Deadline Day の駆け込み補強 トッテナム編

 

はじめに

昨シーズン、『補強なし』で話題になったトッテナム。新スタジアムが完成し、そして今夏は積極的に補強を敢行。エンドンベレをクラブ最高額で獲得し、そして『DeadlineDay』にさらに2人の選手を獲得。それがアルゼンチンの未来とまで言われるロ・チェルソとネクストベイルと謳われるセセニョン。彼らを加えてうsかっどを大きくしたトッテナム。彼らの特徴を紹介しよう。

 

ロ・チェルソ

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1996/4/9 177cm 68kg 23歳 左利き

アルゼンチン

ベティストッテナム

 

ベティスで結果を残し、今やビッグクラブの仲間入りを果たそうとしているトッテナムへの移籍を掴み取ったロチェルソ。IHやOMFで遺憾無くその能力を発揮する。ボールを引き出す能力が一級品で、そのあとのプレーも無駄がなく、流れるようにプレーを進める事ができる。『観る』べき場所と、『立ち位置』を感覚的に理解しているのか、確認して理解しているのかは定かではないが、そのポジション取りも見事だ。そしてそこからドリブルで前に運んだり、パスで攻撃のスピードを上げたり、ミドルシュートを放ってゴールに絡む。これでもしもエリクセンが退団した時の不安は軽減されたのではないだろうか。あとはプレミアリーグ特有のプレースピードの速さとフィジカルの強さに適応すれば一気にメガプレーヤーの仲間入りだろう。

プレー動画

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ライアン・セセニョン

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2000/5/18 19歳 178cm 左利き

イングランド

フラム⇨トッテナム

 

2000年生まれの次世代のスーパースター候補の1人。16歳という若さでフラムでトップデビュー。そこから得点力を磨き、フラムでゴールを量産。左SBから徐々にp時ションをあげ、今は左SHやWGでもプレーする事がある。そして突イェなむへ移籍。まさにベイルと同じ道を歩んでいる。プレースタイルも似ていて、圧倒的なスピードでDFを置き去りにする推進力と、エリアの外からシュートを放つシュート力が持ち味だろう。そして特に目立つのがエリア内で押し込む形でのゴール。この左サイドから入ってくるタイミングとそれを理解する流れを読む力。これが備わりゴールを奪う事ができる。トッテナムでは主にSBを務めることになりそうだが、ここでも遺憾無く特徴を発揮するだろう。

プレー動画

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まとめ

大きな補強を行ったトッテナム。退団した選手もいたがほとんどの主力は残留し、戦力を維持でき、そこに上乗せができた。さらにはオプションが増えそうな補強で、ポジェッティーノ監督の特徴に合った補強ではないだろうか。試合中に様々な形に変化するトッテナム。加わった選手はこのサッカーに順応する事ができるだろうか。そして昨季CLファイナリストは今シーズンこそリバプールとマンCを脅かす存在となれるだろうか。

今シーズンもプレミアリーグが熱い!

 

終わりに

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Deadline Day の駆け込み補強 アーセナル編

 

はじめに

今夏のプレミアリーグ移籍期間中のそれぞれのクラブの動きもとても面白いものだった。そして今夏はこの移籍期間最終日に様々な移籍が例年より多かったような気がする。今回はビッグサマーを過ごしたアーセナルが『Deadline Day』に獲得した選手を紹介しよう。

 

ダビド・ルイス

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まさかまさかのこのベテランDFの加入。ロンドンのライバルチームから引き抜きに成功している。コシェルニーの退団により、層が少し薄くなっていたDF陣に頼れるこの男の加入は大きいのではないだろうか。ベンフィカで頭角を現し、そして現在までトップレベルのプレーを披露しビッグクラブに所属。対人の強さを武器に、攻撃の起点となれるフィードの正確性、そして無回転のFK。ボールプレイングディフェンダーとして評価を高めてきた。アーセナルにとって、文句のない補強だろう。エメリ監督もPSG時代に共に戦った選手だ。エメリ監督のサッカーにもすぐに順応するだろう。あとは時折見せる軽率なミスを他のDFがいかにカバーできるかにかかっている。

プレー動画

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キーラン・ティアニー

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1997/6/5 22歳 178cm 70kg 左利き

スコットランド

セルティックアーセナル

 

ダビド・ルイスの移籍が多きく報道される中で、ひっそりとセルティックから獲得したのがキーラン・ティアニー。3度目のオファーでやっとクラブに加える事ができた将来有望なDF。中村俊輔に憧れを持つこの左利きの若いDF。スコットランド戦でもクラブでも左SBを担当する事が多く、時には右SBやCBもこなす事ができる、器用な選手といってよいのではないだろうか。しっかりとしたリーダーシップを持っていて、タックルでボールを奪い取る、アグレッシブな守備が特徴だろう。攻撃参加も得意で、攻撃に参加するタイミングも良い。そこから供給するクロスも質が高い。アーセナルでは左SB、左WBを主戦場として戦うことになるだろう。

プレー動画

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まとめ

今夏のアーセナルはまさにビッグサマーを過ごしたと言えるだろう。セバージョス、ぺぺ、ダビド・ルイス、ティアニー。即戦力を獲得し、リーグ戦、ELと戦う準備も万全の状態だろう。あとは獲得した若い選手が誰だけプレミアリーグに早く順応できるか。そしてあるべきレベルに戻ることはできるのだろうか。いよいよ明日開幕のイングリッシュプレミアリーグ。今シーズンも様々な試合で興奮と熱狂の渦が巻き起こるだろう。

 

終わりに

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開幕が待ち遠しいプレミアリーグ アーセナルとチェルシー  〜忙しいロンドンのデッドライン〜

 

はじめに

プレミアリーグ開幕は間近。そして移籍市場閉幕もすぐそこまで迫っているこの時期に際立ってロンドンの2チームが慌しい動きを見せている。果たしてどのようなプレミアリーグが開幕するのか。この2チームの選手の移籍について触れていこう。

 

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ダビド・ルイス

ここに来て忙しくなっている要因が彼。果たしてどうなるのか、アーセナルの思惑とチェルシーの思惑を少し考えてみよう。

アーセナルの思惑

主将のコシェルニーの退団。それこそサリバは獲得したが、来季からの合流の予定だ。そこで今いるDFの事を考えた時にエメリ監督はこのスカッドでは少し不安という事を思っているのではないだろうか。そしてここで無理に若手や他のリーグからDFを引っ張る事はリスクが高過ぎる。そこでプレミアでも実績のあるルイスを目につけたのではないだろうか。ベテランを加える事でDFラインの安定感を求め、そしてからの1番の特徴であるフィードの正確性を加える事で前線の選手をさらに生かすことができると考えているのだろう。さらに来季に合流するサリバの繋ぎ役としての役割も考えているだろう。

ダビドルイスを獲得し、そしてムスタフィあたりを放出する思惑があるのではないだろうか。

 

チェルシーの思惑

正直言ってチェルシーの思惑は全くもって分からない。選手を獲得できないこの状況で経験豊富でレギュラー格のダビドルイスを放出するメリットはないのではないだろうか。考えるするならば、ランパード監督と何かいざこざああったのか、将来を考え、若手にチャンスを与えることが目的なのか。何れにしてもCLに返り咲き、様々なコンペティションに再び参加するチェルシー。ここで自らの首を絞めることはしてはならない。

まとめ

ここに来て31歳のベテランDFがチェルシーからアーセナルに移籍するのではないかという報道が過熱している。アーセナルにとっては来季にサリバが加わり、そして今夏に主将のコシェルニーが退団した。現段階のDFのスカッドは少し心許ないのではないだろうか。無理にプレミアリーグ経験のない若手や他のリーグからDFを引っ張ってくるのにはリスクが高すぎる。そこで目を付けたのがライバルチームのダビド・ルイス。後方からのビルドアップに加え、プレミアリーグでの実績も十分にある彼なら、来季に加わるサリバの繋ぎ役もしっかりこなすことができ、またホールディングのような若手のお手本にもなることができる。この移籍が浮上している理由がアーセナルのスポーティングディレクターに就任したエドゥーとダビドルイスが親しい関係にあるからだ。チェルシー側からすると、補強できないこの状況で、ここで実績のあるCBが抜ける事は不利益でしかない。果たして電撃移籍は起こるのか。目が離せない状況になっている。

 

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Jリーグ FC東京 vs セレッソ大阪 〜FC東京CHの『微妙な』ポジショニング〜

 

はじめに

FC東京が今シーズン、初めて敗北を喫したのは桜色のこのチーム、セレッソ大阪だった。だからこそ、FC東京はリベンジを果たすため、意地でも負けられない一戦だった。そして結果は3-0の完勝。堅守を誇るセレッソ大阪を粉砕し、変幻自在に動き回る攻撃陣を抑え込んだ。ではなぜセレッソ大阪の守備を粉砕することができたのか。今回はFC東京の攻撃、背後のスペースを作るためのボール回しについて紹介していこうと思う。

 

CHの『微妙な』ポジショニング

この試合で一番面白いと感じたことそれはFC東京、特に18番高橋のポジショニング。このポジショニングがセレッソ大阪の守備を粉砕させた要因ではないだろうか。では無いをどのようにして守備を粉砕することができたのかを解説していこう。

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まずセレッソのプレッシング開始のラインはこの辺りに設定されていたように感じた。

そしてこのプレス開始のラインを逆手にとるようなCHのポジショニング。CHがDFラインに入り、相手FW2枚に対し、3枚でボールを回すことは現在ではオーソドックスな形になっている。FC東京もこの形をとることがほとんどだ。だがこの試合に関しては少し違い、完璧にCBの間、3バックの中央に降りるのではなく、ボールホルダーのCBの斜め前にポジションを取っていた。これのメリットとして何があるか。

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ここでCHがボールを受けることで、相手CFはプレスするのか、ステイするのかの判断を迫られることになる。これが狙いとしてあったのではないだろうか。

ではプレスをかけた時、かけなかった時の状況を詳しく紹介していこう。

CFが「ステイ』を選択した場合

まずはセレッソ大阪のプレス開始のラインをしっかり守ったときの場合。このような状況だとどのようなことが起こるのか。

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このようにSBにパスを出すことでセレッソSBがプレスをかけてくる。これは4-4-2のミラーゲームになっているので、マーカーがはっきりしていて、このようなお互いkのような守備になっていたことを利用していた。そしてその空いたスペースをCFが使うという構図。まず見受けることができたのがこのような形。他にもこのような状況に持ち込むこともあった。

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プレス開始のラインまで持ち運ぶことにより、プレスを開始させ、SHやCFを動かす。動かしたことにより空いてくるスペースはSHの背後。そこへ自らパスを出すかSB経由で出し、SHをライン間で使う。これはもちろんセレッソ大阪のSHの動きを見ての判断になる。SHが背後のスペースを消しながらプレスにくるのであればSBにパスを出すことでSBはフリーな状態でボールを受けることができる。またセレッソのSHやCFのプレスが緩いのであればシンプルに背後へのボールを選択。斜めのボールを選択することもあった。(これは後半から)このようにCFがプレスをかけてこない場合は主にボールと同サイドのSB、CH、SH、CFで数的優位を作り出すことが可能で、そこを攻略することが簡単になる。

 

CFが『プレス』を選択した場合

これは主に後半からセレッソのCFはプレスをかけに来ていた。ボールを奪い、ショートカウンターを仕掛け、ゴールを奪うためだろう。ではこの状況について解説を加えていく。

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CFがプレスを開始することにより、プレスのスイッチが入ることは明白だ。そうすると全体は連動し、前に重心がかかるようになる。ここからは簡単なことだが、空いてくるのは背後のスペース。FC東京の1番の武器である2トップを最大限活かせる状況を生み出すことができる。

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ここを最大限使うためにCHはこのようなポジションをとることが多かった。

さらに、後ろが連動しきれなかった場合はこのようになり、ここのスペースを使うことができる。

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このようなスペースを使うことができる。特に後半はこのような形での展開が多いように感じた。だからこそ、このCHのポジション取りが面白いと感じ、セレッソ大阪の衰微を少しずつずらし、崩壊さするまで持っていくことができたのではないだろうか。

 

まとめ

このようなCHの『微妙な』ポジショニングでFC東京セレッソ大阪を苦しめた。もちろん、守備を崩壊させる要素は他にもあった。SBの攻撃参加(特に右サイド)やSHの機を見たオーバーローディング、CFがサイドに流れ、ロングボールを収める、またはルーズボールを作り、そのセカンドボールを拾い、縦⇨縦の早いショートカウンター。これらも大きな要因だったのではないだろうか。そしてその大元はCHのポジショニングであったように個人的には感じた。そして堅守を誇るセレッソ大阪を粉砕し、リベンジを果たしている。このホーム3連戦を全て勝利で飾り、そしてアウェイで大きく取りこぼしがなければ優勝も見えてくるだろう。安定して「強い」のでこのまま首位を走るのではないだろうか。どのような幕切れになるのか楽しみだ。

 

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プレマッチ バルセロナ vs アーセナル 〜アーセナルについて〜

 

はじめに

今週末に控えたプレミアリーグ開幕。その最後のテストマッチとしてバルセロナは純分と言っていいほどの相手ではないだろうか。様々な若手を試したなかで、誰が通用し、誰がまだそのレベルに無いという判断基準にもなっただろう。そしてこの試合の1番の収穫が個人的にはしっかりと後ろから繋いでゴールを奪えたこと。昨シーズンはオーバメヤン、ラカゼット、エジルラムジー)でショートカウンター、カウンターを仕掛けることが多かった。後ろから繋いでゴールを奪うことができたこと、プレマッチとはいえ、バルセロナ相手にできたことは大きな自信に繋がっただろう。ではそのゴールを参考にしつつ、ビルドアップ時の決まりについて紹介していこう。

 

アーセナルの得点シーンについて

  • ゴールシーン(動画)

 

では後ろから丁寧に繋いでいくための決まりを解説していこう。

 

基本の並び

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これが基本的な並びになる。スタートと同じポジションをとる。ポイントとしてはOMFの脇にスペースを作っておく。この決まり事は縦パスを通す上で絶対条件だ。これが決まり事としてあるだろう。

 

SHとOMFの動き

これがこのビルドアップからの攻撃に必要で最も重要になる。

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ボールサイドのSHが背後に引っ張ることでファーストプレスを越すためのスペースを作る。

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このようにSHが引っ張ったことでできたスペースにOMFが流れることで、CHの前、OMFの背後にスペースができる。これで相手の陣形を崩す。ちなみにこの方法でSBが中に入り込むパターンを生み出したのがグアルディオラ監督。

SBが入り込むパターン

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では話を戻そう。このようにすることで、SBが幅を取る。そうすると、サイドで数的優位を作りやすくなる。

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OMFが作ったスペースにCHが入り込み、そこでボールを受けることでプレスを突破。さらにここでSHが中に蚊入り込むことでサイドにスペースを作り、SBを押し上げる。このようにOMFがボールを受けることができるスペースを作るためにSHの動きと、CHが受けるためにOMFがスペースを作る動き、そしてSBを押し上げるためにSHが中に絞り込む動きが重要になる。

 

SHが縦パスを受ける動き

さらにもう一つ大事なことがSHが縦パスを受けること。これがこの攻撃の生命線では無いだろうか。

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中に入り込んできたSHがボールを受けることでCBを釣り出し、さらには相手の意識を中央に集めることができる。このゴールはここでボールを受け、奪われなかったことで生まれたゴールだ。

SHが受ける意味

ここでSHが中央で受ける意味かこのような理由によるもの。

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SHが中央でボールを受ける事で、この場合だと4人引きつけることに成功。そうすると空いてくるのがサイド。だからこそSBはビルドアップ時に中に絞らず、外に張っている。そしてボールを前向きで受けたCHがサイドに展開することで、中央の選手を無力化できる。

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これが無力化されている状態。局面ではOMF・SH・CF vs DF3枚の状況。

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あとはもうエジルの技術の高さ。まさにワールドクラス。

この中央に人を集めてCBを釣り出すことと中央の選手をひっくり返すことを目的としている。

 

まとめ

このようにSHの役割とOMFの役割、CHの球出しの能力が必要になるがカウンターが中心だった昨季と比べ、このような攻撃ができると取りこぼしも少なくなるのでは無いだろうか。もちろん、SHがボールを失えばこの攻撃ができないので、そこのリスク管理も必要だ。そしてムヒタリアンのプレーレベルも気になるところでもある。果たして去就はどうなるのか、そしてエジルとセバージョスの共存は可能なのか。どのようなメンバーになるのかとても楽しみだ。

 

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コミュニティ・シールド リバプール vs マンC 〜リバプールについて〜

 

はじめに

今季初のタイトル戦。このタイトルはリーグやCLほどのモミはないかもしれない。だがそれでもタイトルはタイトルだ。昨季苦汁を嘗める相手をどうしても倒したかったのリバプール。だが倒すことはできなかった。だが後半は確実にリバプールの試合だった。そしてしっかり追いつき、勝ち越すまではいかなかったが今シーズンは悲願のリーグ優勝もあり得るのではないかと思わせる試合内容だった。ではどのようにしてリバプールは後半に流れを引き寄せたのか。今回はそれを紹介していこう。

 

リバプールが後半に流れを引き寄せれた要因

  • CHがDFラインに降りる

これが前半と違ったところ。前半はこのような形になっている。

(白⇨リバプール 黒⇨マンC)

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このような形だったので、マンCの選手に捕まることが多く、さらにはSBを狙い目とされている感じがあった。では後半からどのように変わったのか。

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このようにCHが降りてくるようになったので、SBを1列前に押し出すことに成功。そうするとシティのWGは中央のCHとDMFをきにするような形になる。

シティの守備について

 

これを読んでもらうとその理由がわかるのできになる方は読んでいただきたい。そしてWGが中央を見るようになると、空いてくるのは一列前に押し出されたSB。ここを支えることが多くなり、ボールを持てるようになる。さらにはWGがハーフスペースにポジションを取るので、WG・SB vs SBの状況に持ち込むことができ、2v1を作りサイドで優位に立った。これがボールを握れるようになった要因だろう。

 

  • 対角線のボールとプレスのスイッチ

これが二つ目の要因ではないだろうか。CHが降りたことで引き起こされたのはSBが押し上げられ、スペースを有効に使うことができるようになったこと。だがこれだけではすぐに対応されてしまう。そこで使うのが対角線のボール。

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このようにWGがプレスに出てきた場合にSBはCHまたはCBにリターンパスを入れ、そしてそこからサイドを変える。ボールとどうサイドに寄せていると、SBを押し出しているのでここを有効的に使えていた。これも流れを引き寄せた要因だ。

 

プレスのスイッチ

これは全てうまくプレスを回避できないので、プレスのスイッチを入れる状況がはっきりしているように見えた。それは背後への長いロングボール。これでチーム全体がいつ、どのような状況でプレッシングを行うのかがはっきりしたので、迷いがなくなり強度のあるプレッシングを行うことができた。この方法は昨季のCLでも何試合か見られた形ではないだろうか。

 

  • WGのポジション取り

前半のEGは開いて受けることが多かった。これはSBが幅を取ることが少なかったから起こっていた現象。後半からはWGがハーフスペースに入り込むことが多くなり、SBが幅を取ることが多くなった。これによりどのようなことが起こったか。それはサイドで深い位置を取れるようになったこと。これで守備の苦手なマンCを押し込むことに成功した。

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WGが内側にポジションを取ったことで、この局面で2v1を作り出すことに成功。そしてそこからサイドを一気に攻略。これでマンCは自陣深くに押し込まれる形になる。また遅攻になった時にこのような形も見るけることができた。

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WGが外に開く動きをしてCHが3列目から飛び出す形。これでも敵陣の深い位置まで侵入することができていた。

このようにWGがハーフスペースにポジションをとるようになったことで、人が動くようになり、能動的に相手を動かせていた。これも流れをつかんだ要因だ。

 

まとめ

まだリーグ戦は始まっていないが、これほどのクオリティーを見ると、今シーズンもリバプールは安定して強いということがわかる。もちろん全部が全部、このような試合内容とはいかないかもしれないが、苦しい状況を打開できるメンバーが多くいることもクロップ監督からしたら頼もしいだろう。いよいよ始まるプレミアリーグ。今シーズンはどのようなドラマが待っているのか。そして悲願のプレミアリーグ優勝を果たすことはできるのか、とても興奮するシーズンになりそうだ。

 

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コミュニティ・シールド リバプール vs マンC 〜マンチェスター・シティについて〜

 

はじめに

いよいよ開幕するイングリッシュ・プレミアリーグ19-20シーズン。その前にリーグ王者とFAカップ王者が激突するコミュニティ・シールド。今回はリーグもFAカップもマンCだったため、リーグ2位のリバプールが繰り上げでこのタイトルをかけて戦うこととなった。リーグ2位とはいえども、勝ち点を100近く積み上げ、そしてCLを制している。そんな世界最高峰の両チームが戦うこの一戦。打ち合いになると予想したが、特に前半は両チーム守備が目立つ試合だった。今回はマンCの守備を中心に、リバプールのハイプレスの剥がし方について少し紹介していこう。

 

マンチェスター・シティの守備について

まずは一つ目のタイトルを獲得してシティから。シティの狙いとして、中央にボールを入れさせない狙いがあった。これはフィルミーノをこのゲームから追い出すことを目的としていたのではないだろうか。ではその方法を紹介していこう。

(黒⇨マンC 白⇨ リバプール

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このように守備時の陣形はCH(主にシルバ)が前に出て4-4-2の形を形成。そうすることでCBに圧力をかけること、DMFをカバーシャドウすることで中央にパスを出させないことに成功。さらに、WGが若干絞り気味で、CHを見る形をとる。そうすることで、CHとDMFとCBでCFを囲い込み、完璧に封じる。これを行うことで、DMFにパスが出た場合もCHがプレスに行けるのでリスク管理ができる。このようにして中央にボールを入れさせず、ブロックの外を回させる形をとった。そうするとボールの回り方はこのようになる。

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これがシティの一つ目の狙い。そしてここで面白いのが、マリノスと同じ手段を取ったこと。状況を観て、SBがSBのところまでプレスに行くことがあった。これは高い位置で奪い、ショートカウンターを仕掛けるため。

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これにより、リバプールはロングボールを蹴らざるを得なくなるので、能動的にボールを運ぶことができず、ボールを失うことが多かった。SBが出ていくことで、そこのスペースが空いてしまうが、そこはスライドをしてCBがカバーリング。SBもかなり中に絞り、3バックのような形で守っていた。これはプレシーズンマッチマリノスと試合をしたことでヒントを得た守備ではないだろうか。そうあってくれたらとても嬉しい。この守備は特に前半にはまっていて、完璧な試合運びだったのではないだろうか。後半になると、一気にリバプールに流れを持っていかれてしまう。これは『コミュニティー・シールドリバプールについて〜』で解説させていただく。

 

ハイプレスの剥がし方

これは選手の適応力が高くて鳥肌ものだった。序盤はリバプールのハイプレスに苦しんでいたシティ。それがこのような形で苦しめられていた。

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このようにWGが外を切るので中にしかパスコースがなく、そこに出すと狙いをつけられているので、奪われてショートカウンターを受けてしまう。これをどのように解決したかを紹介していく。

WGを越すハイボール

まず一つ目がこのWGを越すハイボール

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これをすることで、このようにCHを釣り出すことができる。そうするとCH(デ・ブライネ)が裏に抜けたり、CHが開けたスペースでボールを受けることができる。これが一つ目のプレスの剥がし方。

CBの縦関係

これが個人的には圧巻だった。「このような方法もあるのか!」と思わず身震いをしたほど。しかもフィットネスが上がっていないこの状況、しかもリバプール相手に。これがその方法。

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このようにすることで、WGび迷いを与え、リバプールの狙いである中央で奪ってカウンターという方法を逆手に取り、プレスを剥がしていく。これはWGがどっちを着ればいいかの判断が難しくなるので、迷いが生じて中途半端なものになるからだろう。

そしてCHを動かすことで、その背後のスペースが空く。ここを効率的に使うことで攻撃を仕掛けていた。このプレスの剥がし方はマンCにしかできないものではないだろうか。

 

まとめ

やはりマンC、グアルディオラ監督のチームにはいつも驚かされる。様々なアイディアと素人では思いつかないような方法を考え、実践する。そしてその監督のアイディアをしっかりと体現できるシティの選手にも脱帽だ。後半はリバプールに流れを持っていかれて同点に追いつかれてしまった。ボールが握れなくなると脆さを見せてしまうシティ。ここの改善もグアルディオラ監督は考えているだろう。PK戦だったが、勝利しまず一つ目のタイトルを獲得したシティ。今シーズンは幾つのタイトルをとるのか、そして悲願のCL優勝は果たせるのか、とても楽しみだ。

 

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