLSBチルウェルへのミドルパスだ。これはCBでSHのプレスを呼び込み、そしてDMFでOMFを、WGでSBをピン止めしている時にチルウェルで時間を作ることができていた。これを行えるGKメンディの獲得がいかに大きかったかがこの試合でも確認できた。

そしてここにボールが入ると一気にスピードを上げて攻撃を仕掛ける。

まず1つ目が以下の形。

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この攻撃が一番シンプルで、一番早い。その方法が上の図のようにWGがSBの背後に抜け出す攻撃だ。これを行うことでクロスを供給、またはプリシッチのドリブル突破で攻撃を完結させることができていた。

そしてもう1つが、3人目でIHが抜け出す攻撃だ。

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このようにWGがボールを受ける動きをすることでSBの意識を引きつけ、IHマウントのフリーランを促す。そしてここでもSBの背後にボールを流し込むことで攻撃を完結させようと試みていた。

 

これが最初に見つけた活路だ。この方法は主に右サイドで行われていた。

では左サイドではどのようになっていたのだろうか。

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左サイドではCFジルーがハーフスペースに流れることで、ミドルパス/ロングパスを受ける準備をする。これと同時にWGオドイはサイドを引っ張ってSBの立ち位置を下げさせること、そしてジルーのフリックに反応できる立ち位置を取る。

逆WGは中央まで入り込み、バランスを保つ。これでCB→SBの順でボールを回し、その時にIHカンテがボールを受ける動きを作ることで、MF-DF間にスペースを生み出す。

これでCFジルーへのパスを供給し、収めればOK、または2ndボールを作り出すことで前進を行う。

ではなぜ、主に左サイドでこれを行っていたのか。それはIHカンテの存在だ。彼のサイドでこれを行うことで、作り出した2ndボールを回収する確率が高くなる。世界屈指のボール回収能力のあるカンテのサイドだからこそ、この攻撃の質が上がっていた。

そして拾ったボールは以下のように動かすことが多かった。

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このようにボールサイドに人を集めるアストン・ヴィラの守備を逆手にとり、サイドを変えることでSBチルウェルで時間を作り出す。ここに展開すると、例外なく早い攻撃を仕掛けていた。チェルシーは、この似た形で先制点を生み出している。

 

なぜチェルシーは不調なのか?

ここからはチェルシーが不調に陥っている理由を考えてみたい。個人的な意見だが、この不調には『縦に早すぎる』ことが起因しているのではないだろうか。

守備陣形が整う前に、ゴール前まで迫れる早い攻撃は魅力的だ。そしてそれを高次元で行うことのできる選手も揃いに揃っている。

だからこそ、これが一種の足枷になっているのではないだろうか。

この試合でも推進力のある両WGがいる。そしてさらに時間を作り出すことで、周りの上がりを促すジルーの存在。さらには超攻撃的な両SBの存在。これにより、『縦に早く!』に拍車がかかる。そしてこの攻撃を全て完結に持っていけるのなら、何も問題はないだろうが、サッカーと言うスポーツはそうはいかない。完結できないことの方が多い。だからこそ、試合が進むにつれての疲労により、ネガトラの反応が徐々に遅くなる。さらに間延びも起こる。

だからこそ、SBの背後を使われてCBが釣り出させれる場面をよく見るようになったのではないだろうか。

ここ最近の試合で失点が重なってしまっているのも、これに起因していると思われる。そしてランパード監督自身も述べていたように、ジエクの離脱。これが不調に陥っている大きな原因だ。

現在、チェルシーに所属するWGの中で異質なプレーヤー。ドリブルによる推進力を発揮するのではなく、時間を作り出すドリブルを行う。だからこそ、全体を押し上げることができて、奪われてもコンパクトな状態なので、敵陣で奪い返すことができる。

さらにラストパスやクロスなど、多くの飛び道具を持っている。

 

ここからわかるように、チェルシーが不調な理由は、『縦に急ぎすぎている』と個人的には考えている。

 

理不尽にも屈しなかった!

選手を殺しにかかる勢いのPremier Leagueの超過密日程。理不尽極まりない。それでも互いに中1日でのインテンシティではなかった。ハードフルで、スピーディーなものだった。サッカー好きとしては、高レベルな試合を年中サッカーを見れるのでPremier Leagueの存在はとてもありがたいが、それでも心配になる過密日程。それを妥協せずに今年ラストのゲームを終えた両チームを讃えたい。そして年末にもサッカーを見られる幸せを噛みしめ、来年もサッカーを楽しんでいきたい。

 

 

 

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【分岐点となり得るか?】Premier League 15節 アーセナル vs チェルシー

 

 

【Premier League 15節】

アーセナルvsチェルシー

『ビッグロンドンダービー』

エミレーツ・スタジアム

 

結果:3−1

 

【アーセナル】

35’ ラカゼット(PK)

44’ ジャカ (FK)

56' サカ

 

【チェルシー】

85’ エイブラハム

 

ビッグロンドンダービー。ロンドンのビッグクラブが激突する一戦。

赤いチームは不信を極め、青いチームは大型補強を行いその道を邁進する。

だがリーグテーブルでお互いにどの位置に付けていようと関係ない。
流れなど関係ない。あるのは意地と誇り。

この一戦で何が起きていたのか。これを解説していこう。

スターティングメンバー

f:id:football-analyst:20201227195317p:plain

前半

改善か?アーセナルの意識と守備

試合開始。それと同時に確認できたのは、アーセナルの気合。何が足りないのか。何がいけないのか。今までの試合からは、明確に指し示す事ができなかったが、この試合ではっきりした。それが『気合』だ。漠然とこの言葉で、収めるのには少し抵抗があるが、それ以上のものが、現状の自分の能力からは見つからない。

実際に、球際、プレスの勢いと気迫。こぼれ球の反応。全てにおいてチェルシーを上回った。だからこそ、この試合で準備してきたプランを遂行する事が可能になった。

ではアルテタ監督はどのようなプランを選手に授けたのだろうか。

f:id:football-analyst:20201227200159p:plain

まずこの配置が守備の開始の基本的な陣形となる。CFラカゼットのところは数的不利を許容し、2CBのところは必ず数的優位を保つ。そして中盤ではそれぞれマンマークを意識する事で、チェルシーの肝の1つであるIHとDMFを消す事をまずは行っていく。とりわけ、この試合のOMFスミスロウの守備はかなり上手く、効いていた。

この配置から、以下のようにエリアを圧縮していく。

f:id:football-analyst:20201227200807p:plain

アーセナルはCBにボールを持たせると、SHが外を切りながらプレスを行う。この時にOMFスミスロウもプレスに行く素振りを見せるのだが、ここのDMFの「ぼかし方」がかなりうまかった。このレビューを読み、見返そう!と思った方は、彼の守備に注目して見て頂きたい。

脱線した話しをアーセナルの守備に戻すと、ボールを受けるIHに対しては、もちろんCHがマークを行い、WGはSBが捕まえる。そして赤のエリアでボールを奪えれば御の字で、狙いは「満足に前進させない事」と「GKへのバックパスを選択させ、ロングパスを蹴らせる事」だった。

f:id:football-analyst:20201227201215p:plain

このように、ロングパスを蹴らせる事で数的優位を保っているCBのところで競り勝ち、2ndボールを作り出してそれを回収する。ここで回収できるのは、チェルシーIHが下がってボールを引き出しに行っているので、白のエリアで先に残ったCHが位置取りできるからだ。さらにここでの反応の早さと球際で少しづつチェルシーを上回っていた事も大きく関係している。

もちろん、このロングパスを蹴らせて背後に落とす事でGKまで下げてボールを回収する方法もあった。

 

このようにしてアーセナルはアルテタ監督が準備したプランに一種の「意志の強さ」を上乗せする事で、チェルシーを少しづつ追い詰めていく。

 

  • 逃げ道を見出したチェルシー

ではチェルシーはずっと押し込まれていたのかというとそうではない。夏の補強で手にした戦力が遺憾無くその能力を発揮してアーセナルの守備の穴を突いていく。

f:id:football-analyst:20201227203411p:plain

まず1つ目がGKメンディからSBへのミドルパスだ。今となってはトップGKに必須の能力となったキック精度。チェルシーの新守護神メンディにも例外なくこの能力は備わっている。だからこそ、CBにプレスを行ったSHの頭上を越してSBにボールを届ける事ができていた。さらに、WGがSBをピン止めする事でSBに時間を与えていた。

そしてもう1つがこちら。

f:id:football-analyst:20201227203634p:plain

IHマウントが降りて組み立てに参加する事がよく見受けられるチェルシー。彼のキック精度と展開力を存分に使うためにチェルシーはここに彼を降ろす。もちろん、この試合でもこの方法を使う。

だが、ここに降りると必ずと言っていいほどCHが着いてくるので前を向く事が難しい状況になっていた。だからこそ、IHは逆CBにボールを届ける事でSHのプレスを呼び込む。これでCBがワンタッチでSBに逃げる事ができればSBで大きな時間ができる。

 

これらの方法で、SBに時間を与え、そこから攻撃のスピードが上がって完結を目指していた。特に右サイドからの攻撃を多く見受ける事ができていた。

 

『間』を作り動き出す攻撃

もちろん、変わったのは守備の局面だけではない。ビルドアップの方法も変更。これにより、動きが加わり、ネガティヴ・トランジションの向上も見られた。

ではどのようなビルドアップの方法に変わっていたのか。

f:id:football-analyst:20201227204230p:plain

上の図のように、CH(特にエルネニー)が3バックの位置に入り、DHジャカが中央でボールを受ける立ち位置をとる。こうする事で両SBを押し上げ、SHを中に押し込む。これはどのチームでもよく見受ける事ができるパターン。だがここで意識的に作り出されていたスペースがある。それが『CHとOMFのライン間』だ。(上の図で白のエリア)

ここにスペースを作り出す事が前進する仕組みがある。

それが、チェルシーIHの「視界の外」からCFやOMF、SHがパスを受けに降りる事ができるからだ。

f:id:football-analyst:20201227204622p:plain

そしてCHがボールを持つと3つの選択肢を持つ事ができる。先ほども触れたように、主にCFとOMFがボールを引き出す動きを加える事でCHに選択肢を作り出す。そしてチェルシーの動きを見てより良い判断を下す。

  • 3つの主な攻撃パターン

1つ目はこのようになっていた。

f:id:football-analyst:20201227204744p:plain

1つ目はSBで時間ができる時。CHがSBにパスを出すと、中に入ったSHが外に抜け出す。これを行う事でチェルシーCBを釣り出す事ができ、中央に広大なスペースを創出。これで攻撃を完結させる狙いが見えた。

そして2つ目。

f:id:football-analyst:20201227204934p:plain

この場合はCFラカゼットがボールを受ける事でCBを釣り出し、それと同時にフリック気味にSHへのパス、またはSBへパスを供給する。これで縦に早く攻撃を仕掛ける事に成功していた。

そして最後に3つ目。

f:id:football-analyst:20201227205114p:plain

このパターンは数少なかったが、それでも効果的なものになっていた。チェルシーはかなりサイドに人を集めて守備を行う。そのため、逆サイドに大きなスペースが残されている。アーセナルは狭いが、スペースを見つけることの上手なOMFスミスロウがボールを受けると逆サイドへ展開。これを行うことでチェルシーにスライドを促して、目線を変えることで優位に攻撃を仕掛けることができていた。

 

そしてこの試合で大きく向上していたことが、攻撃の連動性だ。これまでの試合は背後に走る選手がほぼおらず、ドリブル・またはキープで時間を作りサポートを「待つ」しか選択肢がなかった。だが、この試合では能動的にサポートを行うことで「その先」のサポートをすることができていた。だからこそ、ボールと人が動き、効果的な攻撃を仕掛けることができていた。

 

後半

すぐさま手を打つチェルシー

ハーフタイムを挟み、ランパード監督はすぐに手を打つ。それがより攻撃的に振舞うことだ。だからこそ、ジョルジーニョとオドイを投入。

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これを行うことでサイドから入り込むことを促す。

f:id:football-analyst:20201227205725p:plain

前半から右サイドを中心に攻撃を仕掛けれていたチェルシー。それに拍車をかけるために「幅を作り、クロスを供給できる」WGプレーヤーのオドイを投入。これを行うことでSBを釣り出し、ポケットにスペースを作ることを狙う。仮にプレスにこないのならば、高精度のクロスを供給することで攻撃を仕掛けていく。

また右サイドが詰まれば、DMFジョルジーニョやCBから逆SBチルウェルへのサイドチェンジで攻撃の目線を変える。

このようにして攻撃の圧を強め、逆転を狙ったが、一歩届かなかった。

 

守備の方法を変えたアーセナル

動いたのはチェルシーだけではない。アルテタ監督も守備の方法を変えることで、攻撃の圧を強めるであろうチェルシーを迎え撃った。

f:id:football-analyst:20201227210301p:plain

その変更が守備時の4-4-2の人選を変更。後半から守備の時だけ左SHの位置にスミスロウを配置。これでマルティネッリを中央に残して守備を行っていた。

だから、IHに入ったカンテの近くにスミスロウが引き続き立つことになった。

さらにこのような意図も隠されていたのではないだろうか。

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それがこの図のように攻撃に移る際にマルティネッリが外に広がり場所を開け、スミスロウが斜めにそのスペースに入り、ボールを引き出すことだ。これを行うことでDMFジョルジーニョの混乱を誘うと同時に、降りるCFラカゼットと一緒に数的優位を作り出すことができる。これでラカゼットまたはスミスロウからSHへのスルーパスを期待できる。このようにカウンターを打つことを密かに狙っていたので、守備の人の位置が変わっていたのではないだろうか。

 

やはり希望は4-2-3-1だった!

前回のエバートン戦。この試合の後半から見せた4-2-3-1。この試合のレビューで4-2-3-1が希望になるのでは?と触れさせてもらった。やはりこの布陣がこれまでの試合の中で最も流動性があり、期待感を持てた。だがこれには必須の条件としてOMFにスペースを見つける能力が必要になる。そしてこの試合で抜擢されたスミスロウにはその能力が備わっていた。だからこそ、この布陣が機能し、チェルシーを苦しめることができた。とは言ってもPK、FK、サカのクロスかシュートか分からないゴールの3つだ。ここまでの流れは良いのだが、やはり欲しいのはきちんとした流れからのゴール。前節後半とこの試合を見る限り、これが生まれるのが時間の問題だろう。果たしてこれが分岐点となり得るのか。超過密日程の中、どれだけ自信を取り戻すことができるのだろうか。

 

一方のチェルシー。ここに来て失速気味。昨季もこの時期に苦しんだ。過密日程もあるだろうが、気になるのがSBの背後を使われてCBが釣り出されてしまうことが多くなってしまっていること。疲労からか、この展開の一歩前で潰し切れる場面が少なくなった。果たしてここで踏ん張ることができるのか。まだまだ優勝争いにしがみついている。ここからの彼らの巻き返しにも期待したい。

 

 

 

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【間延びとトランジション】Premier League14節 エバートン vs アーセナル

 

Premier League14節 エバートン vs アーセナル

グディソン・パーク

結果:2−1

エバートン

22’ OG

45' ミナ

 

アーセナル

35’ ぺぺ(PK)

 

スターティングメンバー

f:id:football-analyst:20201221153059p:plain

 

タレントを生かすエバートン

チェルシーを破り、レスターを破り、3連勝を目論むエバートン。開幕当初の勢いを取り戻すために、絶賛絶不調中のアーセナルをホームに迎え、そして叩くことに成功した。

アーセナルのこの日の試合のスタンスはエバートンにボールを持たせることで、焦らし、ミスを誘ってボールを奪うことで、試合に入っていた。

これに対してエバートンは、選手個々の能力を最大限に生かす明確な戦い方でアーセナルの守備を破っていく。

ではエバートンはどのようにタレントを生かす戦いを行っていたのだろうか。

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まずエバートンの配置はこのようになっていた。

CHデイビスがアンカーのような位置をとり、ドゥクレが前に出ることで4-3-3の形へ。この時にSHは必ずサイド目一杯に張る。またアーセナル3トップに対しいて数的優位を作るためにSBが必ずと言っていいほどSTの横にポジションを取るようになっていた。

そして何よりもCFで3バックをピン止めすることができていた。今季、本格的にブレイクしたカルバート=ルーインをアーセナルは3人で止めにかかっていた。

これでWBとSHが1vs1になるように仕組まれていた。

そして以下のように攻撃を仕掛けていく。

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このように幅を作るSHにボールが入ると、OMFが流れてきて、SB、OMF、SHでトライアングルを作り出してサイドを攻略していく。もちろん、これはSH vs WBの構図のヘルプで、基本的にSHが縦に仕掛けることでクロスからの攻撃を仕掛けていた。

これで中で待つCFにクロスを届け、フィニッシュという形で攻撃を終わらせる。これがまず1つ目のエバートンの攻撃。

そしてもう1つがよりシンプルな攻撃方法となる。

f:id:football-analyst:20201221161456p:plain

このように、アーセナル3トップとCHのプレスを、4バックとCHで呼び込むことで、MF-DF間にスペースを作り出す。この準備が整うと、GKピックフォードから一気にCFへのロングパスを送り込む。この時に、CFはCBホールディング側で競り合うことが多かった。これはホールディング側で競り合うことで、勝率を上げること、そしてSHリシャルリソンへのフリックで一気にゴール前まで迫る意図があったからだろう。

 

これら2つの攻撃で特に前半、エバートンはアーセナルに圧を加えていき、リードして前半を折り返すことに成功した。

 

  • 間延びしてしまう原因

アーセナルが守れない理由の1つに間延びしてしまうことがある。これには2つの原因がある。まず1つ目がCHが前に出てプレスを行った際にバックラインが上がらないことだ。この試合でも、バックスに人数が「余っている」状態になっていた。カウンターを警戒して、バックラインが低くなっているので、ライン間に大きなスペースが生まれてしまっている。

これは攻撃時にも言えることで、CHが出たスペースの管理が上手くいっていない印象だ。だからこそ、ネガトラの局面で、置いていかれることになってしまうのではないだろうか。

 

そしてもう1つが、ロングパス、ミドルパスが多くなってしまっていることだ。これは昨季から散見されていたことで、今季のアーセナルが勝てなくなっている原因の1つとなっている。ライン間でボールを引き出す選手が、ほぼ全てサカが1人で担っている。

だからこそ、アーセナルはCHやCBから背後へ半ば強引な背後へのミドルパス、ロングパスが増えて、間延びを生じさせる原因になっている。

 

後半に奮起したアーセナル

ビハインドで前半を折り返したアーセナル。このままズルズル試合を進めていくかと思ったが、リアクションは良い意味で予想を裏切るものだった。

ボール保持の局面に修正を加えることで、アーセナルはエバートンを押し込んでいく。

①:右サイド中心の攻撃へ

まず1つ目の修正が左サイド中心の攻撃から右サイド中心の攻撃にシフトしたことだ。

これには、SHリシャルリソンを守備対応させて、低い位置まで帰陣させる狙いがあった。これを行うことで、ロングパス→フリックの攻撃を押さえ込む意図があったのではないだろうか。

ではどのように右サイドの攻撃を修正したのかを解説していこう。

f:id:football-analyst:20201221163043p:plain

この図のように、CHセバージョスがサイドに流れてボールを受けることが多くなっていた。このボールを受ける立ち位置をいうのが4-4-2の2トップの脇だ。

これでCHが下がってきたので、WBを高い位置へ押しやる。これを行うことで、四角形を作り出し、SHに対して守備の判断を迫らせる。SHが出てくれば、WBへ、出てこなければSTへ縦パス→大外のWBへ、厳しい場合はCB経由で下がってくるSTウィリアンへボールを供給する。

これで右サイドの攻撃が活性化すると同時に、SHリシャルリソンを押し下げることに成功していた。

 

②:ルイスの持ち上がり

2つ目の修正がCBルイスの持ち上がりだ。これを行うことで、徐々に左サイドでも攻撃を仕掛けれるようになっていく。

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このように、CHエルネニーがCBの間に降りることでルイスの持ち上がりを促す。これで2トップの脇を持ち上がることで、CBティアニー、中に入るWBサカ、降りてくるSTウィリアン、そして背後へのパスの選択肢を得れる。さらに、CBが持ち上がることで、ライン間に選手を無理やり配置することができるようになっていたので、2ndボールやネガトラでの対応も改善されていた。

だから、アーセナルは後半にかなり押し込むことができていたのだろう。

 

③:4-2-3-1への変更

そして最後の変更。それが4-2-3-1への変更だ。これを行うことで、ウィリアンに自由を与え、ライン間でのプレー、両SHのハーフスペース配置による、縦パスの引き出しを付け加えた。

f:id:football-analyst:20201221164246p:plain

この場合はCHセバージョスが3列目に残ることが多くなり、CHウィロックとOMFウィリアンの入れ替わりが頻繁に行われる。これで、エバートンCHに対して混乱を生じさせて、ライン間でボールを引き出せるようになる。また、エバートンCHがウィリアンを意識するようならば、中に入り、ハーフスペースを取るSHへの縦パスを選択する。ここを封じるために、SBが中に入る立ち位置を取るのならば、幅を作り出すSBへのパスを選択することで、外から侵入することを選択。

 

これら3つの修正を後半に加えたことで、アーセナルは息を吹き返してゴールに迫ったが、エバートンゴールを破ることはできなかった。だが、この後半のリアクションはかなり、ポジティブに捉えて良いのではないだろうか。

 

狙いたかったマイナスのスペース

アーセナルがサイドから攻撃を仕掛けていく場合。エバートンはクロス対応のラインが、かなり深い設定になっている。それに伴い、2列目もほぼディフェンスラインに吸収されている。だからこそ、アーセナルは「マイナスのクロス」を選択するべきだったのではないだろうか。

 

この試合、アーセナルはほぼ全てのクロスが、センターへの『正直』なクロスだった。だからエバートンの高さと強さのあるバックラインの選手たちに簡単に弾き返され、2ndボールを拾われてカウンターという構図になることが多かった。

個人的な印象だが、エバートンの失点シーン。これはマイナスのクロスを入れられて、失点することが多い印象を受ける。

仮にアーセナルがマイナスのクロスを数本、供給することができていたのならば、また結果は変わっていたのかもしれない。

 

やはり脅威だ、エバートン

チェルシー、レスター、そしてアーセナル。この3試合を続けて観戦させてもらった。そこで感じるのは、やはりエバートンは脅威な存在だということ。シンプルに高さと強さを生かす戦いを選択することが多いエバートン。そしてそれを高精度で実行する選手が揃っている。だからこそ、脅威なのだ。難しいことをせず、そしてチーム全体のベクトルが同じ方向を向いている。アンチェロッティのこのチームは十二分にビッグ6の牙城を崩す力があることを示した。

 

一方のアーセナル。何があったらここまで崩れるのか。そのぐらい、理不尽なほどに絶不調だ。だが、それでも、後半で見せた4-2-3-1。これには希望を抱くことができたのではないだろうか。少なくとも、自分はそのように感じた。そしてこれからこの布陣で闘うことを選択するのならば、エジルを見たくなる。クリエイティビティ。今のアーセナルには、ベンゲル時代のような「ロマン」を感じることができない。クリエイティブな選手、エジルが加わることで、一気に状況が変わると個人的には思っている。というか、そうなって欲しい。彼の美しいプレーをもう一度ピッチで見てみたいと強い願望が徐々に強まっている。

 

 

 

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改めて最後までご朗読ありがとうございました!

【譲れないが故に…】Jリーグ 第34節 鹿島アントラーズ vs セレッソ大阪

 

 

【J1リーグ第34節】

鹿島アントラーズ vs セレッソ大阪

 

県立カシマサッカースタジアム

 

結果:1−1

鹿島アントラーズ

90’ エヴェラウド

 

セレッソ大阪

83’ 松田

 

スターティングメンバー

f:id:football-analyst:20201219211539p:plain

 

手こずるアントラーズ

今季最終節。ACL出場権を得るために、何よりもライバルよりも上の順位に立つために勝利を渇望する一戦だ。

だがホームに迎えた相手、セレッソ大阪に手こずることになる。

ではなぜ、アントラーズはセレッソの守備に手こずることになったのだろうか。

・セレッソの守備について

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この試合、セレッソ大阪は3-4-2-1で試合に臨んだ。これには上の図の意図があった。

守備時の配置は5-4-1になる。

この時にCFがアントラーズのCHに対して牽制をかける。これで開くCBにパスを供給させるところからセレッソの本格的な守備が始まる。

CBにパスを出させると、STはまずSHへの縦パスのコースを消し、WBが高い位置を取るSBのマークの担当を行う。さらに中に絞っているSHは基本的にCHが気にするスタンスを取っていた。

そして最も警戒しなければならないのが2トップだ。

3バックで挑んだ理由の1つが、2トップに対して3バックで常に数的優位を作り出す狙いがあった。

このようにしてセレッソは守備を始める。

f:id:football-analyst:20201219224512p:plain

そして中央にパスを入れさせないことでSBへのパスを選択させる。SBにパスが出ると、これがプレスのスイッチとなり、WBが前に立つことで時間をかけさせ、STが挟み込み来る。これでアントラーズの攻撃の起点となるSBを潰すことができる。もちろん、SBから中のSHへのパスはCHが狙っているので、パスを出せない状況になっている。

だからこそアントラーズはバックパスが多くなり、『ブロックの外でボールを持たされる展開』に持ち込まれた。

さらに、セレッソはアントラーズSHの中→外の抜け出しにもしっかりと対策を打っていた。

f:id:football-analyst:20201219225210p:plain

このようにSHが中→外に抜け出すと、CHはCBにマークの受け渡しを行うことで対応する。この時に3バックにしたメリットが出てくる。仮にここでCBが抜かれ、SHにクロスを上げられたとしても、中では数的同数の状態を保つことが可能に。

さらに2CBだと中の枚数が手薄になるので、プレスに出るかどうかの判断に迷いが生じるが、3CBだとそれが生じない。メンタル的にも思い切りプレスに行けるので、SHを潰す確率が高くなる。

このように、セレッソ大坂は対アントラーズの守備を用意することで勝利、最悪、引き分けを狙っていた。

 

  • アントラーズがチャンスになる時とは?

上記の守備を行われ、SHとSBで起点を作ることができないアントラーズ。こうなると、ボールを持たされる状況になり、いわゆる「苦手とする展開」で試合が進んでいく。だがそれでも、何度かチャンスになりかける場面を作り出していた。

ではどのような状況に持ち込むことができれば、アントラーズはチャンスを作りかける、またはチャンスを作り出すことができていたのだろうか。

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まず1つ目がSTをバックラインで剥がしてからのCBの持ち運びだ。これを行うことで、CHまたはWBを釣り出し、SHまたはSBにパスを供給する。これでどちらかで起点を作り出すことができていた。だが、この方法はセレッソCBが前に出て潰しに来ることが多く、より難しい方法となっていた印象だ。

そしてもう1つがWBを釣り出す方法だ。

f:id:football-analyst:20201219230518p:plain

STに背後で消されることが多かったSH。だからそのSHがSTの斜め背後にポジションと移動し、ボールを受ける動きを取ることが多くなる。

この時のセレッソの対応が、CHが出るのではなく、WBが対応に出ることが決まりとしてあったように見えた。こうなると、自然と空いてくるのが大外のSBだ。このようにしてSBをフリーにすることで、クロスからの攻撃を仕掛ける場面、コンビネーションで攻撃を仕掛けていく場面が何度か見受けることができていた。

 

そしてもう1つがCFへのシンプルなロングパスだ。これで強引に前進し、その2ndボールを回収することで、一気に敵陣に入り込む。

 

これら3つの方法でアントラーズはチャンスを作る、またはチャンスになりかける場面を作り出していた。

 

特に前半は、アントラーズがボールを持ち、セレッソが構えることで試合が推移して行っていた。だから動きの少ない、堅く、慎重な内容となった。

だが、ハーフタイムを挟むと、一気にその形相が変わっていく。

 

動き変わった後半

  • セレッソのビルドアップ

まず触れるべきはセレッソのビルドアップだ。

前半から度々見られていたが、後半からその方法が顕著になる。

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ここでも3バックで臨んだ意図が見えてくる。それが2トップに対してシンプルに数的優位を作り出すことができることだ。さらにCHが1枚降りることで、アントラーズCH(主にシルバ)を釣り出すことができる。これが整うと、GKからどこかフリーなCBにパスを供給。そして以下のようにボールを動かす。

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上の図のように、GK→CB→ST、またはGK→STのミドルパスを選択することが多かった。これには理由があり、CHを釣り出したこと、WBを大外に配置したことで、SHをピン止めし、中央に残るCHに対して1vs3の数的優位の状況を作り出すことができるからだ。仮にSTに対してCBが出てくるのであれば、抜け出しの上手いCF豊川が背後を取る。

このようにして、セレッソは素早い攻撃を仕掛けていく。

さらにこのような方法もあった。

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CB木本が幅を作るポジションをとることで、SHのプレスを呼び込む。この時にアントラーズはしっかりと連動し、「人」を捕まえる立ち位置を取る。これを逆手に取り、STでCBを釣り出し、その背後にスペースを作る。ここにCFもしくは、後半からボールサイドに寄ってくることの多くなっていたSTが抜け出すことで、カウンター気味の速攻を仕掛けることが多くなっていた。

この抜け出しを担っていたのが、STの坂元で、さらにロングパスを収めることのできる柿谷を投入することで、カウンターの色を強めていった。

そして見事にその采配が当たり、先制点を叩き出すことに成功している。

 

  • アントラーズの修正

もちろんアントラーズも後半から動き、そして試合の流れを変えていく。特に攻撃の修正を加え、セレッソの守備の形を変えさせるまでに、その修正は嵌っていた。

ではどのような修正を加えたのだろうか。

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まずCBの立ち位置から。後半からCBが少し開くようになり、角度を作り出す。これで縦パスのコースを個人で作り出すことに成功。

これにより、CHの立ち位置も変わってくる。上の図のように、アントラーズCHがセレッソCHの近くに立つようになり、これでピン止めを行い、SHをフリーにする。

さらにSBも高い位置を取るようになったので、WBを敵陣深い位置でピン止めすることに成功。極め付けはCFの立ち位置。CFがボールサイドに流れることでCBのピン止めを行う。これでSHへのパスが入ることが多くなり、攻撃にテンポが出てきていた。

もちろん、時折織り交ぜるCFへのシンプルなロングパスからの2nd回収も見せることで、ラインを簡単に上げさなかった。このように、縦と横の揺さぶりを行い、どんどんセレッソを敵陣に押し込んでいった。

セレッソの修正

SHで起点を作られることで、中と外をを使われ振られることが多くなったセレッソ。この状況を見て、ロティーナ監督はすぐに修正を加える。

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その守備の修正というのが、上の図にあるように5-3-2の立ち位置への変更だ。これを行った意図として、重心を下げることでSHの近くに初めから人を配置すること。そしてこれを行うことで、高い位置を取るようになったSBに対して、WBのマークを明確化することが挙げられる。これでフリーランとチャンスメイクできる清武と、フィニッシャーの役割とボールを収められる柿谷を前線に残すことで、カウンターを狙った。

だからセレッソは前線の枚数を削り、守備者を投入し、守備の安定性を回復させた。

現に、この修正を行ったことでアントラーズの攻撃の勢いが止まり、さらにカウンターでアントラーズゴールを脅かすこと、先制点を奪うことに成功している。

 

譲れない一戦の結末

カウンターで失点をしたアントラーズ。なんとしても勝たなければならない一戦。試合終盤、アントラーズの怒涛の攻撃が始まった。なりふり構わず、形を変え、ひたすらゴールに迫った。そしてシンプルなロングパス一本で、2ndボールを作り出し、同点ゴールを奪う。さらには、アディショナルタイムに決定機を連発で作り出した。この勝利への執念は、たとえ監督が替わろうと、選手が入れ替わろうと、伝統として受け継がれているのだな、と確認するのに十分だった。結果は勝ちきれなかったが、それでも試合終了直後に拍手が起こったのではないだろうか。

最終節にこれまた良い試合を見させてもらった。セレッソのゾーンディフェンスの堅さとアントラーズの攻撃。そしてそれぞれの修正と対応。いろいろな者が詰まった良い試合だった。

 

様々なことが起こった今季のJリーグ。いつもと違い、長く、怒涛のシーズンだった。

それでも、徐々に日常にサッカーが戻り、幸せを感じている。

Jリーグに関わる全ての皆さん、ファン、サポーターの皆さん、今季のリーグ戦もお疲れ様でした。

来季もとても楽しみになるシーズンだった。

 

 

 

 

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